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Carole King / Writer ('70)

Writer

「Up On The Roof」の作者:キャロル・キング本人によるセルフ・カヴァーを聴くことができるのが、キャロルのソロ・デビュー作 『ライター』

『Writer』というアルバム・タイトルからは、ソング・ライティングの実績は積んできたけれど、歌うことに関しては、まだ駆け出しなの … という、キャロル・キングの心情をうかがい知ることができます。

確かに、ここでのキャロルの歌声には固さが残っていますが、逆にそれは瑞々しく、耳に新鮮に響きます。キャロルはけっして上手いシンガーだとは思いませんが、ちょっとした素人っぽさから親近感が増す … そんなところが魅力の一つだったりするのです。


Tapestry
キャロル・キングといえば『つづれおり』('71)というのが、半ば定説のようになっていますが、この『Writer』も聴きどころが満載。

『つづれおり』以降のアルバムに共通している、ふわっとした暖かさよりも、この『Writer』からは solid で sharp な印象を受けるのは、キャロルらしくないダイナミックなロックサウンドに驚く「宇宙の果てまで(Spacesgip Races)」で、アルバムが始まるからかもしれません。

また、ジェイムス・テイラー(JT)ってフィンガー・ピッキングだけではなく、こんなギター・カッティングもできるんだっ…と感心する「私の胸にとびこんで(What Have You Got To Lose)」。ダニー・クーチが刻むリズムを中心に気持ち良くスイングする jazzy な「Raspberry Jam」などなど、どの曲においても、キャロルが弾くピアノよりも、JT とクーチのギター・サウンドが、まず耳に飛びこんでくるのも特徴です。

バーズが『名うてのバード兄弟』('68)で取り上げていた「Goin' Back」のセルフ・カヴァーでは、JT、クーチとソロを取り合うところが聞き物。JT のコーラスも加わり earthy な仕上がりになっています。

そう言えば『名うてのバード兄弟』には、同じくキング=ゴフィン作の「I Wasn't Born To Folow」が収録されていましたね。こちらは、キャロルがソロ・デビュー以前に、クーチ、チャールズ・ラーキーと結成していたバンド:シティの『夢語り』('69)にセルフ・カヴァーが収められています。『Writer』を含め、この3枚はセットで聴きたいものです。
The City / Now That Everything's Been Said The Byrds / The Notorious Byrd Brothers

話を『Writer』に戻して...

ホーン・セクションが加わり雰囲気を盛り上げる Soul/R&B スタイルの「夢いっぱいの風船に乗って(No Easy Way Down)」「Sweet Sweetheart」。しんみりと胸に染み入るスロー・ナンバー「Child Of Mine」「Eventually」あたりは、これぞキャロル・キングといった作風。

らしくないキャロルと、らしいキャロルが同居したアルバムだと思います。

■ member
Carole King (p,vo)

Abigale Haness (b-vo)
James Taylor (g,b-vo)
Daniel Kortchmar (g,per)
Ralph Schuckett (key)
Charles Larkey (b)
Joel O'Brien (ds)
John Fischbach (syn)

■ produce
John Fischbach

■ 過去記事
Music ('71)
The Carnegie Hall Concert ('97)
『The Carnegie Hall Concert』では、JT がハモとギター伴奏を付けるという感激の「Up On The Roof」が収録されています。

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Carole King - Tapestry

 世の中の名盤ながらもあまりマジメに聴いたことのないアルバムっつうのがいくつもあって、何をロック好きのマニアぶっているのかと思われる方も多いのかもしれんが、まぁ、それはそれで。哀しいかな音楽っつうのは聴か

Carole King / Writer ('70)

キャロル・キングの1stソロアルバム「ライター」。「No Easy Way Down」や「Child of Mine」は死ぬほどいいなぁ。「Going Back」はジェームズ・テイラーの歌もギターも冴えまくってるし。「Eventually」や「Can't You Be

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ジョー・ウォルシュが・・・

oceanさん、こんにちは。

キャロル・キングは1枚も持っていないのですが、ジョーの92年『Songs For A Dying Planet』で♪Will You Still Love Me~をやってるんです。 いい曲だなぁ~と思いクレジットみたらキャロル・キングでした。

ジョーのソロなら6枚くらい持ってます。

jerryさん

ジョー・ウォルッシュの「Will You Still Love Me Tomorrow」…さっそく某所で試聴してみました。明るくカラッとした仕上がりですね~♪
キャロルのセルフ・ヴァーションは『つづれおり』に収録されています。機会がありましたらぜひっ!
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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