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Yes / Close To The Edge ('72)

Close To The Edge

イエス 『危機』

前作『こわれもの』が、イエスのメンバー紹介も含めた単曲の集まり(それがただの単曲ではなく、どれも素晴らしい出来映え)だったとすれば、この『Close To The Edge』は、メンバー全員が持てる力を十分に発揮し、それをギュッと結束させたアルバムと言うことができるでしょう。

収録されている曲は、そのどれもがドラマチックで... ファンタスティックで... そしてまた、星が煌めく夜空のような広がりを見せるスケール感に満ち溢れたものでした。

【お気に入りの3曲】… といっても、収録曲はそのまんま3曲。CD になって、全曲を一気に聴き進められるようになったのは、面倒くさがり屋の僕にとっては好都合でした。

それでは一気に...

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Renaissance / Prologue ('72)

Prologue

ルネッサンス 『プロローグ』

タイトル・ソングにもなっている1曲目「Prologue」のイントロは、ショパンの「ポロネーズ」だそうで... ウィッシュボーン・アッシュ『Argus』にゲスト参加していたジョン・タウトが弾くクラシカルなピアノの調べが、その後も全編にわたり響き渡ります。

ヤードバーズを解散した後のキース・レルフ(vo,hca)とジム・マッカーティー(ds)が中心となり、1969年に結成したのがオリジナルのルネッサンス。2ndアルバムのレコーディング中、すでに解散状態になっていたそうですが、その辺りは未聴。

新ヴォーカリスト:アニー・ハズラムを迎え、バンドの立て直しが図られたこのアルバム。アニーの歌声は、1曲「Prologue」ではスキャット、2曲目「Kiev」ではハーモニーと徐々に披露され、カモメの鳴き声で始まる3曲目「Sounds Of The Sea」でついにベールがはがされる … という、焦らしの構成になっています。

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Emerson, Lake & Palmer / Pictures At An Exhibition ('72)

Pictures At An Exhibition

エマーソン・レイク&パーマー(ELP) 『展覧会の絵』

先日、東京都現代美術館で行われたディズニー・アート展を見に行きました。と言っても自分の意志で行ったのではなく、連れて行かれたのですが... たかがディズニーとたかをくくっていたら、入場まで1時間待ちの大行列。その人気の高さを思い知らされました。展示された数々の絵画を見て、さらに思い知らされたのは、そのこだわりようと完成度の高さ。気がついたら夢中で見入っていました。

そう言えば … と思いだしたのが、子供の頃 見に行ったディズニー映画:クラシック音楽のメロディーと、そのイメージに合わせて作り出されたアニメーションとが見事に融合した『ファンタジア』。最も強く印象に残っているのは、ミッキーが箒に魔法をかけ水くみをやらせたところ、箒達はバケツの水を部屋にまき散らしはじめて家の中が洪水になってしまうというシーン。この時 使われていクラシック音楽がムソルグスキー「禿山の一夜」でした。

「禿山の一夜」とラヴェル「ボレロ」がカップリングされたレコードを父親が所有していたこともあり、映画を見る以前から曲の存在は知っていましたが、その奇々怪々たるメロディと一体となった『ファンタジア』の映像は強烈なインパクトがあり、子供心に恐ろしさを感じたものです。
ファンタジア

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Deep Purple / Live In Japan ('72)

Live In Japan

ディープ・パープルで一番好きなのはトミー・ボーリンがいた4期で、その次がイアン・ギランの抜けた3期 … という僕ですが、そうは言っても2期メンバーによる 『ライヴ・イン・ジャパン』 は忘れられない1枚です。

音楽を聴き始めた頃、フォーク・ソングに夢中だった僕は、なにやら騒々しそうなハード・ロックという類の音楽は一生聴かないだろう … と本気で思っていました。

ビートルズやエリック・クラプトン~クリームを通じて、ロックに対する許容範囲は広がっていきましたが、それでも依然として、ビートルズ「Revolution」あたりの歪んだギター・サウンドには閉口気味でしたし、クリームで一番好きだった曲は pop で catchy な「Badge」だったりしたものです。

ですが、ロックな友人達がこぞって弾いていた「Smoke On The Water」のリフを耳にするうち徐々に心惹かれはじめ、パープル本家の演奏はろくに知らぬまま それをアコギでなぞったりしている僕に、まぁ聞いてみなよ … と友人が手渡してくれたのがこのアルバムでした。

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Wishbone Ash / Argus ('72)

Argus

ウィッシュボーン・アッシュ 『百眼の巨人アーガス』

ウィッシュボーン・アッシュの代名詞にもなっているツイン・リードギター … それも、ここでは少し控えめ。1st『Wishbone Ash』や2nd『Pilgrimage』を聴いた後では物足りなさを感じます。

「いつか世界は(Sometime World)」「木の葉と小川(Leaf And Stream)」など、このアルバムで聴くことのできるギター・ソロはスリリングかつ美しく叙情的であることに間違いありませんが、「剣を棄てろ(Throw Down The Sword)」の後半で流麗にメロディックに絡み合う2本のギターもアンディ・パウエルが弾いたソロの多重録音だったり... ツイン・リードを堪能したければ 2ndを、そして1stを選んだ方が良さそうです。

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Fleetwood Mac / Bare Trees ('72)

Bare Trees

フリートウッド・マック 『枯れ木』

まずは、この前作『Future Games』('71)を聴き、たいそう気に入ってしまったダニー・カーワン。

ギター・インスト「天国の光(Sunny Side Of Heaven)」… この淡く儚い雰囲気がたまりません。クラプトンが弾きそうなロマンティックなメロディだけど、クラプトンだったらもっとメリハリ付けてしまうんだろうな。でもメリハリ無くても良いっ。ダニーのモワモワ感が良いっ。そして「土埃(Dust)」… 3分弱という短い曲ながら、切ないメロディー・ラインと少し陰のあるダニーの歌声が染みます。この時間がもっと続けば良いのに … と思っていると何やらおしゃべりが聞こえてくる... このおしゃべりの分「土埃」の演奏時間を延ばしてくれたら … なんて言ったら Mrs.Scarrot に失礼かしらん。

タイトル・ナンバー「枯れ木(Bare Trees)」もダニー作品。ギター・カッティングやリフは funky なのに、ひとたびダニーが歌い出せばガラリと soft な雰囲気に変わるところが、らしい。そのダニーも、このアルバムを最後にマックを脱退してしまうんですね。1stソロ『Second Chapter』('75)は仕入れ済みですが、これはまたの機会に。

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Jethro Tull / Thick As A Brick ('72)

Thick As A Brick

ジェスロ・タル 『ジェラルドの汚れなき世界』

曲紹介をしようにも、レコードA,B面ともに曲名は「ジェラルドの汚れなき世界」。トータル約44分で1曲。しかもA面ラストとB面の出だしは同じテーマが使われているという手の込みよう。このアルバムを紹介するには、何分何秒あたりのメロディーがどうだとか、演奏がああだとか書かなくてはならないからたいへんです。しかも、秒刻みで目まぐるしく展開していく構成がそれさえも困難にします (ですので、細かいことは省略)

だからといって大袈裟で難解なのかというと全くそんなことはなく、込み入った変拍子があるわけでもなく、いくつかのシンプルな基本メロディーがあり、それらが次々と姿を変えながら演奏されているだけ。クラシックならば変奏曲とでも言うのでしょうか。

と、口で言うのは簡単ですが、これだけの構成を考える方は さぞかしたいへんだったでしょう。しかも、ステージでは寸劇仕立てで演奏されていたというのですから、何をか言わんやです。

わかりやすい反面、聞くたびに新鮮な発見のある44分間。すっかりやられてしまいました。

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Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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