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Bob Dylan / New Morning ('70)



そして、ボブ・ディラン『新しい夜明け』

ジョージ・ハリスン『All Things Must Pass』('70)で取り上げられた「If Not For You」を含む、ボブ・ディラン 1970年代に入ってからの2作目です ('70年代 第1弾は『Self Portrait』)

キーボード・プレイヤーとしてアル・クーパーが参加していますが、ディラン自身がアルバム中 7曲でピアノを弾くという珍しさ。

そのせいもあってか、アルバムには、どこかしら落ち着き払った貫禄 … といった雰囲気が漂っています。'60年代を疾風のごとく駆け抜けてきたディランが、ここではグッと腰を落ち着けて制作にあたった様子が伝わってきます。

曲は、冒頭に挙げた「If Not For You」のようなポップ・フィールに溢れたものから、複雑なリズム構成とコード進行を持った「ジプシーに会いに行った:Went To See The Gypsy」、女性の妖しげなスキャット入りジャズ風ブルース・ナンバー「If Dogs Run Free」など異彩を放つものまで多種多様揃っていますが、僕の【お気に入りの3曲】は...

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Stephen Stills / Stephen Stills 2 ('71)

Stephen Stills 2

戸惑いシリーズ 第3弾。スティヴン・スティルス 『スティヴン・スティルス 2』
1st ソロ『Stephen Stills』('70)と、バンド・サウンドを追求した『Manassas』('72)の印象が強烈すぎて、取り上げるのを戸惑った... というよりも、ためらってしまった、スティヴン・スティルスの 2nd ソロ『Stephen Stills 2』。その2枚の陰に隠れがちですが、そこはスティルスの演ることですから、もちろん佳曲揃いの内容になっています。

また、ヘンリー・ディルツ撮影によるアルバム・ジャケット … 車窓を通して雨降る外の景色を見つめるスティルスの横顔には惚れ惚れ。ついつい見とれてしまいます。

前作に引き続いて、エリック・クラプトンがゲスト参加。「さかなとさそり:Fishes And Scorpions」におけるクラプトンのプレイぶりは、前作の「Go Back Home」よりは控え目。

そのことよりも、僕の知る限り、クラプトンが 2枚以上のアルバムにゲスト参加したミュージシャンは … デラニー&ボニージョージ・ハリスンザ・バンドスティーヴン・ビショップ、フィル・コリンズ … といったあたり(逆に、彼らみんなが、クラプトンのアルバムにもゲスト参加、もしくは楽曲提供している)。錚々たる面々の中に、スティルスも名を連ねているということ自体が凄いことだな … と感心してしまいます。

その他、『Stephen Stills 2』と同年リリースの、ジョン・セバスチャン『The Four Of Us』に参加しているミュージシャン … ドクター・ジョン(key)、ポール・ハリス(key)、ダラス・テイラー(ds) … が、このアルバムにも参加しているのが興味深いところ。

クロスビー・スティルス&ナッシュ結成の折には、3人と交友を深めていたセバスチャンが、そこに加わるだろうと噂されていたようですから、そういった人脈からすれば、彼らの起用も自然な成り行きだったのかも知れません。

それにしても、CSN にセバスチャンが参加していたら、一体どんなサウンドを聴かせてくれたのでしょうか。斬新さを求めるよりも、ルーツに根ざした音楽を志向して、もしかすると、いきなり『Manassas』に近いアルバムを出していたような気がします。

それは、デイヴ・メイソン&キャス・エリオットに、ネッド・ドヒニーが参加していたら … という "もしも" と同じくらい、僕にとっては、とてもそそられる昔の噂話。あそこでこうして、ここでこうなって … などと想像していると、時間が過ぎるのもあっという間...

さて。アルバムの内容ですが、「Open Secret」「Ecology Song」や、バッファロー・スプリングフィールド「Bluenird」のリメイク「帰って来たブルーバード:Bluebird Revisited」など、ホーン・セクションを大胆に取り入れた曲が新機軸。スティルスが新しい試みにチャレンジしていることが良くわかります。

そんなスティルスから American Spirits なるものを、大いに感じるのでありました。

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Van Morrison / His Band And The Street Choir ('70)

His Band And The Street Choir

さらりシリーズ第3弾。これは【ここで】さらり... やはり捨てがたい... ヴァン・モリソン 『ストリート・クワイア』

『Moondance』('70) と 『Tupelo Honey』('71) の間に位置するこのアルバムは、当時の交際相手:ジャネット・プラネットとともに、ウッドストックへと移り住んだ 1970年にリリースされています。

環境の変化と、ジャネットへの(からの)愛情がそうさせたのか、『Moondance』のピリリと張り詰めた緊張感は若干薄れ、どこかしらゆったりとした安らぎと余裕が感じられます。

それらは、ヴァンらしい R&B、R&R スタイルの曲の合間に挟み込まれた、逆にヴァンにしては珍しいアコースティックな仕上がりの曲 … ヴァン自身が吹くサックス・ソロも聴き物の「Crazy Face」... 切々としたラヴソング「I'll Be Your Lover, Too」... トロピカル・ムードも漂う「Virgo Clowns」などの雰囲気から感じ取ることができると思います。

ヴァンはきっと、私的に幸せの絶頂にいたんだろうな...

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Jim Capaldi / Oh How We Danced ('72)

Oh How We Danced

ジム・キャパルディ 『オー・ハウ・ウィ・ダンスド』

ジム・キャパルディという人は、1994年にトラフィックの一時的な再結成(オリジナル・メンバーはスティーヴ・ウィンウッドとジムの2人だけ)『Far From Home』(会心作)に力を貸したり、1999年には、デイヴ・メイスンが『The 40,000 Headmen Tour』(快演)に出たいと言えば助太刀参上する... ビートルズで言えば、リンゴ・スターに良く似た、みんなの輪の中心的な存在であり、バンド内で対立する者同士の間に立ち、それを中和させてしまうような存在だったような気がします。歌もドラムも、特にメチャ巧というわけではないけれど、彼らがいるだけで何故か落ち着く・安心する... きっとお人柄なのでしょうね。
Traffic / Far From Home ('94) Dave Mason & Jim Capaldi / The Live: 40,000 Headmen Tour ('99) Eagles / Hell Freezes Over ('94) Paul Carrack / Blue Views ('95)
(ちなみに『The 40,000 Headmen Tour』では、再結成イーグルスで、ティモシー・シュミットが歌った「Love Will Keep Us Alive」の作者である、ジム本人のヴァージョンを聴くことができる。もう一人の作者:ポール・キャラックのセルフ・カヴァーは『Blue Views』('95)にて)

さて、ジムにとって初となるソロ・アルバム『Oh How We Danced』 は、スティーヴ・ウィンウッドが 1971~72年にかけて腹膜炎にかかってしまい、トラフィックの活動を休止せざるを得なくなったため、ジムがその間を利用し、アラバマのマッスル・ショールズに出向いて制作した(ライナーより) … という経緯があったようです。

ここでのジムはドラムを叩かず、ヴォーカリストに徹しています。演奏は、マッスル・ショールズのハウス・バンドを中心に、新旧トラフィックのメンバー達が集結。さらに注目すべきは Island レーベル繋がりでしょうか、フリー解散後のポール・コゾフが5曲に参加と、錚々たる面々がジムをバックアップ。まさに With A Little Help From My Friends 的な内容と言えるでしょう。

世の中、信頼の置ける人のところには、自然と人が集まるようにできているのです。

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Van Morrison / Saint Dominic's Preview ('72)

Saint Dominic's Preview

ヴァン・モリソン 『セント・ドミニクの予言』

1970年後半には、ウッドストックで『ストリート・クワイア』を、前作から今作は、カリフォルニア州サンフランシスコでの録音と、アイルランド生まれのヴァンは、遠い故郷を思いながら愛妻ジャネット・プラネットと共に、アメリカの東西を渡り歩きます。
His Band And The Street Choir
異国の地で逞しく生きながら、様々な経験を踏んだヴァンの音楽は、さらに高見を極めていくこととなります。その結果の表れが、この『Saint Dominic's Preview』

どの曲をとっても、ヴァンの説得力に満ち溢れた歌声にただただ圧倒されてしまいます。

プロデューサー、およびバック陣営は、ロン・エリオット(ex-The Beau Brummels)なんて姿も見えますが、その他は前作とほぼ同様。ヴァンの強烈な歌声をさらに浮き出させる、シンプルなプロデュースと演奏に徹しているのが好ましく思います。

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David Bowie / Ziggy Stardust and The Spiders From Mars ('72)

Ziggy Stardust

デヴィッド・ボウイ 『ジギー・スターダスト(屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群)』

デヴィッド・ボウイの曲を初めて聴いたのは「ロックン・ロールの自殺者」。FM 放送からカセット・テープに録音した曲でした。アコギの弾き語りで始まる同曲を耳にし、特徴のある歌声を持った SSW だな … と思ったのが、第一印象。

レコード・ショップへ出かけ、「ロックン・ロールの自殺者」が収録されているこのアルバムのジャケットを見たとき、んっ これは僕がイメージしていた音楽とは、ちょっと違うぞ … 直感が。購入をためらい、一旦引き返すことにしたのです。

ですが、やはり妙に気になり、友人達に尋ねて回れば、いるもんです... 持っている人が。拝み倒してレコードを借り、針を落とせば、そこには僕の全く知らない世界が待っていました。時として聞えてくるボウイのヒステリックな絶叫には驚きましたが、アコギのストロークが多用されていたので、それには馴染みやすさを感じ、繰り返し聞く毎に、アルバム全体が持っているストーリー性と、統一されたトータル感のあるサウンドに、グイグイと引き込まていきました。(思い出忘れられず CD は購入)

しかし、ボウイのアルバムを聴いたのはこれだけ。この次にボウイの声を耳にしたのは、'80年代に入ってからの「Let's Dance」。こうして、グラム・ロックと呼ばれる音楽は、僕の体の中を素通りしていったのでありました。

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Christine Perfect / same ('70)

Christine Perfect

後にフリートウッド・マックのメンバーとして脚光を浴びることととなるクリスティン・マクヴィー … なんて書きながら、1970年後半にビッグ・ヒットを飛ばしている頃のマックでさえまともに聴いてなかったし、彼女の本名はクリスティン・パーフェクトと言い 1960年代後半にはチキン・シャックのメンバだった。ジョン・メイオール&ブルースブレイカーズ~フリートウッド・マックに在籍していたジョン・マクヴィーと結婚した後、クリスティン・マクヴィーと姓を変えた … ということも、この 1st ソロ『クリスティン・パーフェクト』を手にして初めて知ったほどなのです。

イギリスで起きたブルース・ムーヴメントについては疎いわたしですが、このアルバムを手にしたきっかけは、聞きかじった『ファンタスティック・マック』('75)や『噂』('77)の中では、「Say You Love Me」「You Make Loving Fun」といったクリスティンの曲が印象に残っていたから... 美しいジャケットに目を惹かれたから... (後者が本音)

初めて聴くアルバムの1曲目というのはとても大切で、それが驚くような名曲である必要はなく、すっと体が受け付けるかどうかが アルバム全体を聴き通そうとするか、しないか … 感情の分かれ道。昔はそれほどでもありませんでしたが、音楽が氾濫気味でお手軽になってしまったデジタル時代では、そんな気分もなおさらです。

果たして聴いてみると … 無機質に思えるリズム・セクションをバックに、ジャケットに写るクリスティンの表情そのものの 物憂げな歌声が聞こえてきました。

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Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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