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【Live】 Michel Camilo ”Sprit Of The Moment" with Charles Flores and Dafnis Prieto

Michel Camilo
日付:2007年6月29日 2nd show
場所:Blue Note TOKYO

昨年、車の中に流す BGM として、ジャズ・ピアノを好んで聴いていた時期があり、そんな僕に「こんなの聴いてみる?」と友人が貸してくれた CD が、ミシェル・カミロ 『ミシェル・カミロ』('88)でした。
Michel Camilo

いつものように、カー・オーディオにセットして車を走らせ始めると、パーカッシヴでアタックの強いタッチ... アクセントの利いたフレーズ... ラテン風味のリズミカルなプレイ... に、耳をとられてしまい、BGM どころではなく、真正面に向かって真剣に聴く羽目になってしまいました。

プロフィールを調べてみると、ドミニカ出身のピアニストなんだとか。この世に生まれた瞬間から体に宿している感覚自体に違いがあるんだろうな … などと感心しつつ、これは生演奏を体験してみたいと思っていたら、タイミング良く来日が決定。CD を貸してくれた友人と連れだって、昨日行って参りました Blue Note Tokyo。

Blue Note のアーティスト紹介ページは【こちら】

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テーマ : ライヴレポ・感想
ジャンル : 音楽

Dion / Sanctuary ('72) ・ Suite For Late Summer ('72)

Sanctuary / Suite For Late Summer

ディオン 『Sanctuary ('72) / Suite For Late Summer ('72)』 2 on 1 CD

ネットを通じてCD を買い始めたのは、いつ頃からだっただろう … 急には思い出せませんが、現在は Amazon の傘下に入った CDNOW を利用し始めたのがきっかけだったことは覚えています。

国内盤よりも安い輸入盤の価格にもひかれましたが、なんといっても CD のほとんど全曲を試聴できることに魅力を感じました。実際にショップに足を運べば、店内にある CD を片っ端から試聴してみたい … なんて真面目に思っていた僕にとって、ネット試聴は夢のようなシステムでした。

気になるアーティストやバンド名を入力し検索すると、パソコンの画面にずらりと映し出される CD の数々。こんなのも、あんなのも CD になっているのか … と、休みの前の晩から朝方まで、テレホーダイの時間帯を利用して試聴しまくり、気に入った CD を次々と Wishlist へと放り込む。当初はそんな日も少なくありませんでした。

そして、いよいよ購入すると「あなたへのおすすめ商品はこちらです」とか「お客様が選んだ商品を購入した他のお客様は、こちらの商品も同時にお買い求めになっています」といった、いかにもそそられる内容のメールが届く … これには参りました。見事に戦略にはまりました。見たことも聞いたこともないアーティスト達の新規開拓が、そこから始まっていったのです。

ディオンは、そんなことを繰り返しながら出会ったアーティストの中の一人です。

ニューヨークのブロンクス生まれ。仲間達と街角でドゥーワップを歌いながら喉を鍛え上げ、ベルモンツ(Belmonts)というヴォーカル・グループのリード・シンガーをつとめた … 程度の経歴しか知りませんが、ネットショップの試聴段階で、その弱ソウルフルかつ独特の節回しを持った歌声に心惹かれたまま、現在に至っています。

今回取り上げる CD は、ディオンがシンガー・ソングライター的な活動へと方向転換した時期の2枚のアルバム『Sanctuary』『Suite For Late Summer』を1枚の CD にパッケージしたもの … ということのほか詳細はわからず...。ディオンについて詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひフォローをお願いいたします。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

【緊急アンケート vol.3】あなたにとっての Guitar Man とは?

僕は、今日の昼過ぎから月曜の夜まで留守をしますが、その間に皆様のお話を伺ってみたいと思っています。

今回のアンケート内容は...

「Guitar Man と言えば、皆様は誰を思い浮かべますか?」

...というものです。

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テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

Bread / Baby I'm-A Want You ('72)

Baby I'm-A Want You

ブレッド 『愛の別れ道』

このアルバムから、キーボードを担当していたロブ・ロイヤーに替わり、サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」で荘厳かつインパクトのあるピアノを聴かせてくれた... またこれまでに、ポコデイヴ・メイスンニルソンビリー・ジョエル、そしてポール・サイモンのソロ・アルバムなど、セッション・キーボーディトとして数多くのアルバムに参加してきた、ラリー・ネクテルがバンドに加入しています。

ラリーは早速、「Nobody Like You」「Dream Lady」などで、そのファンキーでゴスペル・ライクな鍵盤捌きを披露。これまでのブレッドでは聴くことのできなかったサウンド作りに貢献し、先の「Nobody Like You」1曲だけですが曲作りにも関わっています。

それでも、デヴィッド・ゲイツが歌う甘美でチャーミングな曲、ジェイムス・グリフィンがロック調の曲で聞かせる渋い歌声... 美しいハーモニー … と、異なる二人の個性が見事にブレンドされたブレッド・サウンドは、ここでも変わることなく展開されています。

しかしブレッドは、このアルバムと同年、同メンバーによる『Guitar Man』 ('72)をリリースし、そこから「Guitar Man」「Sweet Surrender」「Aubrey」のヒットを生み出したものの解散。
Bread / Guitar Man Bread / Lost Without Your Love
メンバーはソロ・アルバムの制作やセッション活動へ始動を開始しますが、1977年には同メンバーで再結成。最近 CD 化された『愛のかけら』 1枚を残し、再びそれぞれの道を歩んでいきます。

普遍的ではありますが、数多くの素敵な曲を提供してくれたブレッドへの思いは不変。僕の記憶の中に、末永く留まるバンドとなったのでありました。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

Paul Simon / same ('72)

Paul Simon

ポール・サイモン 『ポール・サイモン』

1970年、サイモン&ガーファンクル解散後のポール・サイモンにとって初となるソロ・アルバム … ですが、S&G の 1st『水曜日の朝、午前三時』('64)が、一般的な評価もセールス面でも思ったような成果を上げることが出来ず、失意に暮れたポールはイギリスへ渡り、そこで録音した弾き語り集『The Paul Simon Songbook』を 1965年にリリースしていますから、事実上は 2nd … ということになりますか...
Simon & Garfunkel / Wednesday Morning, 3 AM The Paul Simon Songbook

それは別にしても、僕にとってのポール・サイモンとは、ジェイムス・テイラーと肩を並べる愛すべきシンガー・ソングライター。二人のベクトルの向きはちょっとだけ異なりますが、二人からはニューヨークの薫りがして... JT はザ・セクション、ポールは後にスタッフをバックに従え、バンド・サウンドにこだわりを見せた... と、共通点は少なくありません。

また、二人とも徐々にアコギの弾き語りスタイルから離れて行きますが(それはそれで良し)、特に初期の数枚では、その歌声と歌っている内容... ギターの音色とテクニック... そしてそれら全ての調和... という点において、僕の中で JT とポールは、並み居る他の SSW 達から頭八個分くらい抜き出ている存在なのです。

さて、この『Paul Simon』。「コンドルは飛んで行く」を昇華させた、ケーナの響きが郷愁を誘う「ダンカンの歌:Duncan」など、ポールがS&G 時代に取り組もうとしたサウンドを多少引きずりながらも、レコードでは A面トップに、他のアーティストに先駆けてレゲエのリズムを大胆に取り入れた「母と子の絆:Mother And Child Reunion」(シングル・カットし大ヒット)を、B面トップには、アコースティックなサウンドにラテンのテイストを加えた「僕とフリオと校庭で:Me And Julio Down By The Schoolyard」をと、リズムが強調された曲を配置し、新生面を強くアピールしていこうとするポールの意欲・意気込みが感じられるアルバムとなっています。

これを初めに'80年代に入ると、ポールは次第にリズムの権化となっていくのですが、その辺りはまたいずれの機会に...

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

Ry Cooder / Boomer's Story ('72)

Boomer's Story

ライ・クーダー 『流れ者の物語』

前作『紫の峡谷』と同年リリースの 3rd アルバム。

全10曲中、クリームが演奏した「I'm So Glad」の作者として知られる、スキップ・ジェイムスの「Cherry Ball Blues」。ブラジル先住民の酋長の息子兄弟だというギター・デュオ:ロス・インディオス・タバハラスの穏やかなラテン・ムード溢れる「Maria Elena」。ダン・ペン/チップ・モーマン作のサザン・ソウル・クラシック「Dark End Of The Street」… と 3曲が歌無しで、多少インスト面に比重がかけられていることが特徴と言えるでしょう。
Fresh Cream ('66) Goodbye Cream ('69) Eric Clapton / Another Ticket Eric Clapton / Money and Cigarettes
また、スキップ・ジェイムスの他、エリック・クラプトンが『Another Ticket』('81)で「Floating Bridge」を、『Money And Cigarettes』('83:これには、ライがゲスト参加)で「Everybody Oughta Make A Change」をカヴァーしたことで知られる(というか、本人バージョンは聴いたことがない...)スリーピー・ジョン・エスティスの作品が2曲、古くからアメリカに伝わるトラディショナル・ソングが3曲取り上げられており、ブルースやルーツ・ミュージックを深掘りすると同時に、それらをライ・クーダーというフィルターを通しながら、現代にも通用する音楽に仕立て上げている点が見逃せないアルバムだと思います。

それでは、早速...

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

Norman Greenbaum / Petalma ('72)

Petaluma

ノーマン・グリーンバウム 『ペタルマ』

【前回】に引き続き、K くんのお話。

K くんと会うと、たいてい互いの近況報告から始まり、誰がああなった... 彼はこうなった... と、共通の友人達の話題でひとしきり盛り上がった後、音楽談義へと移る(と言っても、いつも同じ昔話の繰り返し...) … というパターンなのですが、昨年久しぶりにあったときは、いつもと調子が違いました。店に入り、席に着くなり「お前、凄いの見つけちゃったよっ。こんなのが CD 化されてたんだよ!」と、K くんは鞄の中からこの『Petaluma』を取り出し、CD ケースが壊れたんじゃないかと思ったほど力強くテーブルの上に叩きつけたのです。

何事が起こったのかと驚きながらも CD を眺めると、ケースに貼られた "features RY COODER" というステッカーには、すぐ目が行きましたが、主役であるノーマン・グリーンバウムという名前もジャケットも、僕にとっては初めて目にするものでした。

「まぁ 細かいこと言わずに(僕はまだ何も言ってないのに...)、家に着いたらゆっくり聴きなよ。俺はさんざんレコードで聴いたから、これはお前にやる。自分用として焼いたから、俺はそれで良いんだ」と K くんの有り難いお言葉。丁重にお礼を述べ、最敬礼をし頂戴してまいりました。

聴いてみれば、何とも心地良い … 良く言われるところの、干し草の上にドスンと寝そべったときのような、ポカポカ・ホンワカしたサウンドに、自然と笑みがこぼれてしまったのです。その笑みは、グリーンバウムに対してでもあり、K くんに対してでもあり...

そして、それから約1年が経ち、レココレ6月号の「70年代ロック・アルバム・ベスト100」では92位にランクイン。おやじ様の【70年代ロック・アルバム・ベスト100】では堂々の1位に輝き、shintan さんも【こちら】で紹介されている … と、あちらこちらで『Petakuma』が取り上げられることに...。改めて K くんの選眼力というか、アンテナの高さというか、そんなこんなに感心したのでありました。

ですがきっと、今でもグリーンバウムは、そんな世の中のわいがやとは無縁の片田舎で、ひっそりのんびりと暮らしていることでしょう。そして、あいつも...

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

Ry Cooder / Into The Purple Valley ('72)

Into The Purple Valley

ライ・クーダー 『紫の峡谷』

ライ・クーダーを教えてくれたのは、高校時代の友人 K くん。アメリカ西海岸方面に興味を持っていた僕に「スマートな音楽ばかり聴いてないで、たまにはこういうのも聴けよ。心の肥やしになるぜ」と、ライだけではなく、ウッドストックがあぁだ、ベアズヴィルがこうだ … と宣っていました。そう言えば、エリック・カズを教えてもらったのも K くんからでした。

そんな K くん。ある日のこと突然に「お前ジェイムス・テイラー持ってるか?」というので、いつものお礼代わりにと、僕の好きな曲を集めて編集したカセット・テープを手渡しました。すると K くん「やっぱりメジャーなミュージシャンは違うな。なんたって歌が上手い!でも、上手すぎてつまらない。俺はやっぱりこっちだな」と、またしてもルーツ系の音楽の話をしだす始末。よほど、そっち方面が好きだったのですね。

それで、僕の方はどうかと言えば、ライのギタープレイには大いに興味を持ったのですが、"ほにゃらか"した歌声には、がくんと力が抜けてしまいました。ですが、なるほど K くんにとっては、この"ほにゃらか感"がさぞかし心地良いのだろうな … という点については妙に納得したのです。

そして僕も、ライだの誰だのを聴き進めるうち、いつしか"ほにゃらか"に馴染んでいったのでありました。

今では、年に1回会うか会わないかの間柄になってしまいましたが、素敵な音楽を紹介してくれた K くんには、今でもとても感謝しています。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

Randy Newman / Sail Away ('72)

Sail Away

ランディ・ニューマン 『セイル・アウェイ』

【前回】取り上げたニルソンは、2曲を除いた全曲がジミー・ウェッブ作品という、アート・ガーファンクル『Watermark』('77)以前の 1970年に『Nilsson Sings Newman』というタイトルそのまま、全曲ランディ・ニューマンが書いた曲を歌ったアルバムを発表しています。両アルバムともに、素晴らしいシンガーとソングライターのコラボを実現させたものとして、今後も末永く、僕の記憶にとどまっていくことでしょう。(この他に、同趣向のアルバムがあるのをご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいませ)
Art Garfankel / Watermark Nilsson Sings Newman Art Garfankel / Angel Clare
そのアート・ガーファンクルが『天使の歌声』('73)で取り上げた「老人:Old Man」で、名前を知ることになった、ランディ・ニューマン。同曲のオリジナルが入っている、この『Sail Away』を初めて聴いたとき、正直申し上げて、なんて歌が下手なんだろう … と思ってしまいました。そりゃアーティやニルソンと比べてしまったら勝ち目はありません。しょうがありません。

ですが、曲が「Old Man」にさしかかったとき、染みてしまったのです。控えめなオーケストレーションをバックに、ぶつぶつと呟くようにピアノを弾きながら歌うランディ。胸を打つ音楽というものは、必ずしも歌の上手い下手に左右される訳では無いことを知った瞬間でした。

そして、いったんハマリ始めると、どっぷりと漬かってしまう... こういうタイプの SSW は、だから始末に負えないのです。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

【本日のおまけ】 Fender '57 Stratocaster

Fender '57 Stratocaster


フェンダー 1957年式 ストラトキャスター(の模型)

株式会社エフトイズ・コンフェクト … という会社が販売している、チューインガムのおまけです。んが、ガムは1個だけ … ガムの方がおまけなんじゃないかと...

価格は390円ですが、コンビニ業界で勤めている友人から「サンプルだからやるよ」と、有り難く頂戴いたしました。他にも色々種類があるようで、僕くらいの年齢層にうけているそうです。

おまけとは言っても、結構精巧に出来ていて、弦は張ってありますし、トレモロアームやボリューム/トーン・コントロール、ピックアップ切替スイッチなどは後付になっており、ギター・スタンドも付属されています。久しぶりで細かい作業をしたら、自分の手先の不器用さに改めて気づき嫌になってしまいました。

その話は別として... 今日も皆さんに教えていただきたいことがあります。

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テーマ : 音楽
ジャンル : 音楽

Nilsson / Son Of Schmilsson ('72)

Son Of Schmilsson

ニルソン 『シュミルソン二世』

初期の作品ではビートルズの楽曲を好んで取り上げ... ジョン・レノンからは電話を通じて直々に称賛の言葉を受け... バッドフィンガー「Without You」をカヴァーし、それが大ヒット... と、間接的にビートルズ周辺と関わりのあったニルソン。

ついにこのアルバムでは、ジョージ・ハリスンが George Harrysong 、リンゴ・スターが Richie Snare (もう一人のドラマー Barry Morgan なる謎の人物もリンゴか?それともアラン・ホワイトか?)の変名でゲスト参加し、これをきっかけにビートルズのメンバーと親交を深めるようになります。また、ビートルズ周辺人物として、ベースにクラウス・ブアマン、ジョージの『All Things Must Pass』('70)をバックアップしていたホーン・セクションの2人 … ジム・プライス(tp)、ボビー・キーズ(sax)が参加しています。

それじゃあ、ビートルズっぽいサウンドになったのか … 全くなりません。初期のアルバムで聴かせてくれた、ノスタルジックなメロディあり。前作『Nilsson Schmilsson』('71)で見せた Rock/R&B スタイルの曲ありと、飛びっきりのニルソン・ワールドで、僕たちをたっぷり楽しませてくれるのです。

この後のニルソンは、映画好きのリンゴに誘われて、リンゴ監督によるアップル映画《吸血鬼ドラキュラ二世》の主役に抜擢され、このアルバムのジャケットに写るドラキュラ姿そのままで登場。リンゴ自身も魔術師役で出演しているようです(残念ながら未見)
Music from the Apple film : Son Of Dracula (original soundtrack) ('74)

そして「失われた週末」… ニルソン、リンゴの2人に、オノ・ヨーコと訳ありで別居中だったジョン・レノンを加えたメンバーで飲み歩き、どんちゃん騒ぎを繰り返す日々。ジョンもニルソンも荒んだ生活を送り、それが音楽活動にも影響を及ぼす結果となるのです。

その辺の話は、またの機会にして...

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

【緊急アンケート vol.2】 あなたにとって "J" なアーティストは?

調子に乗って、第2弾。これは、皆さんの色々な思いを知ることができて楽しいので、シリーズ化しようかと...

今回のアンケート内容は...

「頭文字が "J" で始まる、皆さんお気に入りのアーティストを教えてください」

...というものです。やはり、お一人様1アーティストでお願いします。

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テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

Jimmy Webb / Letters ('72)

Letters

ジミー・ウェッブ 『レターズ』

'90年代に入り本格的な CD 時代を迎えると、レコード屋さんでの陳列面積も CD の占める割合が徐々に大きくなっていきました。出始めは確か 3,200円もして、購入をためらっていた CD の価格も、しだいに 2,000円台... 1,000円台の後半とこなれてきて、手に取りやすくなっていきましたね。

そんな時でも、たいへんお世話になっていたのが中古屋さん。レコードから CD への買い換えや、新規開拓するときには、まず初めに足を運んでいました。家やら諸々の事情で、持っていたレコードを大量に売り放ち、それを軍資金にして、お目当ての CD を探し出す... 楽しい時間でした。もちろん今でも、何が見つかるかわからないワクワク感を持ちながら、時間の許す限り立ち寄るようにしています。

今はだいぶ買い換えも進んだので、それほどでもありませんが、当初一番丁寧に探っていたのが "J" のコーナー。不思議と僕の好きなアーティストもしくはバンドは、頭文字が "J" で始まる方達が多いのです。ある時なんて、両手いっぱい、カゴいっぱい "J" になってしまったことも... もちろん予算の関係で、少し振り落としましたが...。"J" コーナーの前に立つと、よ~しっ … と、気合いとワクワク感が最高潮に達したのを良く憶えています。

Jimmy Webb … ジミー・ウェッブも、そんな中の一人。でも、あの頃はまだ CD 化されていなかったかな...?

いずれにしても、この『Letters』。'70年代に発表されたジミーのアルバムの中では、収録されている全曲の出来が際立って良く、シンプルで落ち着きのあるアレンジが故に、曲の良さがさらに引き立って聞えるという、最もお気に入りの1枚です。後に、アート・ガーファンクルが『Watermark』('77)で取り上げた「Mr. Shuck 'n' Jive」の、ジミー本人ヴァージョンを聴くことができるのも大きなポイントの一つ。本作、オリジナルのタイトルは「Catharsis」となっています。
Art Garfunkel / Watermark

ジャケットに写る、ジミーの柔和な表情も良いですね。

ゲストには、ジョニ・ミッチェルが参加。「Simile」でハモを付けています。「ジョニは僕の親友であり、とてつもなく影響を受けたアーティストの一人なんだ」と、ジミーは語っています。ジミーとジョニ... 意外と言えば意外な組み合わせです。おっと... ジョニも "J" なアーティストの一人でした。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
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レココレ 80年代ロック・アルバム・ベスト 100

とりあえず結果のみ、ご報告を。

【僕が選んだ80年代の25枚】中、レココレとかぶったアルバムは...
92位 - Bonnie Raitt / Nick Of Time ('89)

■ 反則技を使い、かすったアルバムは...
39位 - John Hiatt / Bring The Family ('87) 58位 - Paul McCartney / Tug Of War ('82)

■ 僕の25枚からは漏れたが、レココレ選には入っていた、僕の手持ちアルバムは...
4位 - Donald Fagen / The Nightfly ('82) 5位 - The Police / Synchronicity ('83) 9位 - Peter Gabriel / So ('86) 20位 - John Lennon & Yoko Ono / Double Fantasy ('80)
37位 - Steely Dan / Gaucho ('80) 47位 - Steve Winwood / Back In The High Life ('86) 53位 - Paul Simon / Graceland ('86) 85位 - Joni Mitchell / Shadows And Light ('80)
87位 - Joe Jackson / Night And Day ('82) 89位 - Airplay / same ('80) 91位 - Billy Joel / Glass Houses ('80) 93位 - Daryl Hall & John Oates / Private Eyes ('81)
99位 - John Hiatt / Slow Turning ('88)

...でした。

ところで、それ以上に興味深く面白かったのが、第2特集:トニー・ジョー・ホワイトのインタビュー記事...

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テーマ : 洋楽
ジャンル : 音楽

【緊急アンケート】 あなたにとっての "歌姫" は?

緊急 … と大騒ぎするほどのことではありませんが、突然の思いつきでアンケートを実施してみたいと思います。

  「皆さんが愛してやまない "歌姫" とは誰でしょうか?」

というのが、アンケート内容です。

歌姫だな~ と感じたアルバムや曲の思い出などもまじえてお答えいただければ幸いです。(お一人様 1アーティストということでお願いいたします)

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テーマ : 洋楽
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Judy Collins / Colors Of The Day - The Best Of Judy Collins ('72)

Colors Of The Day

『ベスト・オブ・ジュディ・コリンズ~青春の光と影』

もう1枚、ベスト盤を。クロスビー・スティルス&ナッシュに「Judy Blue Eyes」と歌われた、その人 … ジュディ・コリンズです。

昨年でしたか、ジュディのオリジナル盤『Wildflowers』('67)を購入しまして、表ジャケでは、ジュディの前に咲き乱れる花の方にピントがあっているので、うっすらとしか見えませんが、裏ジャケのアップ写真には、ジュディの青く透き通った、つぶらな瞳がはっきりと写っており、それを見つめていると吸い込まれてしまいそうになります。スティルスは、この瞳にやられてしまったのですね... きっと...(未聴ですが、ジュディ 1968年のアルバム『Who Knows Where The Time Goes』には、スティルスがゲスト参加しているようです)
Crosby, Stills & Nash / same ('69) Judy Collins / Wildflowers ('67)

また、美しく澄み渡っているのは瞳だけではなく、その歌声も。"歌姫" という表現からイメージする女性シンガーは、皆さんそれぞれだとおもいます。僕にとって、'60年代の "歌姫" と言えば、まずはこの人 … ジュディ・コリンズに決定なのです。スティルスもきっと...(と、勝手に想像)

さて、このアルバム。1966~70年に発表されたアルバムからセレクトされたベスト盤 … とはいえ、ただ単に『Best Of …』『Greatest Hits』とはせずに、ジュディ作「Albatross」の歌詞の一節である『Colors Of The Day』をアルバム・タイトルとしたことから、代表曲を集めてみました的なベスト物ではなく、ここに収められている曲に対するジュディの思い入れや愛情が伝わってきます。そんなジュディの細かい思いやりに、単純ではありますが嬉しくなり、1曲 1曲... 丁寧に聴いてあげたい気持ちになってくるのです。

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The 5th Dimention / Greatest Hits on Earth ('72)

Greatest Hits on Earth

フィフス・ディメンション 『グレイテスト・ヒッツ』

フィフス・ディメンションをリアルタイムで聴いた方達の中には、彼らが歌っている曲から、ローラ・ニーロや、ジミー・ウェッブを知った … という音楽ファンが多いと伺っております。

僕が洋楽に興味を持ち始めた 1972年後半~1973年の初め頃、フィフス・ディメンションの曲は、ラジオ等でも依然として on air され続けていたと記憶しています。ですが当時の僕には、作曲者がどうの、セッション・ミュージシャンがこうの … といった知識欲は全く無く、聴いていて心地良い彼らの音楽を単純に楽しんでいました。

その後、多少のうんちくを垂れるようになってから、ローラ・ニーロはブラッド・スウェット&ティアーズ「And When I Die」から、ジミー・ウェッブはアート・ガーファンクル「All I Know」から教えていただいたわけですが、ローラとジミーのことを調べ始めると、なんだっ フィフス・ディメンションはローラとジミーの曲を歌っていたのか … と、リアル世代の方達とは別の手順で、相互関係を知ることになったのでした。
Blood, Sweat & Tears / same ('69) Art Garfunkel / Angel Clare ('73)

フィフス・ディメンションの男女混声による高度なコーラス・ワークは、ロジャニコや、ママス&パパスと並び賞賛されるに値するものと信じて疑いません。
Roger Nichols & The Small Circle of Friends ('67) The Mama's and The Papa's / If You Can Believe Your Eyes and Ears ('66)

...と言いながら、オリジナル盤は聴いたことが無く、この『グレイテスト・ヒッツ』しか持っていない僕ですが、その充実した内容は僕を十二分に満足させてくれました。

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Lesley Duncan / Earth Mother ('72)

Earth Mother

レスリー・ダンカン 『アース・マザー』

エルトン・ジョン『Tumbleweed Connection』('70)収録「Love Song」の作者であり、同曲にバッキング・ヴォーカルで参加していた、イギリスの SSW レスリー・ダンカン。その 2nd アルバムです。
Elton John / Tumbleweed Connection

アナログ時代には入手できず、2001年に CD 化された際、やっと手にすることが出来ました。しかし、何を血迷ったか「Love Song」のレスリー本人ヴァージョンが入っている 1st『Sing Children Sing』('71)ではなく、こちらの方を先に購入し、これはこれで良いな … と、しばらく満悦に浸っている間に 1st は品切れに... 中古で見かけても【高嶺の花】...。ジェイ加藤さんが【ここで】おっしゃっていたとおり「モノは永遠に売っていない」... 見かけた時に買っておくべきだった … と後悔しました。

ですが本日、DU さんの web shop を改めて確認したところ「お取り寄せ」状態ながら 【1st がカタログに載っている】のを発見したので、今回は迷うことなく注文っ。お取り寄せ商品には「… 確実にお届けできるものではありません」という注意書きがありますが、DU 様(いつの間にか"様"に変わっている...)、そんな事情もありますので、何とか届けてくださいませっ。

ということで、レスリー・ダンカン。第一印象は、決して上手いシンガーだとは思いませんでした。しかし、キャロル・キングと同様、素朴で飾り気の無い歌声には好感を持ちました。また、レスリーの作風と歌声には、イギリス風ともアメリカナイズされているとも言えない、それらをブレンドした微妙なニュアンスがあり、陰と陽を両方感じる... そう、森の木陰で葉と葉の間から漏れてくるほのかな陽射しを浴びているような心地良さがあるのです。

1st が無事届くことを祈りながら...

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Carole King / Rhymes & Reasons ('72)

Rhymes & Reasons

キャロル・キング 『喜びは悲しみの後に』

【前回】 ちょっと触れました、バリー・マン『Soul & Inspiration』('00)では、J.D.サウザーの他、キャロル・キング、ダリル・ホール、リア・カンケルなど、豪華なゲスト陣がコーラスを添えていました。ゲストの話は別にしても、バリーが職業作曲家として他のアーティスト達へ提供してきた曲を自ら歌う歌声には、作者本人ならではの表現が備わっており、その深みに心打たれたものでした。同時期に発売された同傾向の CD として、ジミー・ウェッブ『Ten Easy Pieces』('96)、ダン・ペン&スプーナー・オールダムのライブ盤『Moments From This Theatre』('99)を挙げることができますが、それらはいずれも、三種の神器として神棚に供えたくなるほど素晴らしい内容のものでした。
Barry Mann / Soul & Inspiration Jimmy Webb / Ten Easy Pieces Dan Penn & Spooner Oldham / Moments From This Theater

さて。バリーが、人のために曲を書くだけではなく、自分も歌ってみようと思った … そのきっかけとして、やはりキャロル・キングの存在が大きかったようです。キャロルも'60年代には著名な職業作曲家の一人でしたが、『つづれおり』('71)のヒットにより、シンガー・ソングライターを代表する人物として、一躍人気を博したことは、皆さんも良くご存じの通りだと思います。
Carole King / Tapestry

このアルバム『Rhymes & Reasons』は、ジェイムス・テイラーや、ジョー・ママのメンバーを中心としたバック陣を迎えた『つづれおり』『Music』('71)から、ダニー・コーチマー以外はガラリとメンバーを入れ替えて制作された、キャロルにとって4作目となるアルバム。

前2作のように、一聴しただけで耳を捉えるような曲は少なく、ゲストとして迎え入れられた腕利きセッション・ミュージシャン達の演奏も、誰かの音が突出して聞えてくるようなものではありません。なのに、アルバム全体を通して聴いた雰囲気が自然で、まるで微風がそよそよと吹いてくるのを感じているうちに聞き終えてしまう … こういう感覚のアルバムというのも、そう多くは無いと思います。

Natural Woman キャロルの本領発揮 … といったところでしょうか。

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テーマ : 洋楽CDレビュー
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John David Souther / same ('72)

John David Souther

ジョン・デイヴィッド・サウザー 『ジョン・デイヴィッド・サウザー・ファースト』

ふと計算してみたら、今年は J.D.サウザーのソロ・デビュー35周年記念にあたる年(すると、ジャクソン・ブラウンエリック・カズビリー・ジョエルも同様...)なんですね。しかし、その間に他のアーティスト達へ数多くの素晴らしい楽曲を提供し続けながらも、自ら発表したアルバムは、たったの4枚。今の時点で最新 … といっても『ロマンティック・ナイト』がリリースされたのは、もう13年も前の1984年ですから、ずいぶんと長い間 J.D. の新譜を聴いてないことになります。

一番直近で J.D. の歌声を聴いたのは 2000年。バリー・マンによる感動のセルフ・カヴァー集『Soul & Inspiration』収録「I Just Can't Help Believin'」で、バリーの歌にコーラスを付ける J.D. を聞いたのを最後に、どうしているのか、すっかり噂も聞かなくなってしまいました (どなたか、その後の J.D. をご存じでしょうか?)
J.D.Souther / Home By Dawn Barry Mann  / Soul & Inspiration

きっと J.D. のことだから、どこかで地道に作品を書き暖め、そのうちに嬉しい便りを知らせてくれるだろう... そしてまた、ダンディズムとロマンティシズムが混じり合った素敵な歌声を披露してくれるだろう... と思っているのは、僕だけではないことでしょう。

さて、この J.D. のファースト・アルバム。後のアルバムに比べると、プロダクションが荒く、ざらついた手触りがします。ですが、当時の音楽仲間であるグレン・フライ、ネッド・ドヒニーがゲスト参加した程度の最少人数によって録音されているせいか、素朴な手作り感のあるサウンドに仕上がっています。

自分がスポットライトを浴びるよりも、人を引き立てることに力を貸してきた J.D. らしいアルバム … と言うことができるかもしれません。

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Jackson Browne / same ('72)

Saturate Before Using

ジャクソン・ブラウン 『ジャクソン・ブラウン・ファースト』

まず初めに、僕はジャクソン・ブラウンの熱心なファンではないことをお断りしておきます。良い曲を書くし、少し陰りのある歌声だって素敵だと思う。なのに何ででしょう? 要因の一つとして考えられるのは、あの時、あの瞬間にジャクソンの曲が流れていた … という光景を思い出すことが出来ないこと。それだけ聞き込み方が甘いのかもしれませんが...

ですが、いつもどこかで気になる。少しずつでも彼のことをわかっていきたい。そう考えながら思いつくまま、あのアルバム、このアルバムと聴いてみる。僕にとってのジャクソンは、そんな存在なのです。

アメリカ西海岸の音楽に夢中になり始めた頃... ライナーに載っているアーティスト達のプロフィールを読んでいると、意外にもカリフォルニア州の出身者が少ないことに気がつきました。僕の好きな西海岸系アーティストの中でカリフォルニア生まれと言えば、デヴィッド・クロスビー、ネッド・ドヒニー、ティモシー・シュミット、アンドリュー・ゴールド、カーラ・ボノフ、トム・ジョンストン、ローウェル・ジョージ … といった面々くらい。ウエスト・コースト・ロックと呼ばれる音楽を奏でた、その他多くのアーティスト達は、全米各地から、または隣国のカナダから(グラハム・ナッシュのようにイギリスから海を渡って来た人も...)西に集まり、音楽活動を始め一時代を築き上げていったことがわかりました。

ジャクソンはどうかと言えば、このアルバムのジャケット下部に LOS ANGELES, CALIFORNIA の文字が見えますが、西は西でも、西ドイツ生まれ。3歳の時に家族がロスへ移り住んだことをきっかけに、そこで育つことになった … ということなので、他の人達とは事情が異なるようです。

ジャクソンの場合は、家族環境がそうさせたのですから別として、何故多くのアーティスト達が西へ向かったのか... そしてついには隆盛を極め、徐々に衰退していったのか … については、昨年発売された「アサイラム・レコードとその時代」等、各種書籍ですでに詳しく解説されていることなので、ここでは割愛することにします。
ASYLUM RECORDS-アサイラム・レコードとその時代

いずれにしても、彼らの音楽は目映いばかりの燦めきを放ち、僕の心をしっかり捉えて離さなかったことは、間違いのない事実。

諸々の思いは追々書いていくことにして、今日のところは、この辺で...

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Paul Williams / Life Goes On ('72)

Life Goes On

ポール・ウィリアムス 『ライフ・ゴーズ・オン』

前作『Just An Old Fashioned Song』('71)と同様、ダニー・コーチマーがデヴィッド・スピノザに入れ替わったザ・セクションを中心としたバック陣に迎え制作された3作目。クレイグ・ダーギーは曲作りにも関わっており、アルバムのタイトル・ソングをポールと共に書いています。

基本的な路線も前作と同様。ポールの呟きにも良く似た歌声がしみじみと伝わってくる、何度も繰り返し味わいたい好盤です。

お楽しみのセルフ・ヴァージョンとして、カーペンターズに提供した「愛は夢の中に」、アート・ガーファンクルがソロ・デビュー作『天使の歌声』('73)で取り上げ、そのトップ・ナンバーを飾った「青春の旅路」(ポールのこのアルバムでは「旅する少年」となっている)を収録。いずれも作者本人ならではの、深みのある仕上がりになっています。
Art Garfunkel / Angel Clare

ポールのちょっとした経歴は【前回】すでに紹介済みなので、早速...

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Elton John / Honky Chateau ('72)

Honky Chateau

エルトン・ジョン 『ホンキー・シャトウ』

デイヴィー・ジョンストン(g)、ディー・マーレイ(b)、ナイジェル・オルソン(ds)と、この後、長い付き合いとなるメンバーを固定し、バンド・サウンドの強化を計った1枚。これまでのエルトン・アルバムにおいてトレード・マークの一つであった、ポール・バックマスターのアレンジによる壮大なオーケストレーションは無くなり、シンプルで小気味良いポップ&ロック・サウンドへと転向を図っています。

エルトンにしろ、ビリー・ジョエルにしろ誰にしろ、音楽的にも人間的にも信頼の置けるメンバーを集め、固定したバック・バンドを組めたことは、アルバムを作成した後、すぐにそのお披露目ツアーに出かけられる(そのことがアルバム・セールスにも繋がる)という点において、何物にも代え難い強みだったことでしょう。どんなに素晴らしい才能を持っていても、バンドを組むことが出来ないソロ・ミュージシャンは、それだけで損をしてしまうこともありますから。逆に孤高を愛し、それがたまらない魅力のアーティストもいますから、どちらが良いとは言えませんが...

それにしても、アメリカへの憧憬を表現した『Tumbleweed Connection』('70)、凛とした佇まいを見せる『Madman Across The Water』('71)、そしてこの『Honky Chateau』と、1970年代初頭のエルトンはほんとうに素晴らしい(もちろん、この後も...)。どのアルバムも捨て曲が無く、お気に入りの3曲をどう選ぼうか迷ってしまうほどです。ビルボードの TOP40 内連続チャート・イン記録で、エルヴィス・プレスリーの22年間(1956-77年)を抑え、26年間(1970-95年)で堂々1位という実績もあるエルトンですが、単なるヒット曲狙いのメロディメイカーではなく、アルバム作りにおいても、かなり力を入れていたことが良くわかります。

ちなみに、このアルバムはフランスで録音されたということもあってか、フランス人の超絶バイオリニスト:ジャン・リュック・ポンティが招かれ、2曲に参加しているのが目を惹きます。

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David Bowie / Ziggy Stardust and The Spiders From Mars ('72)

Ziggy Stardust

デヴィッド・ボウイ 『ジギー・スターダスト(屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群)』

デヴィッド・ボウイの曲を初めて聴いたのは「ロックン・ロールの自殺者」。FM 放送からカセット・テープに録音した曲でした。アコギの弾き語りで始まる同曲を耳にし、特徴のある歌声を持った SSW だな … と思ったのが、第一印象。

レコード・ショップへ出かけ、「ロックン・ロールの自殺者」が収録されているこのアルバムのジャケットを見たとき、んっ これは僕がイメージしていた音楽とは、ちょっと違うぞ … 直感が。購入をためらい、一旦引き返すことにしたのです。

ですが、やはり妙に気になり、友人達に尋ねて回れば、いるもんです... 持っている人が。拝み倒してレコードを借り、針を落とせば、そこには僕の全く知らない世界が待っていました。時として聞えてくるボウイのヒステリックな絶叫には驚きましたが、アコギのストロークが多用されていたので、それには馴染みやすさを感じ、繰り返し聞く毎に、アルバム全体が持っているストーリー性と、統一されたトータル感のあるサウンドに、グイグイと引き込まていきました。(思い出忘れられず CD は購入)

しかし、ボウイのアルバムを聴いたのはこれだけ。この次にボウイの声を耳にしたのは、'80年代に入ってからの「Let's Dance」。こうして、グラム・ロックと呼ばれる音楽は、僕の体の中を素通りしていったのでありました。

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The Rascals / Peaceful World ('71)

Peaceful World

ラスカルズ 『ピースフル・ワールド』

今作より、ヤング・ラスカルズ時代からのメンバーだった、エディ・ブリガッティ(vo,per)、ジーン・コーニッシュ(g,vo)が脱退。残った2人:フェリックス・キャバリエ(key,vo)とディノ・ダネリ(ds)は、例えるとすればスティーリー・ダン状態でも申しましょうか … セッション・ミュージシャンを招き入れ、レコーディングを開始することとなりました。

ゲストとして参加したメンバーの中では、後に、フル・ムーン、ラーセン=フェイトン・バンドと名を挙げることになる、バジー・フェイトンが早くも才能を発揮。ギターはもちろんのこと、曲によってはベースも弾く。楽曲を2曲提供し、そこではリード・ヴォーカルも取るなど、その活躍ぶりからは、バジーが準メンバー級の扱いを受けていたことがわかります。
Full Moon / same ('72) Larsen-Feiten Band / same ('80)

アナログでは2枚組という力作となった、このアルバム。ジャズ・ミュージシャンが多数参加しているせいか、インスト・パートを長めに取っている曲も見られ、タイトル・ソングの「Peaceful World」に至っては 20分を越えるインストの超大作。

そのあたりが逆に、他のラスカルズ・アルバムと比べると難解な印象を受けてしまう要因なのですが、フェリックスなりに "美しい国" を表現しようとしたとき、自身の歌声だけでそれを表すことに限界を感じ、そうした手段を選ばずにはいられなかったのだろうと想像しています。(その難解さは、サンタナの『Caravanserai』('72)の精神性に共通する部分も...)
Santana / Caravanserai

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ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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