新しい記事を書く事で広告が消せます。
Ads by Google
新しい記事を書く事で広告が消せます。
America / Homecoming ('72)

さてさて。デュオが続いたところで3人組を。アメリカ 『ホームカミング』
ジャケット写真左から、ダン・ピーク、ジェリー・ベックリー、デューイ・バネル。純粋なアメリカ人はダンのみで、ジェリーはお父さんがアメリカ人・お母さんがイギリス人でアメリカ生まれ。デューイは父:アメリカ人・母:イギリス人のイギリス生まれという、ちょっと珍しい組合せ。
3人が顔を合わせたのはイギリス。デビュー・アルバム『名前のない馬』が録音されたのもイギリスでした。バンド名をアメリカとしたのは、母国への想いを表したかったからだったとか。
このアルバムは、活動の拠点をいよいよアメリカに移し作成された2ndアルバム。以降、『Hat Trick』『Holiday』『Hearts』... と、タイトルの頭文字に"H"の付いた"アルバムをリリースしていったことは、ファンの方ならずとも良くご存じだろうと思います。
イントロが印象的なアコースティック・ギターで始まる曲を選べ … と問われたなら、絶対に一票を投じたいのが、このアルバムの1曲目「Ventura Highway」。軽やかなアコギのリフは、優雅に空を舞うアゲハ蝶のよう。バックで刻まれるリズム・カッティングも とても groovy。
また「Ventura Highway」は、シールズ&クロフツの「Summer Breeze」と並び、僕にとってはこの季節に欠かせない1曲。「Summer Breeze」が、陽が沈みゆく海の夕暮れならば、「Ventura Highway」は、鳥がさえずる高原の朝。
ラジカセで熱心にエア・チェックをし始めた頃のカセット・テープに録音されていた、思い出深い曲でもあります。
しかし、大ヒット・デビュー曲「名前のない馬」にしろ「Ventura Highway」にしろ、コード進行もメロディー・ラインも極めて単調な曲 … と言ってしまえばそれまで。バックの演奏無しで歌われたら、きっとやり過ごしてしまうでしょう。なのに、どうしてこうも色々な情景が目の前に表れてくるのだろう... アレンジの妙 … これにつきると思います。
また、両曲の作者であるデューイの声がニール・ヤングと似ている云々言われていますが、彼らの英国的な湿り気を帯びたポップな作風は、ヤングというよりも、むしろ、アメリカのメンバー同様、イギリスからアメリカ西海岸に渡ってきたグラハム・ナッシュに近いものを感じたりもします。ジェリー作の愛らしい「To Each His Own」「Only In Your Heart」なんて、まるでナッシュ。もっと言えばポール・マッカートニー(ベースの音色もイギリス的)
メンバーの生い立ちからくるものなのか... 一口に"シンプルで爽やかなサウンド"というだけでは表現しきれず、そこに加わるダークで複雑な味わい... そこはかとなく濡れた手触り。
そのあたりもアメリカの魅力。
■ member
Gerry Beckley (b,g,p,vo)
Dewey Bunnell (g,p,ds,vo)
Dan Peek (g,p,vo)
■ guest
Henry Diltz (banjo)
Joe Osborne (b)
Hal Blaine (ds)
Gary Mallaber (ds)
…
■ songs
・ Head And Heart (John Martyn)
* アルバム中、唯一のカバー曲が、ウッドストック産『Stormbringer』('70)で有名なイギリスのSSW:ジョン・マーティンの作品(オリジナルは『Bless The Weather』('71)収録。これは未聴) この辺りのセレクトも、イギリス出のアメリカらしい。マーティンはイギリスではかなりの重要人物なのでしょう。エリック・クラプトンが『Slowhand』('77)で彼の「May You Never」を取り上げたことで、そちら方面からも注目を浴びました(こちらのオリジナルは『Solid Air』('73)収録)
マーティンのアルバムには、クラプトン、フィル・コリンズが参加した『Glorious Fool』('81)、『Well Kept Secret』('82)というのもあります。ご参考までに。
■ produce
America
■ Photography
Henry Diltz
コメント
こんにちは。
アメリカを聴くと目の前に広がる風景のようなものが私にもあります。
グラハム・ナッシュですか。またアメリカを聴いてみたくなりました。
アコギの爽やかさだけで流せない深みがありますね。
湿度というかウェットなところは感じます。
Chunkyさん
>目の前に広がる風景
これと音楽が一体となったときの感激。忘れられなくなる瞬間ですよね♪
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバックURL:




