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Little Feat / Sailin' Shoes ('72)

Sailin' Shoes

リトル・フィート 2nd 『セイリン・シューズ』

デュエイン・オールマンが skydog なら、ローウェル・ジョージは skypig か … なんて、口の悪い友人達は言っていましたが...

デュエインのスライド・プレイが、高速フレーズをきめながらもキチッと音程が取れているという驚愕のボトル・ネック捌きであるのに対して、ローウェルのそれは、ゆらゆらと不安定に揺れる微妙な音程とリズム感を持ったフレーズが特徴と言えるでしょう。

それは ローウェルが19歳の時、日本人の尺八の先生に師事し日本音楽を学んだり、ラヴィ・シャンカールからシタールとインド音楽を教えてもらたことによって、五線紙に音符をしるすことのできない音に魅せられた経験に基づくものだとか。

これはGW 中に行った美術館で見た評の受け売りですが … 古く 西洋には、この音はC... この色はBlue... などと、音や色の存在をはっきりさせるという概念があった(絵画の世界では、事実をありのままに描写する写実的技法が主流だった)そうです。画家のゴッホは、自由な発想の図柄やぼかしを入れたあいまいな色使いを特徴とする日本の浮世絵に大きな影響を受け、油絵で浮世絵を模写しながら、それを自分の作風に取り入れた … と解説されていました。

ローウェルとゴッホか … などと、絵のことは全くわからないくせに、意外なところで共通点を見つけて一人で面白がっています。


揺れているのは何もローウェルだけではなく、リッチー・ヘイワードが叩き出すリズムも揺れまくり。ヘイワードのドラミングの物凄さは ここでも 書きましたが、この人のリズム感覚はちょっとやそっとでは理解できません。

「Cold, Cold, Cold」の、複雑なリズムが入り組んだ様子をポリリズムというのでしょうか。通常考えられる位置にアクセントが無く変拍子に聞こえるのですが、自分の足でリズムを取ってみると ちゃんと4拍子になっているという... アクセントの微妙なズレは「Got No Shadow」「Cat Fever」といった slow なナンバーで顕著に表れています。

「Texas Rose Cafe」のヘンテコさ加減も、一度はまったら抜け出ることができない面白さ。

このリズムの楽しさが、フィーツを聴く楽しみの一つです。

■ member
Lowell George (g,vo)
Bill Payne (key,vo)
Roy Estrada (b,b-vo)
Richard Hayward (ds,b-vo)

■ guest
Ron Elliott (g)
Sneaky Pete Kleinow (steel-g)
Milt Holland (per)

■ producer
Ted Templeman
Lenny Waronker (Executive Producer)

■ 過去記事
Little Feat ('71)


melonpanさんがおっしゃっていた、名古屋○○のヴァレリー・カーター「Sailin' Shoes」(今年の4月に大阪、名古屋でコンサートが行われていたなんて … 知りませんでしたっ)は、アメリカで行われたライブの模様を収めたこちらの2枚組CDで疑似体験することができるかも...
Valerie Carter / Midnight Over Honey River ('03)
Midnight Over Honey River

ソロ作の代表曲に加え、ローウェル関連では「Sailin' Shoes」の他「Long Distance Love」「Find A River」、そしてローウェル、ヴァレリー、ジャクソン・ブラウン共作による「Love Needs A Heart」。その他、ジェイムス・テイラー「Lo And Behold」、ニール・ヤング「Birds」「After The Gold Rush」、トム・ウェイツ「Whistle Down The Wind」など、名曲カヴァーがてんこ盛り。バック陣は、ポール・バレル(g)、フレッド・タケット(mand)、ビル・ペイン(key)と、リトル・フィートのメンバーがきっちりサポートしています。生ヴァレリーを見たかった...

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Waiting for Columbus/LITTLE FEAT (リトル・フィート)

Waiting for ColumbusLITTLE FEAT  元フランク・ザッパ&マザースのLowell George(G.ローウェル・ジョージ)を中心に結成されたLITTLE FEAT(リトル・フィート)が、ゲストにTower Of Power(タワー・オブ・パ

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何でフィーツというのか?

なんでフィートのことを最近の人はフィーツ、フィーツっていうのでしょうか?フィートでしょう、やっぱり。僕は「Waiting for Columbus」をアナログLPで当時買った人間ですが、どうも肩甲骨のすみっこがかゆいみたいで・・・。どうにかならんでしょうか(笑)

この”揺れ”がたまらなく気持ちいいです。

この”揺れ”の快感がどの辺から来てるのかすごく良くわかりました。

アチア リュウさん

はじめまして。コメントをありがとうございました。

>最近の人
いや... 僕も『アメイジング!』がリアル・タイムでしたがフィーツでした(笑 確かに呼び名の略し方でこそばゆいのありますよね。ロバート・ジョンソンをロバジョンとか...

それはともかく、今後ともどうぞよろしくお願いします♪

gaku69abさん

>揺れ
良いバンドは、それぞれ独特の揺れを持ってますよね~。昔 つのだひろさんが、メトロノームをカチカチやりながら グラハム・セントラル・ステーションの曲をかけて「ほら。曲の始まりと終わりでスピードが違うでしょ?これがgrooveだっ」なんて言っていました♪

ゴッホ

アムステルダムのゴッホびづつかん。
行きましたw
良かったです。色の使い方に唸りました。

>フィーツ

リトル・フィートってLittleFeet(ちっさい足)

だと今の今まで思ってました。。(恥)


って音楽に関係ないところばっかしつっこんで去っていきます。。(スゴスゴ;w

▼ アチア リュウさん
風呂に入りながら「フィーツ... フィート...」とぶつぶつ口にしていたら、サザン・オール・スターズに「いとしのフィート」という曲があったことを思い出し「やっぱり"フィート"じゃんっ」と気がつきました(汗。たいへん失礼いたしました。

▼ ちゃっきぃさん
はじめまして。コメントをありがとうございます。

>アムステルダム
チューリップ畑は見に行かれましたか? 今年はうちのやつも綺麗に咲きましたよ♪(音楽と関係なくてもコメントは嬉しいです)

>Little Feet
確か記憶では … バンドのメンバーだか誰だかがローウェルの足を見て「お前 ちっちゃい足(Little Feet)だな~!」と言ったのがきっかけ。Beetles が Beatles と変えたことにちなんで Feat にした … ということだったと思います。
どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、フォローをお願いいたします!

毎度です。

>確か記憶では … バンドのメンバーだか誰だかがローウェルの足を見て「お前 ちっちゃい足(Little Feet)だな~!」と言ったのがきっかけ。Beetles が Beatles と変えたことにちなんで Feat にした … ということだったと思います。

私もこの話は雑誌で読んだ記憶があります。
たしか、ローウェルがフランク・ザッパのバンドに加入していた時の話ではないでしょうか。

ドラマーのリッチー・ヘイワードのグルーブは凄いですよね。ちょっと真似ができません。
オリジナリティーを持っている超一流のミュージシャンの証でしょう。

大好き!

Little Featとの初めてのこのアルバムでしたよ。
ほとんどリアルタイムだったと思います。
せまーいレコード屋さんの奥で 試聴させてもらったのですが
最初のEasy to Slipのイントロが始まったとたんに 感電してしまったのおぼえてます。
Dixie Chickenもいいけど これも同じくらい大好き。
リッチーヘイワードさん==最初にあの手(わかるでしょー)のリズムのめくるめく世界に私を引きずりこんだのは この人です。
New Orleansの音楽とか いっぱいいっぱい聴いてたんでしょうね、きっと・・・。 

訂正

初めてのこのアルバムでしたよ→初めての出会いはこの~~ の間違いです。

わ、今 バレリーカーターの名古屋の○○ 聴いてるんですけど Sailin’Shoes やってるやん!
いいかんじ~~。

▼ てつさん
フォローをありがとうございました!

>リッチー・ヘイワード
入ったバンドがリトル・フィートで良かったですよ。他のバンドじゃ違和感ありすぎかもしれません。

▼ melonpanさん
>せまーいレコード屋さん
雰囲気が伝わってきますね!しかし... melonpanさんの姿を見て、このアルバムを薦めた店員さんもお眼鏡が高い方ですね~

>あの手
バラカン系ですか?(笑

>バレリーカーターの名古屋の○○
○○っていうのが気になりますが、ヴァレリーのライヴCD『Midnight Over Honey River』でも「Sailin' Shoes」と、ローウェルのソロに入っていた「Find A River」が歌われていますよ♪ 

私もこのアルバムそしてローウェルのスライド大好きですわ。
独特なシンコペーションするリズム病みつきになりますね(笑)
ローウェルの音楽に対する貪欲さは、何か?で読んだ記憶あったんですが、凄いですね。
ありとあらゆる音楽を取り入れるべく、試行錯誤の連続だったとか...
シタールやダルシマー,フルートとかもこの人やってたハズ...(笑)

Yassさん

フルートもですか~ で、尺八と...(ダルシマーというのは知りませんでしたが、こういう楽器だそうです → http://www2.yamaha.co.jp/u/world/index35.html

何も考えていないようで、実は計算されたプレイだったのかもしれませんね♪

いいですね~

ジャケも中身も素晴らしいです。
フィートで2番目に好きなアルバムです(多分・笑)。このころはローウェルもまだSkypigじゃなかったと思います。

ローウェルが日本に影響を受けていたとは、知らなかったぁ。
あの独特の揺れは、ぼくも大好きです。

▼yu-shioさん
>フィートで2番目
僕もライブ以外では多分2番目 … だったかな?(笑 選ぶ時によって違うかもしれません。

>slypig
どうも、見る写真、見る絵(笑)からは、そういうイメージを持ってしまうのですが、ローウェルも昔はそうじゃなかったんですね~? 4人組の頃の写真って少ないかも?

▼おかぴーさん
>日本
自分たちの文化も、もっと理解しなくちゃいけませんね(ちょっと反省
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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