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Dave Mason / Headkeeper ('72)

Headkeeper

デイヴ・メイスン 『ヘッドキーパー』。昨年めでたく『Alone Together』との 2on1 CD という形で発売されました。

リタ・クーリッジと「いとしのレイラ」ピアノ・パートの件で melonpanさんからフォローいただき、レココレ2000年8月号のドミノス特集を読み直していたら、デイヴ・メイスンに関する記事も掲載されており目が止まりました。
『Alone Together』は、クラプトンの1stソロより録音は早かったものの、発売がそれより遅れたため、イギリスでは二番煎じという評価しか得られなかった。さらには『Headkeeper』発売をめぐって、デイヴが当時所属していた Blue Thumb レーベルとの間でいざこざがあった(欄外★)。この2つの出来事が、デイヴのキャリアに傷をつけることになってしまった。
なかなかどうして... うまく行かないときは うまく行かないものです。こうした事も、デイヴに対する評価が今一つ上がらなかった要因なのかしらん。

だけど、それはそれ。過ぎてしまったことに もしもはありませんから、今はこうしてデイヴが残してくれた音源を聞いてきちんと評価しましょう。なんてちょっと大袈裟ですが... 理屈抜きに僕はデイブが大好き。トレンドをキャッチする才能があり、ツボを押さえたギター・プレイだけではなく、ヴォーカリスト、コンポーザーとしても有能な人だと信じている僕としては、今後もデイヴのアルバムをきっちり取り上げていくつもりですっ。

なんだか出だしからまとめに入ってしまいましたが、レコードでは A面がスタジオ録音、B面がライブという構成だった このアルバムの紹介を...


まずはスタジオ・テイク。「To Be Free」と「Here We Go Again」の2曲は、前作:キャス・エリオットとの共演アルバムに収録されていたもののリメイク。前作ではキャスがハモを付けていた「To Be Free」… ここではリタ・クーリッジが参加。キャスとのバージョンには、からっと爽やかな風が吹いていましたが、ここではグッと重心を下げ、ゴスペルっぽいコーラスを絡めながら曲後半に向けてぐいぐいと盛り上げていきます。一方、前作ではキャスがしっとりと歌い上げていた「Here We Go Again」… こちらは楽しげな南国ムードが漂う中、伸び伸びとしたデイヴの歌声が聞き物。

また「Headkeeper」は CBS 移籍第1弾『忘れえぬ人』('73)で、グラハム・ナッシュをコーラスに迎え再演された曲。曲のまとまりではそちらですが、デイヴの sharp なオブリガードはこちらの方がきまっています。

その他、ジョージ・ハリスン風のアコギ・スライド・プレイが印象的な「In My Mind」。前作の流れを踏んだアメリカ西海岸風の「A Heartache, A Shadow, A Lifetime」。両曲ともに、曲間に絶妙なリズム・チェンジを取り入れており、そのあたりからもデイヴのハイ・センスぶりを感じとることができます。

そしてライヴ・テイクは、トラフィック時代の「Pearly Queen」「Feelin' Alright」。『Alone Together』から「Just A Song」「World In Changes」「Can't Stop Worrying, Can't Stop Loving」という選曲。

円熟味、ハモや演奏の分厚さと言った点では、アメリカナイズされた funky sound を聞かせてくれた 1976年発売の2枚組ライヴ『情念』がまさっていますが、良く引き締まりロック・バンド然とした、こちらの演奏ぶりも素晴らしい。特に、トラフィックの2曲は、既出ライヴ・テイクの中でも最高。

■ member
Dave Mason (g,vo)

Rita Coolidge (b-vo)
Mark Jordan (key)
Lonnie Turner (b)
Rick Jaeger (ds)

■ produce
Tommy LiPuma
Dave Mason

■ 過去記事
Alone Together ('70)
Dave Mason & Cass Elliot ('71)


★ 当初、デイヴはこのアルバムをスタジオ1枚とライブ1枚の2枚組にしようと考えていたが、レーベル側がそれを了承しなかった。レーベル側が意図する内容に納得できなかったデイブは、アルバム用に録音したテープを持ち出してしまうが、逆にレーベルから告訴され最終的にデイヴの敗訴。デイヴの意志とは無関係に『Headkeeper』と、そのB面を拡張したライブ盤『Dave Mason Is Alive』が発売されたのだとか。

『情念』のオリジナル・タイトル『Certified Live』(公認ライヴ)は、そういう訳からだった … のかな?
ライヴ~情念


Two Hearts
スタジオ盤は 1987年にスティーヴ・ウインウッド、フィービ・スノウをゲストに迎えて作成された『Two Hearts』以来ご無沙汰のデイヴ・メイスンですが、ライヴ盤とベスト盤だけはポツリポツリと出ています。ここではライヴをご紹介。

▼ Dave Mason & Jim Capaldi / Live - The 40,000 Headmen Tour ('99)
The Live: 40,000 Headmen Tour
1998年にジム・キャパルディとツアーに出たときの模様を収めたCD。ジムはスティーヴ・ウインウッドとトラフィック名義で『Far From Home』('94)をリリースしていますから、ビートルズ解散後のジョンとポール双方のソロ・アルバムに参加したリンゴの役割か。それは別として... ここには、ジムがリード・ヴォーカルを取る「40,000 Headmen」「The Low Spark Of High Heeled Boys」。ジムとポール・キャラック共作で、再結成イーグルス『Hell Freezes Over』('94)ではティモシー・シュミットが歌っていた「Love Will Keep Us Alive」のジム本人ヴァージョン(ポール・キャラックのヴァージョンは『Blue Views』('95)に)。ビートルズ「Dear Prudence」がシームレスに挟み込まれる「Shouldn't Have Took More Than You Gave」と、面白珍しい演奏が収録されています。
Traffic / Far from Home Eagles / Hell Freezes Over Paul Carrack / Blue Views

▼ Live At Perkins Palace ('02)
Live At Perkins Palace
デイヴを長年サポートしてきたギタリスト:ジム・クリューガーと2人だけで行ったアンプラグド・ライヴの模様を収録。録音は MTV Unplugged がブームになる10年以上前の1981年(エリック・クラプトンの『Unplugged』が1992年)。こんなことからも、デイブが時代を先取りしていたことが良くわかります。もちろん内容も素晴らしいの一言。多少の音質の悪さも吹き飛ばすほど、熱気に溢れた歌と演奏がパッケージされています。収録曲は「Stand By Me」「All Shock Up」などのオールディーズ・ナンバーを交えながら、大好きな「Let It Go, Let It Flow」も有りの代表曲オン・パレード。「Feelin' Alright」では、アコースティック・ギター2本だけで、こんなに凄まじい groove を叩き出せるものかと感激・感動。観客の反応も熱いっ。

▼ Live At Sunrise ('02)
Live at Sunrise
現時点で最新のライブCD。演奏曲目はいつものパターンですが、歌声もギター・プレイも妙に若々しく、ギターの腕前は以前より上達したような...。デイヴのオフィシャル・サイトを覗いてみたら、今でも精力的にツアーをこなしているようで、このクオリティーを保っているならば、ぜひ生で見てみたいと思いました。

DVDも発売されているようです。
【DVD】 『Live At Perkins Palace』
【DVD】 『Live At Sunrise』

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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メイソン

今日、夕方からアローン、ママキャスとのデュエットアルバム、ヘッドキーパーとアナログ3枚を聴きなおしてて、メイソンの日本語情報が読みたくなり、検索したら、偶然にもオーシャンさんがヘッドキーパーを取り上げておられて驚きました。ヘッドキーパー、好きなんです。。。

michanさん

それは奇遇でしたね~! 僕もこれを書くにあたり3枚を聴き直していました。
この頃の愁いを帯びた雰囲気も良いですよね。CBS時代のアルバムも徐々に取り上げていきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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