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Free / Free At Last ('72)

Free At Last

前作『Highway』('70)リリース後の1971年。ツアー中に解散を決めたフリーのメンバー達は、それぞれのバンド活動をスタートさせるものの、どれも大きな成果を上げることができず失意の中にいました。唯一、商業ベースに乗せることができたのは『Kossoff Kirke Tetsu Rabbit』('72)のみで、そのポール・コソフでさえフリーをやめた後の孤独感から、ドラッグを多用するようになってしまうという状態だったようです。

再集結の気運が高まったのは必然の結果だったのかもしれませんが、『The Free Story』('73)のライナーには その理由の1つとして、アンディ・フレイザーのこんな言葉が記されています。

コソフの笑顔を見るために、もう一度集まるべきだ。フリーこそがコソフの居場所だし、彼が抱えている問題を全て解決できるのがフリーなんだ。

Free / Highway Kossoff Kirke Tetsu Rabbit The Free Story

そしてリリースされたのが、この 『フリー・アット・ラスト』


ポール・ロジャースの歌唱力は相変わらずですが、それを生かす飛び抜けた出来の楽曲もなく、アンディ・フレイザーのベース・プレイも、サイモン・カークのドラミングも実にあっさりとした感のあるこのアルバム。「The Stealer」「Ride On A Pony」などの強烈なナンバーが収められているものの、全体的に枯れ過ぎた印象を持っていた『Highway』と似通った感触を持っていたのですが、フレイザーの言葉を読んだ後、両アルバムを聴き直してみると...

『Highway』では聞こえてこなかったコソフのギターの音が『Free At Last』ではロジャースの歌裏だろうとなんだろうと聞こえてくる。かつてのように、切り込むような鋭さや噛みつくような荒々しさは薄れていますが、伸びやかなフレーズが耳に残ります。それはまるで、ギターを、Free を愛おしむように...

しかし、このアルバム発売後に予定されていたツアーを前に、コソフの状態は悪化しステージに立つこともできず。最終的には、ロジャースとコソフの口論がきっかけでバンドは再び解散。

フレイザーは、先の言葉にこう続けています。

フリーを再結成することによって、コゾフに微笑みを取り戻させるという目的は達することができた。だけど、それを最期まで見届けようとする力は、僕には残っていなかった...
Goodbye また会いたいね … と、ラスト・ソング「Goodbye」では歌われていましたが、この後、このメンバーで再結成を果たすことはできませんでした。

  お前が抱えている問題はなんだい?
  嫌なことで時を無駄にするなよ
  もっと良い方法があるはずさ
  この良き日を心に留めておくよ
            「Goodbye」より

■ member
Paul Rogers (vo)
Paul Kossoff (g)
Andy Fraser (b)
Simon Kirke (ds)

■ producer
Free

■ 過去記事
Fire And Water ('70)
Free Live ('71)

■ 過去のライヴ情報
Paul Rodgers
【1993年】【1996年】【1997年】・・ 【2005年 Queen+】


Free / Live at the BBC
残暑も厳しいですが、フリー関連が熱いですね。上のBBCライヴ音源やら 【DVD】Free Forever やら。

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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案外バランスいいなあ~KOSSOFF/KIRKE/TETSU/RABBIT

コゾフ/カーク/テツ/ラビット(紙ジャケット仕様)1971年今日は、またちょっとへヴィーなアルバムです。以前、前のブログでポール・コゾフのソロをとり上げました。PaulKossoff”Back Street Crawler”「ROCK MUSICIANは 何故ドラッグに溺れる?」 あ~あ

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自由という名のバンド

フリーは俺も大好きなグループなんですが、いかんせんバイオ関係は詳しくなくて、解散やら再結成やらを短期間に繰り返したという事実のみ知っていました。そういう経緯があったんですね。。泣ける話です。
やっぱり初期の一体感というかバンドのグルーヴ感的なものは、メンバーの気持ちが一つになっていたからこそ出しえたものだったんですね。
でも後期は後期でポール・ロジャースの歌を聴くバンドとしては充分カッコイイんですけどね。
DVD楽しみです。

解散した時点でまだ二十歳そこそこだったという若いバンドならではの青さが出た1枚でしょう。今の時代なら、この年齢でももっと狡猾で大人びてるでしょうから、もうきっとありえない。同世代でリアルタイムに接した英国人リスナーにとって忘れられないバンドですよね、きっと。

kura_moさん・フィニルさん

▼ kura_moさん
以前 yu-shioさんともお話ししていたのですが、フリーにしろバドカンにしろ、ポール・ロジャースのいたバンドって、後ろになるほどバンドとしての機能が薄まってしまったような気がするのが残念。あれだけの人なんですから、もっとバ~ンっと飛び抜けても良いはずなんですが...

▼ フィニルさん
フィニルさんのおっしゃっていることが、その原因の一つなのかもしれませんね。純粋すぎた...

最近フレイザーのソロ聞きましたが・・・何だかこんな風だったかな、地味だな~~彼がほとんどのFREEの曲を確か作曲してましたよね・・・
結局4にんそろって初めて才能発揮できる・・・そんなバンドだったんでしょうかね!
コゾフさんは残念でした、

evergreenさん

>フレイザーのソロ
僕も、あのベース・プレイを期待して聞いたのですが、やはり盛り上がりきれませんでした。ソロ活動では今一つの人達が4人揃うと、あの爆発力(特に初期は)ですから... "名"が付くバンドは全てそうですが、今思えば「よくぞ集まってくれた!」という感じです♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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