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Simon & Garfunkel's Greatest Hits ('72)

Gratset Hits

サイモン&ガーファンクル解散後に発売されたベスト集 『グレーテスト・ヒット』

… とは言っても、サイモンとガーファンクルの代表曲が漫然とパッケージされているだけではありません。

「The Sound Of Silence」から「I Am A Rock」へ... 「America」から「キャシーの歌」へと続けるなど、曲順に妙味が加えられており、また、曲によってはライブ・テイクを収録することによって、オリジナル盤を聞きまくった後でも、新鮮な気持ちで2人の音楽に触れることができるよう編集されているのです。

ライヴ・テイクは、アーティの歌声とポールのギターが至上の美しさを見せる「エミリー・エミリー」他、「59番街橋の歌(Feelin' Groovy)」「早く家へ帰りたい」「キャシーの歌」の4曲。いずれも伴奏はギターだけというシンプルなスタイルゆえに、曲と歌唱の素晴らしさが際立っています。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

Graham Nash, David Crosby / same ('72)

Graham Nash / David Crosby

『グラハム・ナッシュ=デイヴィッド・クロスビー』

クロスビー・スティルス・ナッシュ(&ヤング)はスーパー・バンド … なぞと呼ばれていましたが、本当の意味でスーパーだったのは、バッファロー・スプリングフィールドでソング・ライティングや演奏面で抜群の力を見せ、バンドの双璧を担ったスティルスとヤングだけ。

クロスビーが在籍していた時期のバーズはジーン・クラークやロジャー・マッギンが、ナッシュが居たホリーズはアラン・クラークがバンドの中心 … というのが一般的な見方で、クロスビーは自作の「Triad」を『名うてのバード兄弟』('68)に収録することを他のメンバーに拒まれた... オリジナリティーを発揮していたいと常々思っていたナッシュは、全曲がボブ・ディランのカバーという『Hollies Sing Dylan』('69)をレコーディングすることに反対して... という、それぞれがバンドを脱退することになったきっかけを知るにつけ、確かに両バンドはスーパーな位置づけにあったのでしょうが、そこでクロスビーとナッシュがスーパーな扱われ方をしていたのかどうかは疑問が残るところです。

そんな過去の経緯は別にして... 見た目とは裏腹に繊細で、目元に深い愛をたたえたクロスビー。優しげな歌声ながら、社会にも自分に対しても厳しい目を持ったナッシュ。正反対の印象を受ける2人の歌声から紡ぎ出されるハーモニーが、僕は大好き。それこそまさにスーパー。

初めは個の集まりだったCSN(Y)が何とかバンドの体を為したのは、今さら力説するまでもなく、義兄弟のような2人がいたからこそだったと思うのです。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
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Delaney & Bonnie / D&B Together ('72)

D&B Together

デラニー&ボニーのラスト・アルバム 『D&B トゥゲザー』

学生時代にジョン・レノンを気取って丸眼鏡をかけたこともありましたが、どちらかというとジョン・セバスチャンに似ていると言われました(ウソ)。最近、また眼鏡が流行っているようですが、こんなに丸眼鏡の似合う人達は、そう見かけません。顔の骨格が、今と昔じゃずいぶん変わってきているのでしょうね。
John Lennon / Imagine ザ・ベスト・オブ・ジョン・セバスチャン Roger Nichols & the Small Circle of Friends Janis Joplin / In Concert

デラニー&ボニーは、エリック・クラプトンが加わった『On Tour』('70)で注目を浴びた後、クラプトンは独立してデレク&ザ・ドミノスを結成。また、レオン・ラッセルがジョー・コッカーのマッド・ドッグス&イングリッシュメン結成のため、デラニー&ボニーのフレンズ達を引き抜いてしまい、2人はツアーを続けることができなくなってしまった … という話は、皆さんご存じの通り。
To Bonnie From Delaney
1970年リリースの『To Bonnie From Delaney』1曲目のタイトル同様「不運とトラブル」は続くもので、このアルバムも、もともと Atco レーベルから発売される予定だったものが、すんでの所で発売中止に追い込まれてしまい、古い音源やミックスし直した曲が寄せ集められ CBS から発売された … といういきさつがあったようです。

山あり谷ありでしたね … と、肩の一つでもポンと叩いてあげたくなりますが、そんなこちらの意に介せぬ2人の逞しい歌声には清々しさえ覚えます。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
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Everly Brothers / Stories We Could Tell ('72)

Stories We Could Tell

エヴァリー・ブラザーズ 『ストーリーズ・ウィー・クッド・テル』

サイモン&ガーファンクル、ジョージ・ハリスンもカバーした「Bye Bye Love」や、同じくS&Gとロギンズ&メッシーナの「起きろよスージー」がエヴァリー・ブラザーズのヒット曲 … と言っても、オリジナルはラジオで耳にした程度。ビートルズが影響を受けた … という記事を見かけたこともありますが、なかなか S&G、ビートルズの前を追いかけるまでには至らず。一部のジャズやブルース、ソウルを除けば、ビートルズの『Please Please Me』、S&G『水曜の朝、午前3時』、ボブ・ディラン『The Freewheelin'』がリリースされた1963-4年以降のアルバムを聴くに留まっています。
The Beatles / Please Please Me Simon & Garfunkel / Wednesday Morning, 3 AM The Freewheelin' Bob Dylan

そんなわけでしたから、参加メンバーの名前を頼りに自分にフィットする音楽を探っていくうち、エヴァリー・ブラザーズのアルバムを手にすることになるとは夢にも思わず。しかも、先述の2曲からイメージしていた POP な Rock'N'Roll とは全く異なるカントリー・ロック系の(それもキレで勝負するタイプではなく、大らかな雰囲気の)サウンドが展開されていたのには驚きました。

しかし、東から西から南から... 2人を慕っていたであろうメンバー達が揃いに揃ったものですね。この時、1937年生まれのドン・エヴァリーは35歳。1939年生まれのフィルは33歳。このアルバムのタイトル・ソングを提供したジョン・セバスチャンが1944年生まれで28歳ですから、その差5~7歳。僕がもう5~7年早く生まれていれば、中学生のときに『追憶のハイウェイ61』は間に合わなかったけど、『Sgt.Peppers Lonely Hearts Club Band』は体験できたかな。エヴァリー・ブラザーズやバディ・ホリーなんかも、もっと聴いていたのかな … と、訳のわからない計算・想像をしましたが、強いて逆算されないよう...

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Geoff & Maria Muldaur / Sweet Potatoes ('72)

Sweet Potatoes

ジェフ&マリア・マルダー 『スウィート・ポテト』

喉が強そうな人だ … というのが、ジェフ・マルダーの歌声を初めて聴いたときの第一印象。野球の世界では、体全体を使わなくても腕の振りだけで、早く遠くにボールを投げられる人のことを「地肩が強い」なんて表現しますが、ジェフの場合は「地声が強い」とでも申しましょうか。それも硬質な強さではなく、バネのある強さ。

そんなジェフには惚れ惚れした僕ですが、マリア・マルダーのふにゃりとした歌声にはなかなか馴染めず。その良さがわかってきたのは、ビリー・ホリデイなどの女性ジャズ・ヴォーカルを聞くようになってからでしたし、エイモス・ギャレットが弾くフレーズも、当初は体が受け付けませんでした。なんだかハワイアン・ギターを聞いているようで... 「真夜中のオアシス」を聞いたときも、今ひとつピンと来なかったのです。
Billie Holiday / 奇妙な果実 Maria Muldaur

そんな僕が、2人を見直すきっかけとなったのが、このアルバム収録の「Lazybones」「Lover Man」でした。

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Al Anderson / same ('72)

Al Anderson

"ビッグ"アル こと、NRBQのギタリスト:アル・アンダーソンのソロ・アルバム『アル・アンダーソン』

アルは、1993年の Musician Magazine 主催「20世紀のギタリストTOP100」に選ばれているそうです。

とは言うものの、他にどんなギタリストが選ばれているかも知りませんし、これがどの程度 名誉あることなのかは良くわかりませんが、確かにそのユニークなギター・プレイは、一度聞けば強く記憶に留まります。僕の好きなギタリストの中から思い浮かべてみると、カントリー・スタイルを基本としながら幅広い素地を持っている、ジェフ・バクスターあたりと近い存在。

そのユニークさはNRBQ『Scraps』('72)の「Scraps」や、このアルバムでは「I Haven't Got The Strength To Carry On」でのスライド・プレイで顕著に表れて、指向する音楽性こそ違いますが、それはスライドを弾くときのジェフ・ベックのフレーズにも良く似ています (逆に、ジェフはカントリー系ギタリストのスライド・プレイを参考にしているのではないか … と思ってみたり)

だからといって、ギンギンに弾きまくるアルをこのアルバムで聞けるわけではなく、ギターは添える程度。アルのソング・ライティングと味わい深い歌声を楽しみたい1枚なのです。

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NRBQ / Scraps ('72)

Scraps

NRBQ 『スクレイプス』

正式なバンド名は New Rhythm and Blues Quartet … 略して NRBQ。NRBQの熱心なファン(Qマニア)の間では、もっと略して Q などと呼ばれています。

ポール・マッカートニーや、キース・リチャーズあたりも Qマニアを自認しているようで、キースと親交のあったNRBQのベーシスト:ジョーイ・スパンピナートは、ビル・ワイマン脱退後のローリング・ストーンズに誘われたこともあったとか。しかしジョーイは、ビッグ・バンドからのお誘いに色気を示さず、Q の活動が忙しいから … と、あっさり断ったそうです。自分のバンドを愛するメンバーの行動も、ファンを熱中させる1つの要因なのかもしれませんね。

僕が NRBQ のことを知ったのは、ボニー・レイットが『Green Light』('82)で取り上げていた、彼らの「Me And The Boys」「Green Lights」がきっかけ。そのメロディーから感じる不思議な楽しさに興味を惹かれたのでした (「Me And The Boys」のオリジナルは『Tiddlywinks』('80)、「Green Lights」は『At Yankee Stadium』('78)に)
Bonnie Raiit / Green Light NRBQ / Tiddlywinks NRBQ at Yankee Stadium

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Mother Earth / Bring Me Home ('71)

Bring Me Home

エリック・カズを歌うために生まれてきた女性シンガー … と呼びたくなる、トレイシー・ネルソンが在籍していたバンド:マザー・アースの 『ブリング・ミー・ホーム』

このアルバムでは9曲中4曲が、エリック・カズ作の楽曲。その他、マザー・アースの次作『Poor Man's Paradise』('73)では「Cruel Wind」を。トレイシーのソロ『Mother Earth』('72)では「Mother Earth」「Someday My Love May Grow」、『Tracy Nelson』('74)の「Love Has No Pride」、『Sweet Soul Music』('75)が「Looking For A Sign」と、トレイシーはボニー・レイット以上に数多くのカズ作品を取り上げています。

ボニーは、カズの曲を歌う理由の1つとして「カズの作品には人の痛みが描かれているから」と語っていました。

それに対してトレイシーは、子供の頃、教会の聖歌隊で歌っていたという経験からか、カズ作品に潜んでいるゴスペル的な感覚を強調し、しかもそれは、単にゴスペルの音楽的なスタイルを真似ているだけではなく、神への信仰も含めた精神的な部分にまで深く入り込みながら表現しているように感じます。

エリック・カズ自身は『Cul-De-Sac』('74)で歌うことになる「Deliver Me」では、信じることには痛みが伴うものよ … トレイシーが、そう諭してくれているような気がします。

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Eric Justin Kaz / If You're Lonely ('72)

If You're Lonely

エリック・ジャスティン・カズ 『イフ・ユアー・ロンリー』

"ぼく" が寂しくてたまらないとき、"あなた" は、ぼくの気持ちを静めてくれると言いましたよね … と、つぶやくように語りかける「If You're Lonely」。「If You're Lonely」で、行く先を見失った "ぼく" は、誘惑(「Temptation」)に負けてしまい、天に召される夢を見る(「Time Has Come」) … と、ストーリーは綴られていきます。

再び if you're lonely というフレーズが使われる「Tonight, The Sky's About To Cry」。 ぼくは正しいとわかっているはずなのに、孤独にさいなまれる時は心が惑う … 気持ちが弱くなっているときに聴くと、崩れ落ちそうになってしまうほど切ない曲。『If You're Lonely』というアルバム・タイトルは、2曲目ではなく、この曲の一節から取られたような気さえしてきます。

葛藤... 別離... 懺悔... といった内容をテーマにしながらも、重苦しさを感じないのは、カズが作るメロディーの美しさと、朴訥としたカズの歌声があるから。

それに加えて、カズの弾くピアノ... 「Cruel Wind」のスライド・ギター... 「Temptation」のナショナル・スティール・ギターとベース・ライン... 「Tonight, The Sky's About To Cry」の弦楽器... など、簡素ながらも曲を引き立たせる、バックの素晴らしい演奏があるからだとおもいます。

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Bonnie Raitt / Give It Up ('72)

Give It Up

ボニー・レイット 『ギヴ・イット・アップ』

ウッドストックはベアズビル・スタジオでの録音ながら、ディキシー・ランド・ジャズ風の管楽器が賑々しい「Give It Up Or Let Me Go」(エイモス・ギャレットがトロンボーンを吹いているっ)、「あなたの想いどおり」や、シンコペーションの強いリズムがいかにもそれっぽい「I Know」が耳に付くせいか、気分はすっかりニュー・オーリンズ (「Give It Up Or Let Me Go」「I Know」で聞くことができる、ナショナル・スティール・ギターもご機嫌) この頃、ニュー・オーリンズが旬だったのかもしれませんね。

ここでボニーが弾くギターはアコースティックが中心。ソロがどうのというよりも、歌声に寄り添うようなオブリガードの方に魅力を感じます。

前作 に比べ、リズム面が強化されているのは、さすがに腕利きの面々。それに合わせて気持ちよさそうに歌っているボニーは当時22歳だったということですから、そんなうら若き女性に対して、威風堂々... 貫禄充分... という形容が相応しいのかどうか迷うところ。ですが、メロディーや歌の内容に合わせて巧みに表情を変える歌声には、心底惚れ惚れしてします。

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Seanor & Koss / same ('72)

Seanor & Koss

昨年、紙ジャケCD化 された 『シーナー&コス』

ジョン・セバスチャン参加 … これに、やられて買ってしまいました。

セバスチャンは「Mystery Train」「She Keeps It Hidden」「Homegrown」の3曲に参加。セバスチャンとしては珍しい、アンプリファイド・ハープを披露しています (train とハーモニカの組合せ … ここ に加えて、また発見)

ほとんどの楽曲は、僕にはちょっとだるい感じでしたが、スワンプ風味の R&B を基調としながらキャッチーなメロディーが光る「Mystery Train」「One Day Longer」は、J・ガイルズ・バンドにも良く似た雰囲気が強く印象に残りました。

ジャケ買い、メンバー買いして、失敗したと思うアルバムはたくさんありますが、こうして1つでも、2つでも気に入った曲を見つけることができたなら、それはそれで きちんと記憶にとどめていきたいものです。

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The Fabulous Rhinestones / same ('72)

The Fabulous Rhinestones

ファビュラス・ラインストーンズ 『ファビュラス・ラインストーンズ』

このバンドの中心人物であるハーヴェイ・ブルックス(b)の名前を初めて見たのは、マイク・ブルームフィールド、アル・クーパー、ステファン・スティルスによる『Super Session』('68)だったと記憶しています。そのセッションへの思い出を曲にしたという、ハーヴェイ作インスト・ナンバー「Harvey's Tune」が、アルバムのラストを飾っていましたね。

ハーヴェィは、ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』('65)にクレジットされていた Harvey Goldstein と同一人物であるとか... 1960年代後半、ジョン・ホール、ウェルズ・ケリー(オーリアンズ)、ポール・ハリス(ジョン・セバスチャンピーター・ゴールウェイなどのバックをつとめ、後にマナサスのメンバーとなるキーボーディスト)とともに、サンダーフロッグなるセッション・ユニットを組んでいた... だなんて知ったのは、ジョン・ホールの1stソロ『Action』('70)を手にしてからのことでした。
Mike Bloomfield, Al Kooper, Steve Stills / Super SessionBob Dylan / Highway 61 RevisitedJohn Hall / Action
また、ハーヴェイはマイルス・デイヴィスのアルバムにも参加しているようです。ハーヴェイがそこでどんなプレイをしていたのか … ご存じの方がいらっしゃいましたら ぜひ教えてください。

そして、もう一人の中心人物:カル・デヴィッド(g,vo)がイリノイ・スピード・プレス(ポール・コットンがポコ加入以前に在籍していたというバンド)のメンバーだったとは露知らず。これは、ちょっとした驚きでした。

ハーヴェィのことも良く知らず、イリノイも未聴。他のメンバーに至っては全く初めて見る名前ばかりでしたが、「ウッドストック産」「ポール・バターフィールド参加」という謳い文句に誘われてしまいました。

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Bobby Charles / same ('72)

Bobby Charles

ボビー・チャールズ 『ボビー・チャールズ』

ボビー・チャールズが生まれたルイジアナ州アベヴィル(Abbeville)は、ニュー・オーリンズから西に向かい車で約3時間。ニュー・オーリンズから、このアルバムが録音されたニュー・ヨークのウッドストックまでは、車で丸一日走っても辿り着かないほど離れているようですから、アメリカという国の広大さをつくづく思い知らされます。
from New Orleans to Abbeville
from New Orleans to Woodstock

それほど大きな国に住んでいる人達でも、小さな町の噂話(Small Town Talk)を気にかけているなんて … 何だか可笑しくもあり、逆に親しみを感じたりもします。

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Dr. John / Gumbo ('72)

Gumbo

ドクター・ジョン 『ガンボ』

たった一度だけですが、会社の研修旅行でアメリカ本土へ渡ったことがあります。

1週間で、カナダに近いミネソタ州ミネアポリスからシカゴ、ニュー・オーリンズと南下し、そこから一気に西海岸のサンフランシスコへと飛ぶという強行日程でしたが、訪れた先々で受けたカルチャー・ショックは、今でも僕の体内に残っています。

中でもニュー・オーリンズ滞在中は、見るもの... 聞くもの... 食べるもの全てが驚きと感動の連続で、とても貴重な経験をすることができました。

日本の梅雨とは比べものにならないほど、湿気の多い気候 (ニュー・オーリンズはミシシッピー川の堆積上に位置し、周りが沼地で囲まれている海抜0m地帯)

zydeco
ウェルカム・パーティーで演奏されたニュー・オーリンズの伝統音楽:ザディコのリズム。街中に溢れるディキシー・ランド・ジャズの陽気な響き。バーボン・ストリートに建ち並ぶバーから聞こえてきた「What A Woderful World」(ルイ・アームストロング)の生演奏は、思わず足を止め聴き入ってしまうほどの美しさでした。

また、ニュー・オーリンズならではといった食べ物の数々 … 中身を聞いたら驚いた Catfish(ナマズ)とAlligator(ワニ)のフライは、思いの外 癖が無く淡泊な口当たりでとても美味しかったけれど、Crawfish(ザリガニ)は泥臭く閉口... チリソースがかかったOyster(牡蠣)は、やっぱり紅葉おろしで食べたかったな... それも良い思い出です。

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The Band / Rock Of Ages ('72)

Rock Of Ages

僕が初めて買った ザ・バンドのアルバム … 『ロック・オブ・エイジズ』

1曲目「Don't Do It」のイントロで、リック・ダンコの粘っこいベース音が聞こえてくると、さぁいよいよ始まるぞ … と、今でも胸がわくわくしてきます。ホーン・セクションもその気にさせますね。

レヴォン・ヘルムの "ぺたっぺたっ" というスネアの音も大好き。僕の中で "歌うドラマー" No.1。いやいや... 単に "ドラマー" としても、指折り数える中に入るかもしれません。声が出なくなってしまった … と聞きましたが、その後 経過はどうなんでしょう。「もしそうなっても、俺はドラムを叩き続けるさ」と、泣かせるコメントをしていたようですが...

エリック・クラプトンが『Music From Big Pink』('68)を聞いて衝撃を受けた… という話を聞き、友人宅へ遊びに行くと『The Band』('69)があったので、それを借りたのが ザ・バンドとの出逢い。
The Band
The Band


ビートルズやクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング、ポコ系のハーモニーに慣れ親しんでいたので、それぞれが勝手に歌っているだけのようなハーモニーには面食らいましたが、素朴で温かみのある歌声とサウンドは、僕が住む家の回りに見える田畑の風景とイメージがぴったり。すっかり気に入った僕は、代表曲がセレクトされたライヴ盤『Rock Of Ages』を手にしたというわけです。

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Steely Dan / Can't Buy A Thrill ('72)

Can't Buy A Thrill

スティーリー・ダン 『キャント・バイ・ア・スリル』

昔ラジオで聴いた あの曲は誰の歌だったのだろう... そのイメージだけは掴んでいるのに、曲名はおろかメロディーさえ思い出せない...

好きなミュージシャンのことだけを考えているときはそうでもなかったけれど、しばらくして色々な音楽を聴き始めるようになると、ふとした瞬間、そんなもやもやした思いが頭の中を駆けめぐり始めまたのです。

中には、たまたま友人から借りたアルバムに入っていたり、別の人が歌ったカバーを聞いたことをきっかけに 思い出した曲もありました。ですが、この曲だけは最後の最後まで 目の前に表れてくれませんでした。

巡り巡って このアルバムに辿り着いた時、ラテン風味のパーカッション... グラグラ揺れるエレピの音色... 1曲目のイントロが聞こえてきた瞬間「これだっ」と膝を叩いきました … 「Do It Again」です。

くせ者っぽい歌声... 抑揚のないメロディー... 特徴のあるエフェクトがかかったギター(これがエレキ・シタールの音だということは後で知る)... チープな音色のキーボード... 何やら怪しげで不可思議なサウンドが、僕の深い部分に刻み込まれていたんですね。

しかし、ドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルドとジェフ・バクスターが在籍していたバンド … と友人に教えてもらい、これ以前に聴いていた『彩(Aja)』('77)と「Do It Again」が、まさか同じバンドの曲だとは思いもよりませんでした。

『彩』を聴いたときは、スティーヴ・ガッドって凄いな … とか、ラリー・カールトンやジョー・サンプルも入っているんだ … と、スティーリー・ダン以外のことに関心を持っただけで、他のアルバムには手を伸ばさずにいたのですが、この『Can't Buy A Thrill』を聴き進めるうち、スティーリー・ダンというバンドの奥深さを知ることができたのです。

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Little Feat / Sailin' Shoes ('72)

Sailin' Shoes

リトル・フィート 2nd 『セイリン・シューズ』

デュエイン・オールマンが skydog なら、ローウェル・ジョージは skypig か … なんて、口の悪い友人達は言っていましたが...

デュエインのスライド・プレイが、高速フレーズをきめながらもキチッと音程が取れているという驚愕のボトル・ネック捌きであるのに対して、ローウェルのそれは、ゆらゆらと不安定に揺れる微妙な音程とリズム感を持ったフレーズが特徴と言えるでしょう。

それは ローウェルが19歳の時、日本人の尺八の先生に師事し日本音楽を学んだり、ラヴィ・シャンカールからシタールとインド音楽を教えてもらたことによって、五線紙に音符をしるすことのできない音に魅せられた経験に基づくものだとか。

これはGW 中に行った美術館で見た評の受け売りですが … 古く 西洋には、この音はC... この色はBlue... などと、音や色の存在をはっきりさせるという概念があった(絵画の世界では、事実をありのままに描写する写実的技法が主流だった)そうです。画家のゴッホは、自由な発想の図柄やぼかしを入れたあいまいな色使いを特徴とする日本の浮世絵に大きな影響を受け、油絵で浮世絵を模写しながら、それを自分の作風に取り入れた … と解説されていました。

ローウェルとゴッホか … などと、絵のことは全くわからないくせに、意外なところで共通点を見つけて一人で面白がっています。

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GW with My Old Friends

皆さん、ゴールデン・ウィークはいかがお過ごしでしたか。

僕は大好きな温泉三昧するなど、すっかり連休を満喫しましたが、中でも嬉し楽しかったのは旧友との再会。一緒にビートルズを聴きまくった友人達と、こんなコースで一日を過ごしました。

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The Doobie Brothers / Toulouse Street ('72)

Toulouse Street

このアルバム録音中に、ベースがデイヴ・ショグレンからタイラン・ポーターへとチェンジ。新たにドラムスのマイケル・ホザックが加入し、オールマン・ブラザーズ・バンドと同じ ツイン・ギター、ツイン・ドラムスというバンド形態になったドゥービー・ブラザーズの 2nd 『トゥールーズ・ストリート』UDO MUSIC FESTIVAL 2006 への出演も決まりましたね)

メンバーの中に兄弟・姉妹が一組も無いのに、ブラザーズ、シスターズを名乗るバンドって、ドゥービーとフライング・ブリトゥ・ブラザーズの他にありましたっけ...?

ドゥービー・ブラザースの由来は、ご存じの通り "マリファナ兄弟" ですが、音楽的な兄弟分の集合体 … という印象を強く受けます。

1982年に行われた『フェアウェル・ツアー』では、その時点でメンバーから外れていた、トム・ジョンストン、タイラン・ポーター、マイケル・ホサック、ジョン・ハートマンもステージに上がるという、さながらドゥービーOB会といった微笑ましい光景を見ることができました。

また、このアルバムと同じメンバーによる再結成ドゥービーの第1弾『Cycles』('89)では、マイケル・マクドナルドや、キース・ヌードセンが楽曲を提供。さらには、DVD にもなっている 1996年に行われた『The Wildlife Concert』には、マクドナルドがゲスト出演し「Minute By Minute」「What A Fool Believes」の2曲を歌う … と、長いバンド活動の間、多少の軋轢はあったのでしょうが、それを感じさせないほど 良い関係を保ち続けているようです。
The Wildlife Concert - back

一度メンバーになったなら、現在も過去も関係ないさ。俺たちはみんな仲間だぜ … といった雰囲気は、タワー・オブ・パワー、ポコ、そしてこのドゥービーに共通している部分。音楽はビジネスではなくフレンドシップバンドだ … と考えているようにも思われることが羨ましく、バンドとしての結束力を強く感じる彼らのことが大好きなのです。

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Phil Walden ... Rest in Peace

訃報です。

「TIME WILL TELL」の Yassさんのところ で知り、たいへん驚いてしまったのですが、オールマン・ブラザーズ・バンドが所属していたキャプリコーン・レーベルの創始者として知られるフィル・ウォルデンが、肺ガンのためアトランタの自宅にてお亡くなりになったそうです (66歳)

ここ数日、デュアン・オールマンおよびオールマン・ブラザーズ・バンドを取り上げたことが、多少なりとも供養に繋がれば幸いと思っています。

生前の活躍とサザン・ロックを世に知らしめた貢献を尊び、安らかなご永眠をお祈りいたします。

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The Allman Brothers Band / Eat A Peach ('72)

Eat A Peach

オールマン・ブラザーズ・バンド 『イート・ア・ピーチ』

スーパー・マーケットへ買い物に行くと、真っ先に目に飛び込んでくる鮮やかな彩り。どれを食べようか … と、旬のフルーツを眺めながら売り場を歩くのは楽しみの一つです。季節を味わう … フルーツは僕をちょっぴり贅沢な気分にさせてくれます。

子供の頃の果物といったら... みかん、リンゴ、バナナくらいでしょうか。桃はメロンやブドウと並ぶ高級品の部類で、八百屋さんの奥の方に並ぶ姿を眺めては指をくわえているだけでした。熱を出して寝込んだときだけ食べさせてくれた桃の缶詰は、この世のものとは思えないほど甘くて、柔らかくて、ジューシーで... 薬を飲むよりそれを食べた方が数段元気になりそうな味だったことを良く覚えています。

何年か前に富士五湖方面へドライブしたとき、道路沿いで売られていた桃の美味しさも忘れられません。甘い香りが鼻腔をくすぐり、まったりとした果汁が喉をゆっくりと伝わっていく... あぁ 思い出しただけで、僕はパブロフの skydog になっていきます。

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Duane Allman / An Anthology ('72)

An Anthology

skydog こと、デュアン・オールマンの 『アンソロジー』

もとは、ウィルソン・ピケットがビートルズのカバー「Hey Jude」でデュアンと共演したとき「あいつはいつも上機嫌で楽天的。気さくな上に、全ての美を持っている」と、デュアンのことを skyman と呼んだのが、いつの間にか skydog に変わったようです。

このアルバムは、デュアンがオールマン・ブラザーズ・バンド以前に、弟のグレッグと結成したバンド:アワーグラスを始め、デュアンがマッスル・ショールズのセッション・ギタリストとして活躍していた頃にゲスト参加した曲、そしてオールマンズの代表曲など、それぞれのアルバムを買い揃えなくとも、これを聴けばデュアンの足取りがほぼわかるという、たいへんありがたい編集盤。クラプトン・ファンにとっても『461 Ocean Boulevard』('74)収録「Please Be With Me」のオリジナル・ヴァージョン:カウボーイの演奏・歌を聴くことができるというありがた味のあるアルバムです。
Eric Clapton / 461 Ocean Boulevard

ここでのデュアン参加曲(特にDisk1)を聴いていると、ウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリンといったごっついソウル・シンガーを相手にして一歩も引けを取らないだけか、完全に主役を食ってしまうほどギターが強烈すぎて、デュアンがセッション・ギタリストという枠からは かなりはみ出した存在だったことが良くわかります。このことから逆に、デュアンのギターがメンバー全員の音に溶け込んでいるオールマンズが、いかに素晴らしい "バンド" だったかということを知ることもできます。

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History Of Eric Clapton ('72)

History Of Eric Clapton

『エリック・クラプトンの歴史』は、僕が始めて買ったクラプトン・アルバム。

これを手にしたときは、まだ 井上陽水とビートルズのアルバムを数枚程度 … と記憶していていますから、ほんとうに音楽を聴き始めた頃の話です。

ビートルズ「While My Guitar Gently Weeps」的な音を期待して聞き始めたのですが、それに近かったのは「Badge」だけ。ブルースといっても、やはりビートルズの「Yer Blues」くらいしか聴いたことがなかったので、ごつごつとした... そして濃厚なサウンドに戸惑いも感じながらも、こんな音楽もあるのかと衝撃を受けました。

ここを起点として、デレク&ザ・ドミノス~クリームへと遡り、リアル・タイムで『461』へ。聴いたのも good timing だったと思います。

久しぶりでジャケットを開いてみると、ライナーに記載されている曲名「I Want To Know」「Only You Know And I Know」「I Don't Want To Discuss It」「Teasin'」「Tell The Truth - Jam」のところに○印がしてあるのは、僕のお気に入りだったのかもしれない … などと、昔のことを思い出していたら、なおさら愛着が沸いてきました。

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Cream / Live Cream Volume Ⅱ ('72)

Live Cream Volume Ⅱ

クリームのライヴでは最も好きな 『ライヴ・クリーム Vol.Ⅱ』

学生時代、友人に貸したこのアルバムは しばらく僕の手元に戻ってきませんでした。友人がその友人に... そしてまた... と、どうやら又貸しに次ぐ又貸しで、僕の知らない人の間にまでも ぐるぐる回っていたようです。

とある日。通学途中の電車の中で、こんな会話を耳にしたのです。 「あれ 聴いた?」「あれって?」「クリーム」「ああ 聴いたよ」「どうだった?」「……… 長いなっ」

ピンと来た僕は振り返ると、そこにはレコードを貸した覚えのない同級生が。感想はそれだけかよっ … と言いたかったのですが、そこは冷静に「僕はこういうものですが、そのレコードは誰からか借りたものですか」と丁重に尋ねる。聞き出した情報をもとに友人達のところを歩き回った末、やっとのことで取り戻したという、思い出深きアルバムです。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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