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The Fabulous Rhinestones / same ('72)

The Fabulous Rhinestones

ファビュラス・ラインストーンズ 『ファビュラス・ラインストーンズ』

このバンドの中心人物であるハーヴェイ・ブルックス(b)の名前を初めて見たのは、マイク・ブルームフィールド、アル・クーパー、ステファン・スティルスによる『Super Session』('68)だったと記憶しています。そのセッションへの思い出を曲にしたという、ハーヴェイ作インスト・ナンバー「Harvey's Tune」が、アルバムのラストを飾っていましたね。

ハーヴェィは、ボブ・ディラン『追憶のハイウェイ61』('65)にクレジットされていた Harvey Goldstein と同一人物であるとか... 1960年代後半、ジョン・ホール、ウェルズ・ケリー(オーリアンズ)、ポール・ハリス(ジョン・セバスチャンピーター・ゴールウェイなどのバックをつとめ、後にマナサスのメンバーとなるキーボーディスト)とともに、サンダーフロッグなるセッション・ユニットを組んでいた... だなんて知ったのは、ジョン・ホールの1stソロ『Action』('70)を手にしてからのことでした。
Mike Bloomfield, Al Kooper, Steve Stills / Super SessionBob Dylan / Highway 61 RevisitedJohn Hall / Action
また、ハーヴェイはマイルス・デイヴィスのアルバムにも参加しているようです。ハーヴェイがそこでどんなプレイをしていたのか … ご存じの方がいらっしゃいましたら ぜひ教えてください。

そして、もう一人の中心人物:カル・デヴィッド(g,vo)がイリノイ・スピード・プレス(ポール・コットンがポコ加入以前に在籍していたというバンド)のメンバーだったとは露知らず。これは、ちょっとした驚きでした。

ハーヴェィのことも良く知らず、イリノイも未聴。他のメンバーに至っては全く初めて見る名前ばかりでしたが、「ウッドストック産」「ポール・バターフィールド参加」という謳い文句に誘われてしまいました。


いきなりポール・バターフィールドのハープが炸裂する1曲目「Nothing New」を聞いてノックアウト。オーリアンズの funky さと、後期ポール・バターフィールド・ブルース・バンドが取り組んでいた R&B スタイルを兼ね備えたサウンドとでも申しましょうか。バネのあるリズムと、何の前触れもなく聞いたらソウル・シンガーが歌っているのかと思うほど、黒っぽいフィーリングに溢れたカル・デヴィッドの歌声には痺れます。シカゴのテリー・キャスみたいなギター・プレイもなかなか。

バターフィールドが参加しているのはその1曲だけですが、同タイプの「Free」「Live It Out To The End」や、オーティス・レディングが歌いそうな「Just Can't Turn My Back On You」も含めて、とても いなたい雰囲気。

それと相反する位置づけにあるのが、キーボードの柔らかい音色が心地良い「Easy As You Make It」と、ジョン・サイモンのストリングス・アレンジによる「Living On My Own Time」といった mellow チューン。このあたりのフィリー・ソウルにも通じる感覚からは、当時ウッドストックを本拠地にしていたトッド・ラングレンを思い出したり...

優しげな歌声、そして浮遊感のあるスティール・ギターとワウワウ・ギターの音色が交差するアコギ弾き語り「Big Indian」には、なるほどウッドストックなるものを感じたり、カル・デヴィッドがギターを弾きまくるブルース・ナンバー「Positive Direction」は『Super Session』的な聞き方をすることもできますが、この2曲はアルバム中、例外の部類。

ウッドストック産とは言っても、ザ・バンドやボビー・チャールズなどとは全く異なる、どちらかと言えば やはりカル・デヴィッドの soulful な歌声を生かした Funky & Mellow な路線に、このファビュラス・ラインストーンズの魅力が詰まっていると思います。

このバンド … 一筋縄ではいかない連中だと察しました。

■ member
Kal David (g,vo)
Marty Grebb (key,vo,b,sax)
Harvey Brooks (b,g)
Greg Thomas (ds)
Reinol"Dino"Andino (per)

■ guest
Paul Butterfield (hca)
Ben Keith (steel-g)
John Simon (strings arrange)

■ producer
The Fabulous Rhinestones


カル・デヴィッドとイリノイ・スピード・プレスのことを調べていたら 「Pooneil House 新館」 のプーニールさんが詳しく紹介していらっしゃる ここの記事 が目に止まり、とても参考になりました。それによると、イリノイのアルバム2枚が 2on1 CD になっているようです。これはぜひ聴いてみたいと思います。プーニールさん、ありがとうございました。
Illinois Speed Press ('69) / Duet ('70)
Illinois Speed Press / Duet


さらに、カル・デヴィッドのオフィシャル・サイト :: K A L D A V I D :: を覗いてみると、ジョン・メイオールからカルへの讃辞が寄せられていたり... カル 1993年リリースのソロ・アルバム(『Double Tuff』)(AMGで試聴)に、なんとっタワー・オブ・パワーのホーン・セクションが参加していることを発見したり... この人、一体何者?とますます興味が湧いてきました。

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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>ハーヴェイはマイルス・デイヴィスのアルバムにも参加

マイルスの傑作「ビチェズ・ブリュー」です。
参加した経緯はたぶん、フィルモア関係では。
(マイルスも出演していたので)

マイルスもロックフィールドのミュージシャンと交流を盛んにしていた時期です。
ベーシストは、他に何人か(デイブ・ホランド等)参加しています。

ハーベィのプレイは.........
曲中にも複数のプレイヤーが参加してますので、
どのプレイがハーディかはよく判りません(笑)

たしかコンプリート盤の解説(ライナー)にハーベィのコメントが掲載されていたと記憶しています。

てつさん

>ビチェズ・ブリュー
最近になって、やっとマイルスを聴き始めたので、ハーヴェィ云々関係無しに聴いてみたいと思っています♪

情報ありがとうございました!

これも

大好きなバンドです。Just Sun Shineというマイナー・レーベル(ディストリビュートはパラマウントでした(あの映画会社))からのリリースで、ここからはカレン・ダルトンも出てました。重複しますがマーティ・グレッブは、バッキンガムス、カル・デイヴィッドは、イリノイ・スピード・プレスの出身。特にイリノイの2枚目は、ポコの"Bad Weather"のオリジナル・ヴァージョンが入ってるということで結構期待したのでしたが、この曲だけだったような記憶です。
このラインストーンズの1枚目、初めて聞いたときはサンタナを思い出したりしました。2枚目は未だCD化されてませんが、3枚目はラインストーンズ名義です。ややAORっぽいですがこちらも傑作。オーリアンズお好きならOKです。
そうそう、プーニールさんは、僕がネットはじめたころ本当にお世話になった先輩でもあります。広いようで、狭い世界ですね!

フィニルさん

>サンタナ
そうそう!「What A Wonderful Thing We Have」に弱サンタナみたいなラテン・フレイヴァーを感じました。というか、パーカスの音が聞こえてくると、サンタナっと思ってしまうわたしです(笑

>3枚目
もち入手しております♪ネッド・ドヒニーやエリック・カズ作品もあったりで面白かったです。2枚目も聴いてみたいですね~

プーニールさんのところで、フィニルさんのお名前も発見し、同様の思いを抱きました♪

oceanさん

先日は、イリノイ・スピード・プレスの件で、私のブログにもコメントしていただき、ありがとうございました。
こちらに今まで書かれたレビューを全部読ませていただきましたが、どれも中味が濃い上に、とてもわかりやすく表現されていて、たいへん参考になりました。興味のあるアルバムが数多く取り上げられていますので、また個別にコメントさせていただきますね。

プーニールさん

こちらにもお越しいただきありがとうございます!
個別のコメント…楽しみにしております。また、よろしくお願いいたします♪

こんばんは、はじめまして。
ハーヴェイ・ブルックス、いいですね。ファンキーでノリがいいベースは、リーランド・スクラーと並んで私の大好きなベースシトです。ラインストーンズの3枚目が好きで、良く聞いていました。メンバーであるエリック・パーカーとボブ・レインバックの二人がこれまた私が大好きなポゼット・ダート・バンドのベーシスト、ジョン・トロイと共にジョン・ホール・バンドを結成した時は、本当に驚きました。これのファースト・アルバムもまたごきげんですね~。

Re: タイトルなし

わんわんさん、はじめまして。
返信がすっかり遅くなってしまい、たいへん申し訳ありません。

>ハーヴェイ・ブルックス
>リーランド・スクラーと並んで私の大好きなベースシト
おおっ。好みが合いますね。

エリック・パーカーは、スタッフのクリス・パーカーの兄弟でしたね。ジョン・ホール・バンドはちょっとデジタル・ライクなサウンドでしたが楽曲の出来が良く記憶に残っている一枚です。
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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