Ben Sidren / Feel Your Groove ('71)
ベン・シドランのソロ・デビュー作 『夢の世界』
ベン・シドランが在籍していた頃のスティーヴ・ミラー・バンドについては、以前『Sailor』('69)を聴いたことがある程度で、全く知識不足なのですが、他のアルバムを調べてみると、スティーヴとベンが共作している曲なども見受けられ、ベンはバンドの中でけっこう存在感があったのかな?などと思い浮かべています。詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひフォローをお願いいたします。
そんな話以前に、数年前までは、僕の中でベンの存在自体がノー・マークだった … という状態でして、佐野元春が「ベン・シドランが好きだ」と話しているのを聞き、急に興味が沸いてきた次第。
気がついたときには、せっかくCD化されていたベンのアルバムは、すでにほとんどが廃盤状態。中古ショップに顔を出すたび、真っ先に "B" のコーナーをチェック … という努力の甲斐もあり、70年代にリリースされたアルバムは、ぼちぼちと揃ってきまして、残すところは『Free in America』('76)と『Live At Montreaux』('78)の2枚に。
そんな折『Live At Montreaux』が紙ジャケCD化されるという朗報が入り、早速注文したところ。ますます、ベンに対する熱が上がりそうな今日この頃です。
ベン・シドランの何が、僕をそんなにも夢中にさせたのかと言えば、Dr.Jazz と異名を取る人物らしい cool で jazzy な funkness。アルバム・タイトル通り、僕の体内 groove を、びびっと触られてしまったというわけです。
【お気に入りの3曲】
★「Poor Girl」
ジム・ケルトナーと、ゲイリー・マラバーの powerful かつ tight なツイン・ドラムスと、ジェシ・エド・デイヴィスが、ねちっこいリズムを刻み、ベンの cool & funky なオルガンが宙を駆けめぐるという、猛烈に groovy な曲。毒づいたベンの歌声が、また良い。
★「Alexander's Rag Time Brand」
「Poor Girl」と同メンバーに、ブルー・ミッチェルの brilliant なトランペットが加わり、スイング感が増している。とにかく、この2曲がインパクト大。そのブルー・ミッチェル … スティーリー・ダン「リキの電話番号」のイントロに引用されたという、ホレス・シルヴァー「Song For My Father」が収録された同名のアルバムにも参加していたことを後で知り、その偶然の発見にも吃驚。
★「About Love」
小刻みなスネアのリズムに、ウッド・ベースの響きが心地よく絡み合う jazzy なナンバー。ジャケットに映るベンの奥様が、浮遊感漂うコーラスを添えている。
そして、もう1曲...
☆「That Fine Day」
'60年代後半のサイケな雰囲気も感じるロック調のナンバー。ベンが居た頃のスティーヴ・ミラー・バンドのサウンドは、こんな感じなのかも … と想像。ベンと一緒にスティーヴ・ミラー・バンドに在籍していたこともある、ボズ・スキャッグスがギターで参加。
■ member
Ben Sidran (p,key,vo)
Mimi Farina (b-vo)
Judy Sidran (b-vo)
Jesse Ed Davis (g)
Peter Frampton (g)
Boz Scaggs (g)
Jim Keltner (ds)
Gary Mallaber (ds)
Charlie Watts (ds)
Blue Mitchell (tp)
Nick DeCaro (Arranger)
…
■ producer
Ben Sidran
■ recorded and mixed
Bruce Botnick
Glyn Johns
コメントの投稿
ベン・シドラン、いいですよね
おはようございます。
ベン・シドラン、大好きです。
なぜ日本ではこんなに人気がないんでしょうね??せっかく再発されていたのに、今は廃盤ですか~。「Free in America」はかなりいいですよ。是非Getしてみてください。
AOR、ジャズ、フュージョン的で、センスがあって知的な素晴らしい音楽。もっとベンのよさを広めたいですね。
ベン・シドラン、大好きです。
なぜ日本ではこんなに人気がないんでしょうね??せっかく再発されていたのに、今は廃盤ですか~。「Free in America」はかなりいいですよ。是非Getしてみてください。
AOR、ジャズ、フュージョン的で、センスがあって知的な素晴らしい音楽。もっとベンのよさを広めたいですね。
240さん
コメントありがとうございます。
やはり、アクの強さがそうさせているのでしょうか。食べ物もそうですが、そのアクを好む人には、たまらなく美味しく感じるのですがね♪
『Free in America』…なんとかgetしたいと思っています!
やはり、アクの強さがそうさせているのでしょうか。食べ物もそうですが、そのアクを好む人には、たまらなく美味しく感じるのですがね♪
『Free in America』…なんとかgetしたいと思っています!
ベン!
かなり好きです。昔、アタデ-ナイトライブにサンボーンと一緒に出てました。2~3枚モッテマス。
mahさん
ベンとサンボーンですか♪
『Live At Montreaux』の方は、ブレッカー・ブラザーズが参加しているようですよ!
『Live At Montreaux』の方は、ブレッカー・ブラザーズが参加しているようですよ!
ベン・シドランのアリスタ時代
こんにちは。
『フリー・イン・アメリカ』はいいですよ!
あまりジャズっぽくなく適度にPOPで大好きです。
『FEEL YOUR GROOVE』の突き抜けた明るさ。
『NEW YORK STETE OF MIND』はビリーよりも素晴らしいです。
アリスタ1枚目の大傑作ですね。
もう1枚、ライブの直後でアリスタ最後の『キッス・イン・ザ ナイト』も大好きなアルバムです。これは入手可能なようです。2枚ともジャケットがカッコいいです。
でも、『夢の世界』未聴なのです。
聴きたいなあ。
『フリー・イン・アメリカ』はいいですよ!
あまりジャズっぽくなく適度にPOPで大好きです。
『FEEL YOUR GROOVE』の突き抜けた明るさ。
『NEW YORK STETE OF MIND』はビリーよりも素晴らしいです。
アリスタ1枚目の大傑作ですね。
もう1枚、ライブの直後でアリスタ最後の『キッス・イン・ザ ナイト』も大好きなアルバムです。これは入手可能なようです。2枚ともジャケットがカッコいいです。
でも、『夢の世界』未聴なのです。
聴きたいなあ。
whiteさん
『フリー・イン・アメリカ』…絶賛の嵐ですね~。ますます"B"コーナーのチェックが、欠かせなくなってきました!
>『キッス・イン・ザ ナイト』
アルバムが発売された1978年という年が、そうさせているのかもしれませんが、ジャケもサウンドもお洒落な雰囲気に変わっていますよね。
『夢の世界』も、ぜひ♪
>『キッス・イン・ザ ナイト』
アルバムが発売された1978年という年が、そうさせているのかもしれませんが、ジャケもサウンドもお洒落な雰囲気に変わっていますよね。
『夢の世界』も、ぜひ♪
こんばんは。
一見ミスマッチともいえるジェシ・エド・ディヴィスがいいですね!2曲目は文句なくカッコイイです。ピアノではなくオルガンをプレイするシドランもナイスです。
一見ミスマッチともいえるジェシ・エド・ディヴィスがいいですね!2曲目は文句なくカッコイイです。ピアノではなくオルガンをプレイするシドランもナイスです。
shintanさん
リアルで聴いてたら、もしかすると避けていたかもしれないけれど、今の体にはジャスト・フィット … というミュージシャンの一人が、ベンなのです。
>2曲目
そうなんです!オルガンというところが味噌なんですよね~♪
僕は、ジェシ・エドについては詳しくないのですが、ベンは、グリン・ジョーンズがエンジニアをつとめたジェシ・エドのアルバムに参加したことがあるとか...。ご存じですか?
>2曲目
そうなんです!オルガンというところが味噌なんですよね~♪
僕は、ジェシ・エドについては詳しくないのですが、ベンは、グリン・ジョーンズがエンジニアをつとめたジェシ・エドのアルバムに参加したことがあるとか...。ご存じですか?
そういえば
確かにベン・シドランはジェシ・デイビスのファースト「JESSE DAVIS」に参加しています。
お察しのとおりグリン・ジョンズがエンジニアを務めています。しかもロンドン録音です。
面白いですね。
グリンとベンとの接点はもしかしてこれだったのかも知れませんね。
このアルバムでは他に、グラム・パーソンズ、ジョエル・スコット・ヒル(LAゲッタウェイ)、ジョン・サイモン、リオン・ラッセル、ラリー・ネクテル他そうそうたるメンバーで製作されています。
内容ももちろん名盤といえるものです。
私が保証します(笑)
曲もパメラ・ポランド作の名曲「タルサ・カウンティー」、ヴァン・モリソンの「クレイジー・ラヴ」、盟友ロジャー・ティルソンの「ロックンロール・ジプシー」他いい曲が揃っています。
ジェシのギターはゴツゴツ引っ掛かりのあるスライドで、最初はとっつきにくいかも知れませんが、しばらくすると病み付きになります。
ちなみに、「FREE IN AMERICA」にもエンジニアとしてではありませんがジョンズのクレジットがありますので、録音あるいは編集でなんらかの働きをしたことは間違いないでしょう。
お察しのとおりグリン・ジョンズがエンジニアを務めています。しかもロンドン録音です。
面白いですね。
グリンとベンとの接点はもしかしてこれだったのかも知れませんね。
このアルバムでは他に、グラム・パーソンズ、ジョエル・スコット・ヒル(LAゲッタウェイ)、ジョン・サイモン、リオン・ラッセル、ラリー・ネクテル他そうそうたるメンバーで製作されています。
内容ももちろん名盤といえるものです。
私が保証します(笑)
曲もパメラ・ポランド作の名曲「タルサ・カウンティー」、ヴァン・モリソンの「クレイジー・ラヴ」、盟友ロジャー・ティルソンの「ロックンロール・ジプシー」他いい曲が揃っています。
ジェシのギターはゴツゴツ引っ掛かりのあるスライドで、最初はとっつきにくいかも知れませんが、しばらくすると病み付きになります。
ちなみに、「FREE IN AMERICA」にもエンジニアとしてではありませんがジョンズのクレジットがありますので、録音あるいは編集でなんらかの働きをしたことは間違いないでしょう。
whiteさん
詳細な情報をありがとうございました!
おかげさまで、何となく流れが掴めました。
>JESSE DAVIS
未聴なのですが、ベンとの接点の発見、そして、クラプトンが参加しているということもあるし、今度見つけたらgetしてみます♪
おかげさまで、何となく流れが掴めました。
>JESSE DAVIS
未聴なのですが、ベンとの接点の発見、そして、クラプトンが参加しているということもあるし、今度見つけたらgetしてみます♪