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Carole King / Music ('71)

Music

1971年のキャロル・キングには『つづれおり』という、これを聴くたびに違う曲が好きになるアルバムがあります。今日は、思いのほか黒っぽいフィーリングの「Way Over Younder」と、微妙な転調が心地良いタイトル・ソング「Tapestry」で耳が留まりました。
Tapestry

だけど、だけど。キャロルはこの年、もう1枚素晴らしいアルバムを発表していることをお忘れ無きよう … 『ミュージック』です。

キャロル自ら友人達にアルバムを配って歩いた … というほど惚れ込んだダニー・ハサウェイから受けたと思われる影響をキャロル流に披露しています。『つづれおり』がどちらかというと作品集といった感じだったのに対して、このアルバムには流れるように聴き終える統一感があります。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

Kate Taylor / Sister Kate ('71)

Sister Kate

ケイト・テイラーのデビュー・アルバム 『シスター・ケイト』

けっして特徴があるとは言えませんが、ジャケットに写るケイトが着ているジージャンのように、洗いざらし感覚の気取りのない歌声が魅力的。ゆったりと落ち着いて聴くことができます。

取り上げられているのは、兄弟のジェイムス、リヴィングストンやゲスト参加しているキャロル・キングの作品の他、「名高き盗賊の伝説」、ロッド・スチュワートも歌った「カントリー・コンフォート」とエルトン・ジョン『Tumbleweed Connection』 ('70)収録曲が2曲。それとやはりロッドで有名なマイケル・ダボ作「ハンドバッグとグラッドラグス」などイギリス勢の曲が12曲中5曲も占めています。これらは 1968年頃 ジェイムスと一緒にロンドンへ渡った時 ケイトが聴いたお気に入りの曲だったのかな。
Elton John / Tumbleweed Connection

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

はっぴいえんど / 風街ろまん ('71)

風街ろまん

はっぴいえんど 『風街ろまん』

音楽を聴き始めた頃、岡林信康や遠藤賢司のバックに はっぴいえんどのメンバーが名を連ねていることは知っていましたが、その後すぐ洋楽に夢中になってしまったので通り過ぎてしまったんです。

ところが 5,6年前でしょうか。TV かラジオから流れてきた日本語の曲に、たまらなくジェイムス・テイラーを感じたのが「風をあつめて」なんです。

飄々朴訥とした細野晴臣の歌声がとても好きなんです。

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テーマ : j-pop
ジャンル : 音楽

James Taylor / Mud Slide Slim and The Blue Horizon ('71)

Mud Slide Slim

ジェイムス・テイラー 『マッド・スライド・スリム』

一般的に知られた JT のヒット曲というと、このアルバムに収録されている「きみの友だち」(1971年7月 1位)はキャロル・キングの作品だし、その後の TOP10 ヒット曲も 1975年8月に5位になった「How Sweet It Is (To Be Loved By You)」がマーヴィン・ゲイ。1977年9月に4位の「Handy Man」も Otis Blackwell / Jimmy Jones 作のオールディーズ・ナンバーと、意外なことにカヴァー・ソングが多いのです。

これは JT 自身の作品が 一聴しただけでは覚えられないような複雑な(難解という意味ではなく)メロディー・ラインを持っているため、キャッチーな必要のあるシングル・カットに向かなかったのではないでしょうか。

しかし、その複雑さは味わい深さの裏返しでもあり、これにすらりとした長身に思慮深そうな表情... 小尾 隆さんに「銀色の声」と呼ばれたテナー・ヴォイス... 身の回りで起きたことを書いた歌詞に共感できる部分も多かったりと、JT は魅力のつきないアーティストなのです。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
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Led Zeppelin / Untitled - Symbols ('71)

Four Symbols

レッド・ツェッペリン 『Ⅳ』

ちょっと思い出話などを。

僕がフォーク・ギターを弾き始めたのは中学1年の頃。初めて覚えた曲が井上陽水の「夢の中へ」でした。ただし歌うことには全く自信がなかったので、コードを押さえてジャカジャカやるだけ。歌は友だちに歌わせて演奏することの喜びを感じていました。

その後、陽水の曲でも「東へ西へ」のような左手はハンマリング・オン、右手はストロークしながら音をミュートするという多少複雑なストロークを覚えたり、かぐや姫の「妹」「22才の別れ」でアルペジオ、スリー・フィンガーを習得。ちょっと背伸びしてサイモン&ガーファンクル「Scaborough Fair」をマスター。中3の文化祭では、かぐや姫に対抗して「白雪姫」という3人組のフォーク・トリオを結成しコンサートを開いたことも (「神田川」のバイオリンのメロディーをギターで弾き、これを「アコギのバイオリン奏法」と呼んでいました)

高校に入学すると、やはり上手い奴らはいるもので、そのあたりの曲は楽々と弾きこなす... それに歌も上手い... いわゆる弾き語れる連中がごろごろしていたので「これは何とかせにゃいかん」とチャレンジしたのが、S&G のアコギ・インスト曲「Angie」。日夜努力の結果、ほぼ完コピすることができ、教室で披露するとやんやの喝采。

だけど、このあたりで僕はいっぱいいっぱい。

1ヶ月もすると友人の中でも数人が「Angie」を演奏し始め「これ以上、アコギ・テクニックの向上はないだろう」と思った僕は、ブラスバンド部のベース・プレーヤーに転向することを決めたのでありました。

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Jethro Tull / Aqualung ('71)

Aqualung

イエス『こわれもの』の頁で、お恥ずかしい勘違いをしてしまいましたので、早めに手を打っておきます。

初めてジェスロ・タルの曲 … 美しく甘美なフルートのメロディで始まる曲がだんだん荒々しく変わっていく「Bouree」を聴いたとき、これは一体どんなバンドが演奏しているんだろう … と、強く興味を惹かれました。

フルートといえば優しい音色のする楽器の代表格と思っていたのに、フルートの音と一緒に Ooh とか A-ha とうなり声が聞こえるわ、Doo-Do-Do とスキャットは聞こえるわ... これは一体何なんだ … と。

フルートの主は、ジョ... あいや … イアン・アンダーソン。その「Bouree」が収録されている『Stand Up』('69) を聴いてみると、そこにはブルースのような... ジャズのような... フォークのような、何とも形容しがたい音楽が。フルートが楽器の主役になっていることもユニークで、クラシカルな響きさえも感じました。

ジャケットを開くとメンバーが起きあがるという、飛び出す絵本のような作りも面白かったけど(写真を掲載されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ TB ください - 2/12追記…こちらにて紙ジャケ写真を紹介)音の方にもお伽噺を読み進むようなわくわく感がありました。

さて。今回取り上げるのは彼らにとって4作目となる『アクアラング』です。

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Kenny Loggins with Jim Messina / Sittin' In ('72)

Sittin' In

今日みたいな寒い日は、ココアを混ぜたコーヒーでも飲みながら こんな音楽に耳を傾けてみましょう。

ロギンズ&メッシーナ … このアルバムだけは ケニー・ロギンズ with ジム・メッシーナの 『Sittin' In』
The Nitty Gritty Dirt Band / Uncle Charlie & His Dog Teddy
ニッティ・グリッティ・ダート・バンド『アンクル・チャーリーと愛犬テディ』('70)に「プー横町の家」他 数曲を提供し、ソング・ライターとして注目を浴びたケニー・ロギンズのソロ・アルバムを作成する段になり、そのプロデューサーを任されたのがポコを脱退したばかりのジム・メッシーナ。

当初は主従の関係だった 2人でしたが、何曲かジムがコーラスを付けるうち「以外といけるんじゃない?」ということになり、正式にコンビを組むことになったとか。

コクと深みがあり表現力豊かなケニーと、クールでどことなく素っ気ないジム。全く正反対の声質を持つ 2人のハーモニーは、ココアとコーヒーを混ぜ合わせたら偶然美味しい飲み物ができてしまったかのよう。ラストソング「Rock'N Roll Mood」でココア風味の余韻に浸っていると、ちょっと苦み走った A 面 1曲目の「Nobody But You」を味わいたくなり、それを何度も何度も飲み干したのものでした。

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The Doobie Brothers / same ('71)

The Doobie Brothers

『ファースト』が続きます … ドゥービー・ブラザーズ

ドゥービーを語るときに忘れられがちなアルバムですが、後に聴かれる豪快なサウンドとはまた違った、アコースティックでレアな感覚が心地良く味わい深い 1枚。

だからといって Folk Rock 的かと思えばそうではなく、トム・ジョンストンの Funky な歌声がそうさせるのか、他のバンドとは ちょっと別物という雰囲気を漂わせています。

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Bonnie Raitt / same ('71)

Bonnie Raitt

ボニー・レイット 『ファースト』

デビュー・アルバムの 1曲目がバッファロー・スプリングフィールドの「Bluebird」という選曲だなんて。こいつめぇ … と、おでこの一つも指で押してあげたくなります。

ボニーにはギタリストとして云々よりも、まずは選曲の妙。ボニーからは、リンダ・ロンシュタットやアート・ガーファンクル同様、数多くの素晴らしいソング・ライター達を教えてもらいました。

そして何よりもそれをボニー流にアレンジし、まるで自分の持ち歌であるかのように歌いこなす技量。そこにギタリストというアーティストとしての格好良さが加わるのですのですから... やはり弾き語るというスタイル … 歌うギタリストは魅力的な存在です。

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Little Feat / same ('71)

Little Feat

リトル・フィート 『ファースト』

1975年 当時 Warner Brothers に所属していたバンド … このリトル・フィート他、ドゥービー・ブラザーズ、タワー・オブ・パワー、グラハム・セントラル・ステーション etc... が勢揃いしヨーロッパ各地を回るという、僕にとっては夢のようなコンサートが行われたそうです。

その中で一番評価が高かったのがリトル・フィートだったようで、ヨーロッパの人達が彼らのサウンドを聴き、海の向こうアメリカに思いを馳せた … かどうかは別として、泥臭く重量感のあるフィートの音が注目を浴びたという事実は、やはり英国におけるアメリカ南部志向の流れだったのでしょうか。

さて。このアルバムはウィッシュボーン・アッシュの 1枚目と同様、2枚目以降のまとまり具合と比べると荒々しくもありますが、そのあたりが逆に本性むき出しという感じもして、僕としては外せないアルバムなのです。これ以降のローウェル・ジョージは徐々にギターよりも、歌やソング・ライティング、プロデュースに力を入れ始めていくので、スタジオ盤でローウェルのスライドを聴くならこれかな … と思います。

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Yes / Fragile ('71)

Fragile

イエス 『こわれもの』

イエスって不思議なバンドだな … と思うんですよ。

この頃のブリティッシュ・ハードやプログレには、例えばポール・ロジャースやグレッグ・レイクのようなヴォーカリストをバンドのメインにたて、そこに他のメンバーの演奏が絡んでいく … というイメージを持っているのですが、イエスは完璧な演奏に加えて、見事なコーラス・ワークを聴かせるという魅力があります。それが1つめの理由。

1st『Yes』('69)ではバーズ「I See You」、2nd『時間と言葉』('70)ではバッファロー・スプリングフィールド「Everydays」、僕が持っているこのアルバム『Fragile』のリマスター CD には、サイモン&ガーファンクル「America」など、美しいハーモニーを持ち味とし、なおかつ先進的なサウンドにチャレンジしていたアメリカのバンドの曲をカヴァーしてみたり。そのあたりの選曲も興味深いですね(その「America」カヴァーが、それこそドミノスみたいなジャムっぽい演奏で面白い)
Yes / same ('69) The Byrds / Fifth Dimension ('66) Yes / Time And A World ('70) Buffalo Springfield Again ('67)
Simon & Garfunkel / Bookends ('68)
アメリカン・プログレでは、カンサスのハーモニーが強く印象に残っていますが、そういうのはイギリスでは珍しいなと。
Kansas / Leftoverture ('76)

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Jeff Beck Group / Rough And Ready ('71)

Rough And Ready

ジェフ・ベック・グループ 『ラフ・アンド・レディ』

「Black & White」そして「英米」のアーティストが顔を揃えたバンドというのは、当時かなり珍しかったのではないでしょうか。でも、そんなことを感じさせないくらい、Soulful で … Funky で … Jazzy でと、メンバーそれぞれの持ち味が絶妙にブレンドされたサウンドが凄いですね。

「Max's Tune」は別格にしても「Situation」「New Ways Train Train」「Jody」なんて、今聴いてても こういう感覚のサウンドってほとんど見あたりませんから、リアルタイムでこれを聴いた方達には相当新鮮に聞こえたのではないでしょうか。

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Derek And The Dominos / In Concert ('73)

In Concert

デレク&ザ・ドミノス 『イン・コンサート』

リリースは 1973年ですが、録音は 1970年ですので ちょっと先回り。

手元の資料によると『レイラ』のセッションが終わったのが 1970年9月 … このライヴが行われたのが 10月23-24日の Fillmore East … 『レイラ』発売が 12月 … という時系列になっています。

セッションを重ねた後ということもあり、メンバーの呼吸もぴったり合った充実の演奏ぶり。個人的にはオールマン・ブラザース・バンドの『At Fillmore East』と比べても遜色ない内容だと思っているのですが、デュアンのいないドミノスのこの盤は、今ひとつ話題になる機会が少ないような気がします。

これは、クラプトンが姿をくらましていた時期に発売されたから... ということも要因の一つなのでしょうか。もう少しバンド活動が続いていて、その間にリリースされていれば世間の評価はどうなったのか。やはりタイミングって重要なんですね。

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ジャンル : 音楽

1971年 ライヴ盤はこれにて終了

1971年は、他の年よりライヴ盤が多い … なんて思っていたのですが、手持ちを改めて数えてみたら、多いのは事実でしたがそう極端なほどではありませんでした...

でも、そう勘違いしてしまうほど強く印象に残っているのは、リアルタイムで経験できなかった時期のステージの模様を、興味深く聴いていたせいなのかもしれません。

良いライヴが多い時期の音楽は本当に面白い。

1977年以降、手持ちの中で急激にライヴ盤が少なくなって行くのは、僕の個人的な音楽に対する興味 … 特にロックへの興味の度合いと比例しているのは偶然ではないような気もします(反比例的に他の音楽が好きになりましたが...)

このあたりの思いは、いずれ機会がありましたら。

と言うことで 1971年 ライブ盤 … 取り上げなかったものは...

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テーマ : 洋楽
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Mountain / Flowers Of Evil ('71)

Flowers Of Evil

花文字のような MOUNTAIN がお洒落な 『悪の華』

レコード時代は A 面(CD では tk1-5)がスタジオ録音、B 面(tk-6-7)が Fillmore East でのライヴの模様という構成になっていました。

タイトル・ソング「悪の華」はその名に似つかわしくなく、ドゥービー・ブラザーズがやりそうなドライヴ感溢れるカラッとしたサウンド。インスト「王様のコーラル」を挟んで、次の曲から A面ラストまでは全て Pappalardi - Collins による作品(リード・ヴォーカルも全てフェリックス)が続きます。

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James Gang / Live In Concert ('71)

Live In Concert

こちらはギタートリオ。ジェイムス・ギャング 『ライヴ・イン・コンサート』 収録は 1971年5月15日 - ニューヨークの Carnegie Hall となっています。

ジョー・ウォルシュの生演奏は、1989年にリンゴ・スターのオール・スター・バンドの一員として、また 1995年の再結成イーグルスのメンバーとして来日したとき聴くことができました。

前者ではイーグルスの「駆け足の人生」「ならず者」を、後者ではジェイムス・ギャング「Walk Away」「Funk #49」、イーグルス「In The City」、ソロ作から「この人生に賭けて」を演奏したように記憶しています。いずれもジョーがギターを弾き出すといきなり音圧があがり、それまで和やかだった会場の雰囲気が一変。まるでハード・ロックのコンサート会場にいるような感覚に陥ったのでありました。

ステージの上では身振り手振りもお茶目でガキ大将のようなジョーでしたが、スタジオ盤では大人しめで調和の取れたサウンドを重視してました。特にジェイムス・ギャング時代ではカントリーっぼい曲やプログレの要素も取り入れたりと、いろいろなスタイルにチャレンジしていたように思います。

逆にそのあたりから、どことなく掴み所の無い印象を受けてしまい、前述のキャッチーな「Walk Away」やタイトルそのままの「Funk #49」みたいな格好いい曲があるのに、アルバム全体となると … ? … という状態でした。

ところがところが... このライブでは破天荒なイメージそのままに、ジョーが暴れまくっています。

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Elton John / 17-11-70 ('71)

17-11-70

エルトン・ジョン 『17-11-70』

この暗号のようなアルバム・タイトル … レオン・ラッセル、バーズ、ポコ、キンクスなどと同行し 2度目のアメリカン・ツアーの真っ最中だったエルトンが、NY のスタジオでライヴ演奏を行った日付 … 1970年11月17日を表しています。この時の模様は、ラジオで生中継もされたそうです。

初期のエルトンは、後の華やかな姿とは雲泥の差。70年代中盤から遡って『Elton John』('71)に辿り着き、ジャケットに写るエルトンの顔を初めて見たときは、その真面目な文学青年のような風貌から地味で取っつきづらい印象を持ちました。果たして音の方もメリハリにかけ、どことなくもこもことした感じが馴染めませんでした。

このアルバムのジャケットも、とりたてて目を惹くような仕掛けも飾りもなく、それほど期待せずに聴き始めたのですが、音を聴いて驚くなかれ。ピアノを力強く連打しながら伸びやかに唄うエルトンは別人のようでした。

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Phil Upchurch / Darkness, Darkness ('71)

Darkness, Darkness

またちょっと 寄り道。

ダニー・ハサウェイと共演していたギタリスト:フィル・アップチャーチ 『ダークネス・ダークネス』

こんなにざらりとした感触のギターを聴いたことがありません。ある意味、ダニーの歌声と同じ性質の音をしています。

若い頃はオーティス・ラッシュのバンドにベースで参加していたり、数多くのジャズ・マンとのセッションをこなした後、1960年代半ば頃には Chess の専属ギタリストとなり、ハウリン・ウルフ、マディ・ウォータースなどのレコーディングにも参加したという経歴から、ブルースともジャズともつかないプレイを聴かせてくれますが、やはりソウル … 物凄くソウルフルなギタリスト。

ソリッドで切れ味鋭く、癖の強いフレーズが次々と繰り出される様はスリリング。聴き手を選ぶかもしれませんが、この手触りは一度馴染むと癖になります。

曲は全てインスト。フュージョンか … などと手を出すと痛い目にあいますよ。けして BGM としては聴くことができませんから... くれぐれもご注意を。

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Donny Hathaway / Live ('71)

Live

ダニー・ハサウェイ 『ライヴ』

アトランティックのプロデューサー:ジェリー・ウェクスラーの談話によると、ダニーのデビュー・アルバム『新しきソウルの光と道』が発売されたとき、キャロル・キングがこれをジェイムス・テイラーなど彼女の友人達にプレゼントし、良く聴くようにと勧めたそうです。

キャロル・キングはマーヴィン・ゲイの「What's Going On」に触発されて「Brohter, Brother」を作ったり... そうすると今度はその曲をアイズレー・ブラザーズが『Brother, Brother, Brother』('72)でカヴァーしたり...
Marvin Gaye / What's Going On ('71) Carole King / Music ('71) The Isley Brothers / Brother, Brother, Brother ('72)

ダニーのこのライヴ盤でもキャロル・キングの「きみの友だち」、ジョン・レノン「Jealous Guy」が取り上げられているように、アレサ・フランクリンを初めとする Soul/R&B 側のアーティストが Rock/Pops の名曲をレパートリーに加えたり...

以前 取り上げた『Dris Troy』('70)やフレディ・キングの『Getting Ready...』('71)しかり。忘れていた『The London Howlin' Wolf Sessions』('70)しかり。

1969年にはスライ&ファミリー・ストーンの「Don't Call Me Nigger, Whitey」なんて強烈な曲もありましたが、1970年以降 順を追いながらいろいろと聴き進めていくと、この年代頃から Black - White 互いにアプローチしあうことにより双方の垣根を取り払い、音楽的特性を調和していこうとしている様子をうかがい知ることができます。

White は Black に深い敬意を払い、Black はそれを寛容に受けいれつつもプライドを見せる … この音楽の世界では、聞いている人種の問題とは逆の立場になっているように感じられることも含めて、とても興味深い現象。

このあたりは音楽と関連づけしながら世界の歴史も勉強して、もっと深く知っていきたい事柄です。

前置きが長くなりました...

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Turley Richards / Expressions ('71)

Expressions

ちょっと 1971年 Live 盤シリーズから寄り道。

キャロル・キング「Child Of Mine」の素晴らしいカヴァーが収められているターリー・リチャーズ 『エクスプレッションズ』を Pick up。

1999年に「名盤探検隊」で世界初 CD 化された時に購入。ターリーのことは良く知りませんでしたが、セクションのメンバーがクレジットされていたのでついつい手を出してしまいました。

ライナーによると、1941年 ウエスト・バージニア出身。1964年にニュー・ヨークへ移りグリニッジ・ヴィレッジを音楽生活の基盤にしたシンガー・ソングライター。ローラ・ニーロとツアーを共にしたこともあったようです。

果たして内容は...

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Carole King / The Carnegie Hall Concert ('97)

The Carnegie Hall Concert

キャロル・キング 『カーネギー・ホール・コンサート』

1971年6月18日に Carnegie Hall で行われたライヴの模様が収録された CD。1997年1月に発売され、9年前(もう9年も経つのかっ)の今頃 良く聴いていました。

シティ時代の『夢物語』('69)、初ソロ作『Writer』('70)、このライヴが行われた 1971年リリースの『つづれおり』からの代表曲。そしてこの後『Music』に収録される曲と、初期の作品からまんべんなく演奏されています。

「私はシンガーとしてトレーニングを積んでいなかったので、2回目のショーでは声が出なかった」とキャロル自身が語っているとおり、声はかすれ気味、音程も危なっかしいところがありますし、1曲目の「空が落ちてくる」から数曲は、まだステージ慣れしていなかったのでしょうか … 緊張している様子や、MC からは自信の無さみたいなものも感じます。

正直言って、ローラと比べたら … と思ってしまう場面もありますが、そんな素の姿やちょっと野暮ったい雰囲気も含めて、逆に親近感が沸いてくる。キャロルの魅力ってそんなところにもあると思います。

キャロル自身もわかっているのか「No Easy Way Down」を「ダスティ・スプリングフィールド、バーブラ・ストライザンド、ローラ・ニーロといった有名な人達がレコーディングしてくれた曲」と紹介したあと、ローラのことを - A fine lady if there ever was one - と表現しています。

ところで。ここでのハイライトは …

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Laura Nyro / Live At The Fillmore East May 30, 1971 ('04)

Live At The Fillmore East  May 30, 1971

ローラ・ニーロ 『飛翔~ライヴ・アット・フィルモア・イースト』

2004年に発売された Fillmore East でのライブ盤。フィルモアが閉鎖する 1971年6月27日の約1ヶ月前 … 5月30日に録音されたものです。

発掘物と呼ばれる CD の中には 1度聴いておしまいでそれっきりになってしまう物も少なくありません。だけど、このライヴ盤は期待通りの内容。最上級の部類。こういうものであれば大歓迎です。

ローラのライブはこれまでにも、『光の季節~コンプリート』('93:録音77年)、『Live at the Bottom Line 』('89)、『Live From Mountain Stage』('00:録音90年)、『Live!The Loom's Desire』('02:録音93-94年)、『ライヴ・イン・ジャパン1994』('03:録音94年)と数多くリリースされていますが、これらは熟練された歌声で柔和な表情を見せた時期のローラの姿であり、尖ったローラを聴くことができる(それもステージの全容がわかる)ライヴ盤はこれが初めて。

しかし、このヒリヒリとした手触りは一体何なのでしょう。ステージの上にはローラたった一人。全身全霊を傾けて演奏している様子や、回りに漂っているオーラさえもスピーカーを通じて伝わってくるようです。

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Randy Newman / Live ('71)

Live

ランディ・ニューマン 『ライヴ』

ジャケットは演奏曲目を綴っただけ。聞こえてくるのはランディの歌声とピアノの音。観客の拍手と時々沸き起こる笑い声だけ。

何のパフォーマンスもなく MC もそこそこに淡々と演奏は進み、あっという間の 14曲 30分ちょい。

ニルソンみたいに決して歌は上手くないけれど妙に説得力があり、歌以上に達者なピアノは描写力が豊か。不思議な人です。

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John Sebastian / Real Live ('71)

Real Live

さて。本年初めて取り上げる CD は、とても Happy な気分にさせてくれるライヴ盤 … ジョン・セバスチャンの 『リアル・ライヴ』 です。

ステージに立つのはジョンとポール・ハリス(key)の2人だけ。なのにぐいぐいと聴き手の心を掴んでいく。どんどん暖かくなっていく。音を聴いているだけで表情が浮かんでくる。こんなライヴはそうそうありません。

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Bobby Whitlock & Eric Clapton 共演映像

お正月はほとんど CD を聴かず、録画貯めしてあったケーブルテレビの番組を見ていました。

そんな中で一番面白かったのが、音楽専門チャンネル「ミュージック・エア・ネットワーク」で放映されている「ジュールズ倶楽部」… ジュールズ・ホランドが司会を努め、スタジオに招かれた新旧のアーティスト達がそこでライブ演奏を行うという内容。イギリスで10年以上の歴史を誇る超人気番組なのだそうです。

まれに思わぬ組合せのセッションがあったりするので、番組表をかかさずチェックしているのですが、今回は(なんとっ)ボビー・ホイットロック&エリック・クラプトン、ドクター・ジョン&クラプトンという超豪華な顔合わせを見ることができました。

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Eric "Slowhand" Clapton の由来

Eric Clapton / Slowhand ('77)
Slowhand

今日は、昨年録画したままになっていた「エリック・クラプトンのバイオグラフィー」(ケーブルテレビのヒストリーチャンネルにて放映)を見ました。

クラプトン本人の他、クラプトンのお婆様:ローズ・クラプトン、母親のパット・クラプトン、ヤードバーズのメンバー:ジム・マッカーティ、クリス・ドレア、クリームのジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、デレク&ザ・ドミノスからはボビー・ホイットロック、プロコル・ハルムのメンバーであり『Another Ticket』('81)で共演したゲイリー・ブルッカー、または B.B.キング、ロバート・クレイなどの証言をもとに、クラプトンが歩んできた道を振り返る … という内容でした。

すでに知っていること、知らなかったことも含めて、こういったミュージシャンの良く整理されたドキュメンタリーを見るのは楽しいものです。

その中で最も目から鱗だったのが、クラプトンのニック・ネーム「スローハンド」の由来。

これまでは、クラプトン関連の本を読めばどれにも書いてある「左手がフレット上で同じポジションをキープし、チョーキング、ビブラート、ハンマリングオン、プリングオフといったギターテクニックを多用しているので、聞こえてくる音数のわりに左手がゆっくりと動いているように見えるので Slowhand」ということが一般的に言われており、僕もそう信じていました。

ところが「バイオグラフィー」の中で、ヤードバーズのクリス・ドレアが、その謂われをこう明かしていたのです。

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ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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