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Emerson, Lake & Palmer / Pictures At An Exhibition ('72)

Pictures At An Exhibition

エマーソン・レイク&パーマー(ELP) 『展覧会の絵』

先日、東京都現代美術館で行われたディズニー・アート展を見に行きました。と言っても自分の意志で行ったのではなく、連れて行かれたのですが... たかがディズニーとたかをくくっていたら、入場まで1時間待ちの大行列。その人気の高さを思い知らされました。展示された数々の絵画を見て、さらに思い知らされたのは、そのこだわりようと完成度の高さ。気がついたら夢中で見入っていました。

そう言えば … と思いだしたのが、子供の頃 見に行ったディズニー映画:クラシック音楽のメロディーと、そのイメージに合わせて作り出されたアニメーションとが見事に融合した『ファンタジア』。最も強く印象に残っているのは、ミッキーが箒に魔法をかけ水くみをやらせたところ、箒達はバケツの水を部屋にまき散らしはじめて家の中が洪水になってしまうというシーン。この時 使われていクラシック音楽がムソルグスキー「禿山の一夜」でした。

「禿山の一夜」とラヴェル「ボレロ」がカップリングされたレコードを父親が所有していたこともあり、映画を見る以前から曲の存在は知っていましたが、その奇々怪々たるメロディと一体となった『ファンタジア』の映像は強烈なインパクトがあり、子供心に恐ろしさを感じたものです。
ファンタジア


話は変わって学生時代... 音楽の教科担当だったのは、頭の禿げあがった男の先生でした。ですが、頭の中はとても若く柔らかく、和音について授業をしているとき、不協和音を上手く使った曲のサンプルとしてビートルズ「I Want To Tell You」をかけてくれるというイカした方でした。

教科書の題材となっていたムソルグスキー「展覧会の絵」について授業するときも、それがもとはピアノ独奏曲であり、オーケストラ用に編曲したのがラヴェルだった … などと解説を加えながら、ピアノ版、オーケストラ版のレコードをかけ、こんなアレンジの「展覧会の絵」もある … と取り出したのが ELP『展覧会の絵』でした。

パイプオルガンのような響きの「Promenade」が教室いっぱいに鳴り渡ったときには鳥肌が立ち、小気味良いドラムとジャリジャリしたベース音に合わせてスリリングなオルガンとシンセが絡む「こびと」には鼻息も荒くなる。僕も含めてほとんどの級友達は、その時初めてELPを聞いたはずで反応は様々でしたが、どこにでも音楽的にませた奴はいるもので、ニヤリとしながら、これ凄いよね … などと宣う輩もいました。

その輩から早速レコードを借り、録音したカセットテープが伸びきって音がヘロヘロになるまで聴き狂ったことは言うまでもありません。クラシックの管弦楽団による演奏を聞いてもスリリングな原曲が持っているニュアンスを最大限にデフォルメして壮絶・壮大に仕上げた「バーバ・ヤーガの小屋」~「キエフの大門」。その対極の位置にある、グレッグ・レイクのアコギ弾き語りによる「賢人」の美しさ。レイクの声はアコギに、イエスのジョン・アンダーソンは生ピアノに良く似合うね … なぞと、輩と語り合いました。

そうこうするうち、FMラジオの番組表に「展覧会の絵」というタイトルが見えると、すかさずエアチェックするようになり、いろいろなピアニスト、管弦楽団が演奏するヴァージョンを聴き比べるほどの懲りよう。ついにはシンセサイザー・アーティストの第一人者:冨田勲『展覧会の絵』まで手にするほど、「展覧会の絵」が今で言うマイ・ブームになってしまったのです。
冨田勲 / 展覧会の絵


古くはプロコル・ハルム「青い影」がバッハだったり、イエスのリック・ウェイクマンは『こわれもの』でブラームスの曲をモチーフにした「Cans And Brahams」を。ジョン・ロードも『Live In Japan』の「Space Truckin'」でソロの途中にクラシックのメロディー(これは誰だ?)を挟み込んだりと、クラシックをルーツにしたロック・ギタリストは数少ないのに対して、(特にイギリスの)キーボーディスト達がクラシカルなメロディーをロックに取り入れようとしていたことはとても興味深く思えます。その1つの完成形がELP『展覧会の絵』と言えそうですが、鍵盤奏者達にとって究極のルーツ・ミュージックはクラシック音楽であることの表れなのかもしれません。

僕の戯言は抜きにして、このアルバムを聴き終えたときの爽快感は格別。

時としてギタリストから主役の座を奪うほど熱く激しいキーボード・プレイを聞かせてくれたジョン・ロードは、僕の中にあったロック・バンドにおけるキーボーディストの位置づけを高めてくれた存在でしたが、ギタリストを排除し自らが主役の座に収まってしまったキース・エマーソン。ギタリストの役割を補完すべくメロディアスで攻撃的なベース・ラインを刻み込むグレッグ・レイク。イアン・ペイス同様、スネアのロールを中心としたスピーディーなドラミングが魅力的なカール・パーマー。クラシックという言葉から連想される気高さとか理知的な方向には向かわず wild で男っぽい雰囲気をプンプンとまき散らしています。

チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」にR&Rアレンジが施された「Nutrocker」では Yeah! ですから。

■ member
Keith Emerson (key)
Greg Lake (b,g,vo)
Carl Palmer (ds)

■ producer
Greg Lake

■ 過去記事
Tarkus ('71)
【DVD】 Beyond The Beginning

■ 過去のライヴ情報
【1992年】【1996年】

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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「展覧会の絵」・・Emarson Lake&Parmer

展覧会の絵(K2HD紙ジャケット仕様) アーティスト:エマーソン・レイクパーマ

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このLPが出て、来日がきまりフィルムコンサートに行ったわけです・・・それで来日チケット後先考えずに買っちゃいまして・・・学生だったんですが・・・夏休みだったんでガッツで行きました!!!

しかし、oceanさん凄い熱の入れ方ですね!この記事は熱いです。色んな角度から書かれていておもしろかったですよ!!!

evergreenさん

やはり行っておられましたが!後楽園球場っ! フィルム・コンサートなんかもあったんですね~ 機会があれば、その時の思い出話なんかもぜひ伺ってみたいです♪

記事は熱いというか、あれこれ書いているうちにとりとめがなくなって、終いには自分で何かいているのかわからなくなってしまいました(汗

はじめまして~(´∇`)
2枚しか持っていない、EL&PのCDの中でも
「展覧会の絵」は大好きです!
グレッグ・レイクの声は、本当にステキですね。
このCDを聴いた夜は、不思議とよく眠れるのでした。

私も、このCDについて自分の日記に書いたのですが
なんて内容のないレヴュウなんだーー!っと落ち込みました。
TBしようと思ったけど、断念しましたwすみません

オクらしっく

わたくしは甲子園(だかはたまた大阪球場か?)でした。
若干雨も降り、フリーもどきも凄く、今から思えば「よう熱狂したもんや」とも思えます。

次の年、「トリロジー」の頃、フィルムコンサートに行き、トリロジー同様こけました。

展覧会の絵は、やはり音楽室でも聞きました。
悪いやつがいて、音楽の時間をつぶそうとして、
「Switched on bach」やらNICEの「ロンド」やら
「原子心母」やらレコードを家から持ってきて、
音楽教師にかけさせていました。
こうして、高校の音楽の時間の半年はレコード鑑賞でつぶれ、大喜びでした。

YESの「Cans And Brahams」も「何や、これ?」とか思いながら楽しんでいました。 
(自分としては、あのアルバムでは「南の空」が一番好きですが)


やぎさん・teparaさん

▼ やぎさん
はじめまして!コメントをありがとうございました。
グレッグ・レイクの歌声…僕も大好きです♪
やぎさんのBlogを拝見しましたが、素晴らしい内容じゃないですか! 遠慮なさらず、ぜひTBしてください。よろしくお願いいたします♪

▼ teparaさん
相当年季が入っていらっしゃいますね~! ぜひ詳しい体験談などもお聞かせ願えれば嬉しいです!

>音楽教室
映画のタイトルにもありましたが Scool Of Rock 状態ですね(笑。とても楽しそうな雰囲気が♪

>「南の空」
地味ながら良い曲ですね~。しかしよくよく考えると『こわれもの』1曲目とラスト以外の個々の曲は、みんな地味目かもしれません。ですがアルバム全体の構成が良いのか、全くそう感じさせないのが凄いところだと思います。

こんばんは、コメント+TBありがとうございます!
勇気を出してTBしてみました。
本当に、文章下手ですみません。文才ゼロだ、私
また、コメントさせてもらいますね。でわ

やぎさん

こちらこそありがとうございました。
コメント、TBはどうぞ遠慮無く♪ ぜひまたお越しくださいませ!
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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