スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Full Moon / same ('72)

Full Moon

同時期に発売されたクルセイダーズの『1』に「Full Moon」という曲があるのは 何かの縁か... フル・ムーンの 1st 『フル・ムーン』 (紙ジャケ仕様は こちら

『Larsen - Feiten Band』('80) を聴いて、バジー・フェイトンの活動に興味を持った頃には、時すでに遅し... フル・ムーンのアルバムは中古ショップでも見かけた記憶がないほど入手しづらい状況でした。

2000年に Dreamsville から CD 化された時には「やったやった」と喜び勇んで購入。ラーセン=フェイトン・バンド(LFB)から20年... アルバム発売からは28年が経過した後、初めて聴くフル・ムーンのサウンドとは...


1曲目の「The Heavy Scuffle's On」からして強烈。ぐっと引き締まったリズム・セクションをバックに奏でられる フェイトンの虹色フレーズに悶絶。

fat でゆったり感のある LFB と tight で切れ味鋭いフル・ムーン。陽光燦々と射し込むような LFB に対して、フル・ムーンは 暗闇に燃えさかる一条の炎でしょうか。LFB の音をイメージして聴き始めたら、その違いに驚きの連続でした。

ニール・ラーセンお得意の(この頃から...)ラテン風味を利かせたインスト曲「Malibu」「Midnight Pass」は LFB に近いサウンドですが、これでさえ昼の海岸線よりも 夜の街中というイメージ。

歌入りの曲になると、ぐっと黒っぽいフィーリングに。

「Take This Winter Out Of My Mind」でヴォーカルをとっている管楽器奏者のブラザー・ジーン・ディンウィディと、「To Know」「Selfish People」を歌っているドラマーのフィリップ・ウィルソン、そしてベーシストのフレディ・ベックマイヤーは、フェイトンと共に、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドに在籍していたこともあり、その頃の歌声・演奏は『Keep On Moving』('69)で聴くことができます。

強引な表現をすれば ポール・バターフィールド(のいない)ジャズ・バンド … と言えなくもないフル・ムーン。ボートラ「Three Step Dance」でのインター・プレイを聴いていると、一瞬「East West」を感じたり...

■ member
Buzz Feiten (g,vo)
Neil Larsen (key)
Fred Beckmeier (b)
Phillip Wilson (ds,vo)
Brother Gene Dinwiddie (sax,fl,vo)

■ guest
Randy Brecker (tp)

■ producer
Alan Douglas


Full Moon featuring Neil Larsen & Buzz Feiten ('82)
Full Moon featuring Neil Larsen & Buzz Feiten
日本では ラーセン=フェイトン・バンドの 2nd アルバム『フルムーン』という扱いですが、正式にはフル・ムーンの 2nd アルバム。このあたりはきちんとこだわりたい... ところですが、参加メンバーも、トミー・リピューマがプロデュースをつとめている点も同様で、サウンドや曲調にいたっては どの曲がどちらのアルバムに入っていたか わからなくなることもあるほど『Larsen - Feiten Band』と同路線。2人が何故フル・ムーンを名乗ったかは知りませんが、LFB のアルバムに引けを取らず素晴らしい内容であることには異論はありません。2枚のアルバムの 2on1 CD も発売されています。

Buzz Feiten & The New Full Moon ('02)
フル・ムーン・セカンド

これまた国内表記がややこしい... 『フル・ムーン・セカンド』となっていますが、フル・ムーン名義としては 3rd だし、ここではニュー・フル・ムーンを名乗っているので『セカンド』とする必要は無し。この辺は はっきりさせておきたいところですが、ニール・ラーセンは参加していないことだし、フェイトンにはバンド名を Half Moon とするくらいの遊び心があってもよかったのでは... などと、余計な口出しをするべくもなく とびきり素晴らしい内容のアルバム。オリジナル・フル・ムーンからはベースのフレディ・ベックマイヤーが残り、キーボードには ジャクソン・ブラウンやウォーレン・ジヴォンのアルバムで名前を見かけたジェイ・ウィンディング。ドラムには ヴァン・モリソンのバックで叩いていたゲイリー・マラバー。ホーンには タワー・オブ・パワーの 1st sax をつとめたこともあるブランドン・フィールズが参加。
♪ Hey 準備はできたかい 今晩 お前に Full Moon の光が降り注ぐよ Hey Dinwiddie こっちへ来いよ 俺たちを故郷に連れて行ってくれ... と歌われる1曲目「Hey Dinwiddie」は、文字通り フル・ムーンの元メンバー:ジーン・ディンウィディに捧げられた曲(ディンウィディは、このアルバムが発売される前に亡くなったそうです。R.I.P.) マラバーのカチンカチンに張られたスネアの音。フェイトンの sharp なカッティングと燦めくソロ。それに絡む tricky なフィールズのサックス … この1曲で昇天。他曲でも オリジナル・フル・ムーンの cool & funky なサウンドを昇華。ラスト・ナンバー「A Little More Hope」では「Tree Step Dance」と同様 フリーキーなインター・プレイも有り。『フル・ムーン・セカンド』としたのは間違いではありませでしたっ と謝りながらヘビロテだった1枚。裏ジャケを見比べてみても...


フル・ムーン関連では、やはり Dreamsville から、1980・1983年のライヴを収めた 『Full Moon Live』(ラーセン入り)や、フェイトンがロックにチャレンジしたワーリーズの『Buzz Feiten Whirlies』('00) と、そのライヴ『Live At The Baked Potato Hollywood 6-4-99』(1999年録音)などが発売されています。良質な音楽を提供し続けてくれる Dreamsville に感謝。

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

梅雨空にいかが?BUZZ FEIYEN &THE NEW FULL MOON”Full・Moon・Second”

FULL・MOON”フル・ムーン・セカンド”2002年名古屋でも梅雨入りしていますが、何となく中途半端な雨模様・・・じれったいな~さっさと降って、さっさと梅雨明けすれば~情緒不安定な年齢ゆえに、今ひとつやる気が出ない私ですが・・・こんな時に何聞く?小難し

FULL MOON / FULL MOON (紙ジャケ)

本日2本目の記事です。ラーセン・フェイトンバンドの1stと2ndは、このブログでも以前記事にしたんですが、前身となるフルムーンが72年にリリースしたこの唯一の作品は未聴でした。2000年に世界初CD化となったプラケ盤は中古でもよく見かけるんですが、どうせならボートラを

コメントの投稿

非公開コメント

まぁ、なんだかんだ言って、やっぱりこのファーストでしょうね。

ネオンパークさん ♪

はい。1st と80年代のアルバムは ほとんど別物ですからね~
ただ、僕はそちらも好きなんですよ♪

バジー・フェイトンかっこいいですね~。ニール・ラーセンの「ジャングルフィーバー」と「ハイギア」はかつてめちゃくちゃ愛聴盤でした。「フルムーン」は幻のアルバムでずっと友人に録ってもらったカセットを聴いていたのですが(それも80年代半ば以降です)、CDになった時はすかさず購入しましたよ。02年のセカンドはいい感じですが、ちょっと時代がずれたっていう印象でした(失礼)。

幻の1st !

実はこのAlbumまだ聞いていませんが、White Elephant等と並ぶ幻の名盤と呼ばれてました。出たのは知ってたけどつい買い忘れたな。Beckmeire兄弟のCDはツタヤで借りて聞いたのに...

▼ yu-shio さん
>ニール・ラーセンの2枚
ローズやピアノの使い手はけっこういましたけど、ラーセンのいかにもオルガンっていうサウンドが新鮮でしたよね♪

▼ Hidekichi さん
>White Elephant
何かの本で見た覚えがあるのですが、凄いメンバー達が顔を揃えているとかで... Amazon 覗いてみたらCD化されているみたいですね♪

大すきです!

春になると、フュージョン系がいいですよね!おもっ苦しいのは勘弁してね!みたいな。
私も、2000年で飛びつき、そろえました、次々と・・・で、ニール追っかけで(笑)ソウル・サヴァィヴァーズまで買ってます。いいですね~全部すき!
最近のでは4曲目の”ダーリン・アレキサンドラ”が大好き!前の自分のBLOG名によく似ていたので、余計すきでした(単純!)

ぼくも2nd アルバム『フルムーン』輸入盤で持ってました。その後、入手しやすかったジャングル・フィーバーを
買いましたが、そこまででした。

▼ evergreen さん
>ニール追っかけで
イケメン狙いですね?(笑

>ソウル・サヴァィヴァーズ
僕も行ってしまいましたよ♪ mellow groove な感じが良いですよね~

>ダーリン・アレキサンドラ
って、どのアルバムにはっ行ってます?フュージョン系って曲名が覚えられなくって(苦笑

しかし evergreen さんがラーセンの追っかけだったとは... 意外な気がしました!

▼ ジェイ加藤さん
もし 2nd が気に入ったようでしたら、1st もぜひ♪

こんばんは、おもしろそうな談義を交えたコンサートに行かれたんですね!たまには、いろんな人のお話を聞くのもいいかもしれませんね!
さて、意外でしょ?!私、浮気性で雑聞きで節操なし!(爆)、フュージョンだって好きです!
ハートのあるものが好きです。ダーリン・・は一番、新しい2002年のNEW FULL MOONの4曲目です。とってもムード一杯な曲デス(笑))

僕の持ってるこの1stのLPはアメリカのどっかのFM局のお古なんですよね、ジャケにマジックで局名がデカデカと書きなぐられてて(笑)それはそれで、雰囲気があるという。それでも4500円くらいしましたねえ。学生の頃だから20年位前の話です。

▼ evergreen さん
一人で聴くのも良いけど、みんなで聴くのもまた楽し。こうして皆さんと語り合えるのも素晴らしいことだと思います♪

>ダーリン・アレキサンドラ
しくった! きっちり聴き直しいたしました。フェイトンにしては透明感溢れるトーンで、しっとりと唄いあげていますね。
最近聴いたアルバムで曲名をすらすらと言えるものは ほとんど無し。CDという楽ちんなものが登場した、デジタルの弊害でしょうか。昔のように、もっときちんと向かい合わなければと反省しつつ、覚える気力も記憶力もすでに無し(笑

▼ ち~旦さん
物凄いものをお持ちですね~ しかし20年前の4500円って... 噂には聞いていましたが そこまで高値が付いていましたか!

こんばんは。

TBありがとうございました。
ラーセン・フェイトンバンドよりも泥臭くファンキーで、かなりツボな作品です。72年にこんなミクスチャーな音を出していたとは・・・素晴らしい。

shintanさん

こちらこそ、いつもどうもです。

早過ぎたから、今でも新鮮に聞えるのかもしれませんね~。素晴らしい集団です♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

カウンター
Calendar
10≪│2017/11│≫12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
Tag Cloud
Categories

openclose

Recent Comments
Last.fm
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。