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The Isleys / Brother, Brother, Brother ('72)

Brother, Brother, Brother

アイズレー・ブラザーズ 『ブラザー・ブラザー・ブラザー』

アイズレーズの存在を知ったのは、アヴェレイジ・ホワイト・バンド(AWB)「Work To Do」がきっかけ。ビートルズ「Twist & Shout」のオリジナルもアイズレーズだったことも、その頃 再認識した記憶があります。

始めに手にしたアルバムは、この前作『Givin' It Back』('71)。ジェイムス・テイラー「Fire And Rain」、ボブ・ディラン「Lay Lady Lay」、スティヴン・スティルス「Love The One You're With」「Nothing To Do But Today」と、当時を代表する SSW の楽曲カバーがずらりと並べられていたので取っつきやすかったのですが、それを聴いてみると、その頃 僕が苦手としていた"ぬめっ"とした感触が残り、ちょっと敬遠。

ただし、ニール・ヤング「Ohio」とジミヘン「Machine Gun」というメッセージ色の強い曲を繋ぎ合わせて1曲にしてしまったアレンジ能力には唸らせるものがありましたし、ダニー・ハサウェイ『ライヴ』のところでも書いたように、このあたりでは音楽のジャンルだけではなく人種間のクロスオーバー現象も垣間見ることができ面白いな … と思ったのです。

1枚聴いて体に合わないと たいていそれっきりになってしまうのですが、上のようなこともあり 次はどうだろ … と、このアルバムを眺めたところ「Work To Do」のオリジナルとともに、キャロル・キング作品が3曲も収録されていたので聴いてみることに... これがズバリでした。


キャロル作3曲のカバーは予想を上回る仕上がり。

オリジナルに忠実なアレンジながらコク味のある「Brother, Brother」は、曲名と言い曲調と言い、まるでキャロルがアイズレーズのために作ったような気にさえなるほど。イントロのキーボードが happy な気分にさせてくれる「Sweet Season」は、アイズレーズ自作の「Keep On Walkin'」へメドレー形式で引き継がれると一転 groovy 。オリジナルよりもテンポをぐっと落とし、切なさを拡大表現した「It's Too Late」では、ギターやキーボードのソロも挟みながら10分を超える熱演を繰り広げています。

それにも増して、アイズレーズのオリジナル曲が凄い。

さらりとしたしなやかさが持ち味の AWB に対して、オリジナルでは しなやかさはそのままに、濁点が付いて "ざらり" の「Work To Do」。それでもゴツゴツ感の無いさじ加減がアイズレーズの魅力の一つでしょう。リズム・カッティングにアコギを使用している分、オーガニックな雰囲気も出ています。ちなみに、スティルス『Illegal Stills』('76)収録「Buyin' Time」のギター・カッティングは、この曲にそっくり。

heavy なリフに重心の低いビートが強烈な「Pop That Thang」と、いなたいリズムとパーカッションの音色が心地良く響く「Lay Away」。このあたりが不思議とドス黒くならないのは、メロディアスな曲調とロナルドのカラフルな歌声の為せる業か。

そのロナウドのヴォーカルを大フィーチャーした「Love Put Me On The Corner」 こうしたバラード・ナンバーでは、逆に妙な甘ったるさも感じません。

mellow と heavy... POP と Funk... どっちつかずで中庸的という声も聞こえてきそうですが、それらを包括したユニークなサウンドを聴かせてくれたのがアイズレー・ブラザーズでした。

■ member
Ronald Isley (vo)
O'Kelly Isley (vo)
Rudolph Isley (vo)
Ernie Isley (g)
Chris Jasper (p)
Truman Thomas (key)
Milton Westley (key)
Marvin Isley (b)
George Moreland (ds)
George Patterson (maracas)
Karl Potter (conga)

■ songs
・ Brother, Brother (Carole King)
・ Sweet Season (Carole King / T.Stern)
・ It's Too Late (Carole King /T.Stern)

■ producer
O'Kelly Isley
Ronald Isley
Rudolph Isley

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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The Isley Brothers #1

私が初めてThe Isley Brothersを聞いたのは"Who' Loves You Better?"、Harvest For The Worldに収録されているEarnieのGuitarをフューチャーした曲である。あれは確か高校1年の時だったと思うが、Guitaristの友達が持っていた、うーんタイトルは忘れたが出版はリ

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キャロキンの、

3曲もやってるんですかぁ~
ウーン、想像できない~
聴いてみたい~~

AWBの「仕事しなあかんのや」は大好きですが、
あいずれ~ばんは聞いたことないんです
ウーン、聞きたいー

お給料が入ったら絶対買いましゅー

いや~本当にお詳しいですね。
アヴェレイジ・ホワイト・バンドは大好きなバンドの1つです。(彼等のモントルーのDVDいいですよねぇ)

アイズレー・ブラザーズ聴いた事ないんですよ。
ディランの「Lay Lady Lay」 コレ興味あるな~
今度聴いてみます。

▼ ちゃかさん
ようこそおいでくださいました♪

>仕事しなあかんのや
リズムカルでノリも良いけど、なかなか切実な内容ですよね~

聴いたら感想などぜひぜひお待ちしております!

▼ てつさん
>モントルーのDVD
これは嬉しい発売でしたね!

>ディランの「Lay Lady Lay」
好きな人の曲がどう歌われているか…けっこう気になりますよね~ 良いカバーに出会うと嬉しくなります♪

ぬめっとした感覚大好きです。
give it backも好きですし、brother brotherのカバーにもしびれましたね!
思い出の一枚となるとやっぱり「3+3」になってしまいますが。。

k-hiko さん

僕はどうも裏声系にトラウマがあるようで、スタイリスティックスや EWF のフィリップ・ベイリーなどがちょっと苦手で(EWF のコンサートへ行ったことがきっかけで克服することができましたが...)ざらり系に走ってしまう傾向があるようです。

>3+3
これも良いですよね~ いずれ取り上げる予定です♪

oceanさん

ご無沙汰いたしております。
アイズレーは大好きなグループで『3+3』以降3枚は大愛聴盤なのですが、このアルバムは未聴でした。
記事を拝見し、無性に欲しくなり注文したところです。
『ワーク・トゥ・ドゥ』はデヴィド・Tのソロでのヴァージョンが大好きなんですが、オリジナル知らなきゃダメだと思いました。

今年はoceanさんと色々なアルバムについてやり取りさせていただき楽しかったです。
それでは、良いお年をお過ごし下さい。

whiteさん

すっかりご無沙汰してしまいました。

>『ワーク・トゥ・ドゥ』
そうですね。オリジナルとカバーを比べて聴くと、その人なりの解釈とか、音楽的素養とか、しいては人間的な魅力といったところまでわかってきて面白いです。

こちらこそ white さんには、たいへんお世話になり、楽しい一年でした。

来年は少しずつ更新をしていこうか?(できるか?)と考えておりますので、その際はまたよろしくお願いいたします!

white さんも、良い年をお迎えください。

明けましておめでとうございます。
昨年はお互い更新が滞りましたが
今年も頑張りましょう!

ジェイ加藤さん

明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になったのに、すっかりご無沙汰してしまい申し訳ございません。
またぼちぼちと始めようと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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