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Graham Nash, David Crosby / same ('72)

Graham Nash / David Crosby

『グラハム・ナッシュ=デイヴィッド・クロスビー』

クロスビー・スティルス・ナッシュ(&ヤング)はスーパー・バンド … なぞと呼ばれていましたが、本当の意味でスーパーだったのは、バッファロー・スプリングフィールドでソング・ライティングや演奏面で抜群の力を見せ、バンドの双璧を担ったスティルスとヤングだけ。

クロスビーが在籍していた時期のバーズはジーン・クラークやロジャー・マッギンが、ナッシュが居たホリーズはアラン・クラークがバンドの中心 … というのが一般的な見方で、クロスビーは自作の「Triad」を『名うてのバード兄弟』('68)に収録することを他のメンバーに拒まれた... オリジナリティーを発揮していたいと常々思っていたナッシュは、全曲がボブ・ディランのカバーという『Hollies Sing Dylan』('69)をレコーディングすることに反対して... という、それぞれがバンドを脱退することになったきっかけを知るにつけ、確かに両バンドはスーパーな位置づけにあったのでしょうが、そこでクロスビーとナッシュがスーパーな扱われ方をしていたのかどうかは疑問が残るところです。

そんな過去の経緯は別にして... 見た目とは裏腹に繊細で、目元に深い愛をたたえたクロスビー。優しげな歌声ながら、社会にも自分に対しても厳しい目を持ったナッシュ。正反対の印象を受ける2人の歌声から紡ぎ出されるハーモニーが、僕は大好き。それこそまさにスーパー。

初めは個の集まりだったCSN(Y)が何とかバンドの体を為したのは、今さら力説するまでもなく、義兄弟のような2人がいたからこそだったと思うのです。


ナッシュがリード・ヴォーカルをとる「Southbound Train」は 【ここ】 に引き続き"Trainでハーモニカの曲"。のんびりとしたカントリー調の曲ながら、政治に対して手厳しく迫っています。ピアノの黒鍵だけを使った弾き語り「Blacknotes」のみライヴ録音。ここでは人種問題に言及している … と思うのは考えすぎでしょうか。

その他、ナッシュ作品では、デイヴ・メイスンがオブリガードを入れる「Immigration Man」や、「Stangers Room」「Girl To Be On My Mind」など、英国的な湿り気のあるメロディーが印象に残ります。

魔法がかかったようなハミングによるハーモニーに耳を澄ましていると、部屋の空気の感触が変わってくるような「Where Will I Be?」はクロスビー作。それに続く「Page43」が、本作での個人的ハイライト。クロスビーにしてはわかりやすく、大海原に向かっていくようなゆったりとしたメロディーを持ったナンバー。クロスビーの清楚なハーモニーと、ザ・セクションによる簡素な演奏も素晴らしい。

「The Wall Song」では、良くわからないけど わかったような気分にさせられてしまうクロスビーの歌声に気圧される。「Whole Cloth」「Games」の深遠さもクロスビーならでは。

■ member
David Crosby (g,vo)
Graham Nash (key,g,hca,vo)

Danny Kortchmar (g)
Craig Doerge (key)
Leland Sklar (b)
Russ Kunkel (ds)
Chris Ethridge (b)
John Barbata (ds)
Dave Mason (g)
Jerry Garcia (g,steel-g)
Greg Reeves (b)

■ produce
David Crosby
Graham Nash
Bill Halverson

■ 過去記事
Crosby - Nash / Another Stoney Evening ('98)
Graham Nash / Songs For Beginners ('71)
Crosby, Stills, Nash & Young / Deja Vu ('70)
Crosby, Stills, Nash & Young / 4 Way Street ('71)

■ 過去のライヴ情報
【CSN 1995年】


クロスビーとナッシュは、数多くのセンションにセットで招かれ、そこでも2人が奏でるハーモニーがマジックを生み出しています。
Dave Mason / Split Coconut Jackson Browne / The Pretender Kenny Loggins / Return to Pooh Corner

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

こんにちは。

この人たちの独特のハーモニーは気持ちいいですね。
彼らだけにしか出せない味ですから。

Skenさん

2人が歌い出しただけで空気の感覚が変わります♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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