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Stephen Stills / Manassas ('72)

Manassas

スティブン・スティルスがソロ活動を経て結成したバンド:マナサスのアルバム 『マナサス』

ただし、この時点ではスティルスのソロ名義となっており、次作『Down The Road』で、このアルバム・タイトル "マナサス" を そのままバンド名としています。
Down the Road
マナサスは けっしてスティルスのワン・マン・バンドではなく、あくまでスティルスをメインに据えた共同体である … ということを世に示したかったのでしょう。ジャケットにずらりと並んだメンバーの姿、名前を見れば一目瞭然です。

バーズ~フライング・ブリトウ・ブラザーズ(FBB)で縁の下の力持ちを演じてきたクリス・ヒルマン。スヌーキー・ピート脱退後の FBB に加入し、その力を乞われて呼ばれたスティール・ギター奏者のアル・パーキンス。CSNY やスティルスのソロ作品に参加し、弾力のあるベース・プレイを聴かせてくれたカルヴィン・サミュエルス。CSNY、ジョン・セバスチャンオハイオ・ノックスと東西を股にかけ活動していた、ラス・カンケル以前の元祖セッション・ドラマー:ダラス・テイラー。やはり、ジョン・セバスチャン、オハイオ・ノックスのアルバムに参加し、スティルスとは 2nd ソロ『Stephen Stills 2』('71)からの付き合いであるポール・ハリス … と、名うてのミュージシャン達が集結。
Stephen Stills 2

同類のようで微妙にスタンスを異としてきたメンバー達が、それまでに得意としてきた音楽性を十二分に発揮し合い、それらが充分にミックスされたことにより生み出されたサウンドは まさに百花繚乱。

バッファロー・スプリングフィールドに始まり、アル・クーパーとの『Super Session』('68)、CSN&Y1st ソロではジミヘンやクラプトンとのセッションと、どちらかと言えば偶発的なものを志向してきたスティルスが、バンド・メンバーとの協調性によって得られる結果を求めた成果が、この『Manassas』に表れています。
Buffalo Springfield Again ('67) Al Kooper / Mike Bloomfield / Stephen Stills / Super Session


レコードでは LP2枚組という特長を生かして、1枚目のA面が《The Raven(わたりがらす)》、B面《The Wilderness(荒野)》。2枚目A面《Consider(熟考する…の意)》、B面《Rock & Roll Is Here To Stay(この世はロックン・ロール)》とサブ・タイトルが付けられ、各面ごとに特徴のあるサウンドを展開していました。

まるでスティルスが FBB のリード・ヴォーカルをつとめているような《The Wilderness》サイドは新境地。ヒルマンのマンドリン、パーキンスのスティール・ギター、ゲスト参加のバイロン・バーラインが弾くフィドルが、ブルーグラス・スタイルの演奏に彩りを加えています。

《Consider》サイドは、スティルスお得意のアコギ・サウンド。「Move Around」では、スティルス自身が なんとムーグ・シンセサイザーにチャレンジ。特にどうこういうほどの演奏ではありませんが、新しいものを取り入れようとするスティルスの音楽的意欲に感心。

圧巻は、曲間の空白を無くしたメドレー形式で、音の固まりが怒濤のように押し寄せてくる《The Raven》と、ダイナミック、ドラマティックな《Rock & Roll Is Here To Stay》サイド。

曲の途中で突如として現れるラテンのリズムに熱くなったり(ラテンそのものに興味があるわけではないのに、スティルスやサンタナなどを聴いて気分が高揚するのは、僕の体の中には微量ながらラテンの血が混じっているのかもしれません)... スティルスとヒルマンのダブル・ヴォーカルと パーキンスのロック色濃厚なスライド・ギターもどきのスティール・ギターにドミノスを思い出したり... とりわけスティルスの極めて男っぽい歌声には惚れ惚れしてしまうのです。

ラスト・ナンバーはアコギの弾き語りによる「Blues Man」。スティルスのギター・プレイには、さして好きも嫌いもないのですが、アコースティック・ギターを上手く響かせるプレイヤー … という点においては、他に比べる人がいないほど抜きんでている存在だと思います。

■ member
Stephen Stills (g,key,vo)

Al Perkins (steel-g)
Chris Hillman (b,g,mand,vo)
Paul Harris (key)
Calvin "Fuzzy" Samuels (b)
Dallas Taylor (ds)
Joe Lala (per)

Byron Berline (fiddle, Vn)
Bill Wyman (b)

■ songs
・ The Love Gangster (Stills / Bill Wyman)
・ Both Of Us (Chris Hillman / Stills)
・ It Doesn't Matter (Chris Hillman / Stills)

* ストーンズが FBB に提供した「Wild Horses」絡みの縁から、クリス・ヒルマン経由で声が掛かったのでしょうか。ビル・ワイマンが「The Love Gangster」をスティルスと共作し、ベースで参加しています。このセッション後「ストーンズを抜けてマナサスに入りたい」と言っていた … という話が伝わっています。また、クリスは「Both Of Us」でリード・ヴォーカルをとり、後にファイアーフォールに取り上げられた好ナンバー「It Doesn't Matter」を生み出すなど、番頭格以上の力量を発揮しています。
The Flying Burrito Brothers / The Gilded Palace of Sin ('69) - Burrito Deluxe ('70) The Rolling Stones / Sticky Fingers ('71) Firefall / same ('76)

■ produce
Stephen Stills
Chris Hillman
Dallas Taylor

■ in tribute
Jim Hendrix - Al Wilson - Duane Allman

■ 過去記事
Stephen Stills / same ('70)
CSN&Y / Deja Vu ('70)
CSN&Y / 4 Way Street ('71)

■ 過去のライヴ情報
【CSN 1995年】

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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マナサスの聴きドコロ。・・・すんまそん。

ココのトコロ、超絶名盤に対して、ピントの外れたコメントを一言だけ残してオシマイにすると言うのがマイ・ブームです。では、早速、ソレをヤッて見ましょう。スティーヴン・スティルス(Stephen Stills)「Manassas」(1972)「The Treasure (Take One)」の4分7秒から10秒

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マナサス

ちょうどスティルスを聞いてるのでいいタイミングです。一時期は70's最高のアメリカンバンド3の1つ(あと2つはベターデイズとポコですが)と入れ込んでました。ミュージック・ラーデンのDVDでその片鱗がうかがわれますが、スティルスのキャリアでもとにかく濃厚な2年間だったようです。あの強力なメンバーを束ねるだけでもすごい。とはいってもスティルスを慕ってついてきた連中ですから。僕も旧A面のメドレーにはやられっぱなしで、何度繰り返し聞いたことか。B面のカントリーロックサイドは、スティルスにとっても新境地だったようです。クリス・ヒルマンという人は、いつでもどこでも二番手で、その個性が開花したのはSHFバンドだと思うんですが、マナサスでもその兆しが見られますね。
>It Doesn't Matter
個人的にはファイアフォール(世代的にも)ですが、歌詞が微妙に違います。共作者としてリック・ロバーツが入ってますが、ロバーツはソロでもこの曲を取り上げるほどのお気に入りですね。

>ビル・ワイマン
最初の2枚のソロはゲストとしてアメリカンロックからも多く入ってますね。

ラテンフレイバー

・・・これ、私にはStillsさんの大きな魅力です。
Santanaさんほど いかにも じゃないけど
ほんのり香ってきたかな、と思ったら クワ~~って
熱くなる感じ(とくにボーカル)がすごく好きです。
わたしも マラカスやら ラテン系の物には すぐ
熱くなっちゃう方だから きっとそれ系の遺伝子
持ってるのだろうなあ。
oceanさんのブログ読んでたら 毎日押し入れ捜索隊ですわ。

素敵!!!

めちゃくちゃなつかしいです。
どうしてこんなの探す事ができるんですか?oceanさんは。
どこのBLOGもあつかってませんてば。
ラテンの血は私は絶対に入っています(爆笑)♪~~

まさしく自分のやりたい音楽を出来るような面子を揃えて繰り広げたスティルスミュージックの真骨頂ですね!
最高です。
先述のテレビライブでその一端が垣間見えます♪

▼ フィニルさん
スティルスは親分っぽい貫禄もあるし、音楽的素養も備わっているしと、このサウンドはメンバーからの信頼感によるところも大きいのでしょう。

>SHFバンド
いずれ取り上げる予定です♪

>It Doesn't Matter のファイアーフォール・バージョン
そうでした。歌詞はリック・ロバーツが加筆・修正したのかもしれませんね。

>ビル・ワイマン
ソロ・アルバムは未聴でしたが『Monkey Grip』のクレジットを調べてみたら... なんとっ!ですね~ これは絶対聴いてみます!

▼ melonpan さん
>ほんのり香ってきたかな
そうそう。来た来た来た~ と思っていると どっか~んっ みたいな。

>押し入れ捜索隊
さぞかしお宝がたくさん入っているんだろうな~ 拝見してみたいですね♪

▼ evergreen さん
そういう evergreen さんの方こそ、見たことも聴いたことも無いようなアルバムばかり取り上げてらっしゃって、感心しきりですよ。僕はけっこう王道を行っている つ・も・り です♪

▼ k-hiko さん
>テレビライブ
「Best of Musikladen」ですよね?以前、どこかのネット・ショップで注文したのに、入荷できないとかでキャンセルくらっちゃいまして... それで後回しにしていたら、国内版 DVD がちゃんと出ているんですね~(今 確認) 欲しい欲しい♪

ミュージック・ラーデン

ご覧になったことないのなら必見です。あんなにカッコいいスティルスはおりません。なぜかクリス・ヒルマンが無愛想。ジョー・ララのおっさんぶりが目立ちます(^^)

フィニルさん ♪

>ミュージック・ラーデン
はいっ これも絶対見ます!... と、見たい聴きたいが目白押しでやりくりがたいへん。ボーナスで一気買いかな?

見てないなら 夏まで待とう スティルス...

字足らず&お粗末♪

最近、改めてこのアルバム聴いているんですけど、やっぱり、良いですね~。

それにしても、これだけのボリュームのアルバムながらダレ場が無いですよね。凄いコトだと思います。

楽曲的としては、最後の「Blues Man」が個人的にキテます。アコギの開放と思われる弦の鳴りがとんでもなくカッコいいです。

bugalu さん♪

>ダレ場が無い
確かにっ。面毎にコンセプトを変えているのも飽きない要因だし、なによりもスティルスも含めてバンド全体の勢いが凄いです。

>Blues Man
おっしゃるとおり、スティルスの場合「ギターは泣いている」... ではなく「鳴いている」
ドミノスの「庭の木」や、先日取り上げたジョー・ウォルッシュの「Comin' Down」など... アコギ・サウンドで終わるアルバムというのは余韻が残りますね♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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