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Billy Preston / Encouraging Words ('70)

Encouraging Words

「似顔絵ロック ~ Portrait in Rock」の yu-shio さんが ここで 紹介されていた、ビリー・プレストン 『エンカリッジング・ワーズ』

A&M に移籍してからのヒット曲「Nothing From Nothing」「Will It Go Round In Circles」や、数多くのセッションでのキーボード・プレイは断片的に聴いていましたが、アルバム単位で聴くのは今回が初めて。機会を与えてくれた yu-shio さんに感謝です。

「楽器の音色はそれを弾く人の性格を表す」とは良く言ったもので、「Little Girl」あたりの柔らかいタッチで華のあるプレイを聴いていると、あぁ... ビリーは全くその通りの人なんだろうな … と思ってしまいます。

いつも柔和な表情をたたえながら、ひとたびキーボードを弾き出せば熱のこもった演奏ぶり。何処へ行っても人気者で存在感たっぷり。そんな人物像が浮かんできます。

このアルバム中「Little Girl」とともに僕が選んだベスト・トラックは、1965年頃から3年近くも活動を共にしていたというレイ・チャールズを思わせる「The Same Thing Play」 ビリーの熱唱と熱いキーボード・プレイを堪能することができます。

ロック人脈からその名を知ったビリーですが、思えばもとはゴスペル、R&B のフィールドで活躍していた人ですもの。そうした楽曲で持ち味が発揮されるのは当たり前のことですね。

そうは言うものの、気になるロック人脈は...


僕が手にした輸入盤には詳しいクレジットの記載が無く、Mark Roberty 著「エリック・クラプトン/レコーディング・セッション」を調べてみると、エリック・クラプトン(g)、ジョージ・ハリスン(g)、クラウス・ヴーアマン(b)、リンゴ・スター(ds)、ドリス・トロイ(b-vo) が参加。この布陣で2曲録音されたようですが、「Use What You Got」で聞かれるドラミングはリンゴ、ワウ・ギターはクラプトンのものと思われ、単独で他の曲にも参加しているかもしれません(ビリーとジョージ共作「Sing One For The Lord」では、いかにもジョージらしいアルペジオの音色がちらりちらりと聞こえてきます)

クラプトンのプレイは、軽くさらりといった程度なので特筆するほどではありませんが、気持ち良く groove する「Right Now」、リンゴが大活躍のジャンプ・ナンバー「Use What You Got」、クラウスがぐいぐいと引っ張る「Encouraging Words」 … と、2人のリズム隊とビリーとの相性の良さを感じました。

これを聴いて、リンゴのドラマーとしての力量、懐の深さにはあらためて感心。どんなタイプの楽曲も柔軟に叩きこなすドラミングは、リンゴがもしビートルズに参加していなくても、超一流のセッション・ドラマーとして活躍していただろうと思えてしまうほど。

曲が持つ意味合いを強調したジョージの「My Sweet Lord」「All Things Must Pass」。リズムを細分化して funkifize されたビートルズ「I've Got A Feeling」と、カヴァーも良い出来栄え。

『Doris Troy』のボートラになっていた「All That I've Got」(ビリーが『神の掟』セッション中にドリスと共作)のビリー・バージョンが、こちらでもボートラとして収録。聴き比べてみるのも一興かと。

■ member
Billy Preston (key,vo)

Eric Clapton (g)
George Harrison (g)
Klaus Voorman (b)
Ringo Starr (ds)
Doris Troy (b-vo)

■ songs
・ I've Got A Feeling (Lennon / McCartney)
・ My Sweet Lord (George Harrison)
・ All Things Must Pass (George Harrison)
・ Sing One For The Lord (George Harrisonn / Preston)



やはり以前 melonpan さんに教えていただいた『神の掟』('69)も一緒に購入しました。
Billy Preston / That's The Way God Planned It ('69)
神の掟(紙ジャケット仕様)


ジョージ・ハリスンがプロデュースをつとめた このアルバムには、エリック・クラプトン(g)、キース・リチャーズ(b)、ジンジャー・ベイカー(ds)がゲスト参加。下記の2曲が録音されています。

ジョージの「I Dig Love」にイントロが良く似た rock 調の1曲目「Do What You Want」では、まさしくジンジャーといったドカドカしたドラミングが聞こえてきます。この頃、クラプトンとジンジャーは『Blind Faith』レコーディング中。そちらには「Do What You Like」という一単語違いの曲が収録されているのは何かの偶然でしょうか。クラプトンのプレイは、乾いたトーンで軽くオブリガードを入れる程度。

そして、コンサート・フォー・バングラデッシュでの熱いパフォーマンスを思い出すタイトル・ソング「That's The Way God Planned It」の後半部では、クラプトンがビリーと交互に熱の入ったソロを取り合い好演を繰り広げています(中間部で、ビリーのキーボードと対話しているようなソロはジョージかな?)

その他、この後 ビリー、ジョージ、クラプトンが参加することになる『Doris Troy』のドリス・トロイがビリーと3曲共作していることにも注目。クレジットに記載はありませんが、コーラスにドリスとおぼしき声が聞こえ、これが全て素晴らしい出来。

ジミヘンの「Hey Joe」とコード進行、メロディともにそっくりな「Hey Brother」が面白い。sweet な「I Want To Thank You」が好き。

■ member
Billy Preston (key,vo)

Eric Clapton (g)
George Harrison (g)
Keith Richards (b)
Ginger Baker (ds)

■ songs
・ She Belongs To Me (Bob Dylan)
・ Everything's All Right (Preston / Doris Troy)
・ Let Us All Get Together Right Now (Preston / Doris Troy)
・ This Is It (Preston / Doris Troy)

ボブ・ディラン「She Belongs To Me」のカヴァーはジョージの趣味か。また、「Let Us All Get Together Right Now」で聞こえてくる、ぶ~んと唸るような音はジョージが弾くシタール?

■ producer
George Harrison

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

いいですねえ

アップル以前のオルガンインスト期もけっこういいし、アップル期はバックの音がスワンプですが、以降のA&M期はニュー・ソウルの時代でもありファンキーで最高ですよ。シンセの音はさすがに古い感がありますけどね(笑)。

yu-shio さん ♪

>シンセの音
「Space Race」とか、今聴くと なんだか微笑ましくなっちゃうんですよね~ あと「Outa-Space」のグラビの音なんかもっ♪

http://blog.goo.ne.jp/soul_hidekichi/

Billy Preston大好きですよ!このApple時代がまた荒削りでまた良いですなあ。Georgeとはかなり親密だったらしくこのアルバム収録の"My Sweet Lord"はBillyのための書き下ろしの曲だもんなあ。神の掟より数倍良い、と言うか完成度高し。

Billyが少年時代に在籍したThe Cogicsと言うGospel グループはその後超大物を輩出しています。
でもA&M時代がやっぱ一番お気に入りだな~。Live In EuropeのジャケはClavinetを肩から下げて(駅弁スタイル)弾いている。そのエンターテインメント根性と体力には敬服しますな!

Hidekichi さん♪

ビリーはジョージが連れてきたんですものね~

それにしても
>My Sweet Lord"はBillyのための書き下ろしの曲
というのは知りませんでした! 流石 このあたりはお詳しい♪

>Live In Europe
これを書くにあたり、あのジャケを見つけて Wish List に入れました。ぜひ聴いてみたいと思ってます♪

Oceanさんの探求心

ホントに素晴らしいですよ!凄い知識がありながらみんなに題材を投げかけて自分で吸収する、その探究心、心意気には本当に敬服します。それは自分も参考にして行きたいところです。これからも良い物をどんどん紹介して下さいね!またお邪魔します。

Hidekichi さん♪

過大なるお言葉をいただき、照れくさいやら こそばゆいやら。それもこれも皆さんのおかげです。
これからも、皆さんに教えていただいたことを どんどん吸収して どんどん消化していきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いします♪

まじまじ!

ホントにマジで勉強になるブログですよOceanさん、集まるコメンテーターも本当に素晴らしいじゃないですか。私もこのようにみんなに愛されるブログにしたいですわ、目標ですよ!

Hidekichi

Hidekichi さん♪

Hidekichi を初め、集まってくださるのは本当に素晴らしい方達ばかりで嬉しい限りです!

Hidekichi さんのBlogこそ、きちんと系統立てて確かなことを書いてらっしゃるのでとても参考になっています。今後も勉強させていただきます♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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