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James Taylor / One Man Dog ('72)

One Man Dog

ジェイムス・テイラー 『ワン・マン・ドッグ』

【前作】【前々作】で作り上げたシンガー・ソングライターのイメージを覆すサウンド・プロダクションへと変化。

これまでのアルバムで ちらりちらりと垣間見えた JT の音楽的素地の幅広さ、懐の深さが全面的に開花。

言うまでもなく、ダニー・クーチ、クレイグ・ダーギー、リーランド・スクラー、ラス・カンケルによるザ・セクションが JT の持ち味を引き出し、それに色を添えたゲスト・ミュージシャン達の貢献度も大か。


これまでの延長線上にあるのは「New Tune」、リンダ・ロンシュタットがハーモニーを付ける「One Morning In May」、シールズ&クロフツのダッシュ・クロフツがマンドリンで参加している「Dance」くらい。その他の楽曲は SSW のアルバムとして聴くには あまりにも斬新過ぎるほど洗練されています。

特に「Nobody But You」は新機軸。JT がエレキ・ギターをつま弾き... クーチのソロが軽やかに舞い... スクラーのベースが歌い... カンケルのパーカッションが耳の底に心地良く響く... この時期に これほどまでに都会的でハイセンスなサウンドを完成させていたのは JT とケニー・ランキンくらいではないでしょうか。

soft な感覚のランキンに比べて JT はいくぶん歌声が硬質で、バックの音も輪郭がくっきりとしているのが特徴。

それが良く表れた 「Chili Dog」「Fool For You」「Woh, Don't You Know」など、シンコペイトが強く ぐっと腰の入ったナンバーは JT & The Section が生み出した funky & groovy サウンドの結晶。

マイケル・ブレッカー、ジョン・マクラフリンといった、ジャズ・フィールドから迎えたゲストが参加した「Don't Let Me Be Lonely Tonight」「Someone」の美しさも絶品でしょう。

ポイントにインストを挟みながら、アルバム後半は「讃美歌」~「Jig」とメドレー形式で曲が進み、トータル的な意味合いも持ち合わせた、小品17曲による大作です。

■ member
James Taylor (g,vo)

Danny Kortchmar (g)
Craig Doerge (key)
Leland Sklar (b)
Russ Kunkel (ds)
George Bohannon (tb)
* 先述の「Nobody But You」を始め、軽いラテン風味が利いた「One Man Parade」、ジョー・ママ「Back On The Street Again」のカヴァーなども含めて、ラス・カンケルが叩くパーカッションの音色が、アルバム全編に渡って重要な役割を担っていると思います。

Carole King (p,b-vo)
Linda Ronstadt (b-vo)
Carly Simon (b-vo)
Abigale Haness (b-vo)
Alex Taylor (b-vo)
Hugh Taylor (b-vo)
Kate Taylor (b-vo)
Peter Asher (b-vo)
John McLaughlin (g)
Dash Crofts (mand)
Randy Brecker (tp,sax)
Michael Brecker (sax)

■ songs
・ Back On The Street Again (Danny Kortchmar)
・ Someone (John McLaughlin)

■ producer
Peter Asher

■ 過去記事
Sweet Baby James ('70)
Mud Slide Slim and The Blue Horizon ('71)

■ 過去のライヴ情報
【1995年】


Steve Winwood / Back In The High Life ('86)
Back in the High Life

ジョー・ウォルッシュとジェイムス・テイラーが1枚のアルバムにゲスト参加 … という意外性に驚いたアルバム。顔合わせは意外でも、スティーヴィーの音楽にブレはありませんでした。当時流行だったハイブリッドなサウンドに、スティーヴィーの力強い歌声と流麗なキーボード・プレイがマッチ。これまで培ってきたものを見事に昇華させています。ジョーは「Freedom Overspill」「Split Decision」の2曲に参加(後者はスティーヴィーとの共作) 存在感たっぷりのギター・プレイを披露。JT は牧歌的な「Back In The High Life Again」で、ほのぼのとしたハーモニーを付けています。


Oleta Adams / Evolution ('93)
Evolution

オレッタ・アダムスは、ティアーズ・フォー・フィアーズのメンバーが ホテルのバーで歌っている彼女の歌声を聞いて「これこそが歌だ」と涙したというシンガー。『The Seeds Of Love』('89)の「Bad Man's Song」では、ローランド・オーザバルを圧倒する驚異的なパフォーマンスを繰り広げていました。デイヴィッド・サンボーンの華麗なサックスも聞き物の「Don't Let Me Be Lonely Tonight」が含まれる このアルバムには、思わず平伏してしまうような本物の歌が揃っています。聴き応え充分。
Tears for Fears / The Seeds of Love

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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やっぱりイヌが好き。

ジェームス・テイラー(James Taylor)「One Man Dog」(1972)シンガー・ソングライター・ブームで有名な方のJTです。このアルバムは、フォーク的なイメージのあるJTの印象を変える一枚。実は70年代全般的にJTのアルバムは全面フォーク的アルバムの方が少ないと思う。ナニ

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非公開コメント

こんちは。

いや、コイツは名盤ですね~。
70年代のJTだとワタシはコレが一番好きです。
ファンキーなのに上品って感じですかね。

それにしてもoceanさんは、いつもイイのを取り挙げますね~。

bugalu さん♪

bugalu さんのほうこそですよ!
bugalu さんのところを覗いていたら TB したい記事がザクザク... 徐々にまいりますね♪

JTの隠れた名盤

このアルバムの良さが判るまで20年を要しました(笑)
今では『JT』よりも聴く回数多いです。

それにしてもOceanさんのレヴューうまいですね。
勉強になります。

whiteさん

もしかすると、この洗練され具合が、当時は馴染めなかったのかも知れませんね。時代がやっと JT に追いついてきたと … そう言うことにしときましょう♪
white さんの記事はこちらです↓
http://home-and-human-navi.blog.ocn.ne.jp/genki100/2007/07/post_cf49.html
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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