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Traffic / John Barleycorn Must Die ('70)

John Barleycorn Must Die

トラフィック 『ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ』

音楽を聴き始めた頃は小遣いも少なく、自分の思うままにレコードを買うことはもちろんできませんでしたからネタ探しはもっぱら、友人とのレコードの貸し借りやラジオ(特にFM)のエアチェック。カセット・テープに録音してそれをひたすら聴きまくることを繰り返していました。

音楽誌に載っているレコード評を読み、ジャケットを眺め「これを聴いてみたいな」と思いながらも、友人は持っていない、ラジオでもかからないアルバムがありました。しかし懐の寂しさは相変わらずで、同様の暮らしを続けながら'80年代を迎え、興味の湧く音楽が少なくなり、また自分自身も社会人になり音楽をゆっくり聴く時間を持てなくなったこともありますが、そんなアルバムやミュージシャン達は完全に僕の脳裏から去っていこうとしていました。

その後、多少ですが生活にも財布の中身にもゆとりができ始めた頃。登場したのが CD というメディアです。ほんとうに久しぶりでショップ(特に外資系の)に足を運ぶと「これ。昔 聴きたかったんだよな」というアルバムが CD になり、所狭しと並べられているではありませんか。一気に音楽熱が再発しました。

そんな頃。「これだこれだ。あったよ」と手にしたのが、このアルバム『John Barleycorn Must Die』なのです。


初めて聴いたときは、コマーシャルなところが一切無い地味な内容だな、と思いました。これはなるほど、ラジオでもオン・エアされづらいだろうし、友人達にとっても興味の外だったんだなと。

だけど、今まで聴いてきたイギリス的なものがぎゅっと凝縮されたようなこのアルバムにはじんわりとやられました。若い頃に出会っていたら、きっとそっぽを向いてしまったのでしょうが、大人になって知り合えたからこそ虜になった。そのタイミングが重要だったんですね。

「Glad」はインスト・ナンバー。やはり派手さのないトラッドな曲調ながら、昼間部あたりからのグルーヴ感は物凄い。この曲のイントロはエリック・クラプトン『24 Nights』('91)収録の「Badge」で、キーボードのグレッグ・フィリンゲインズにより引用されています。
Eric Clapton / 24 Nights

「Freedom Rider」でクリス・ウッドの吹くフルートを聴いていると、いやが上にもジェスロ・タルの『Stand Up』('69)を思い出してしまいます。
Jethro Tull /Stand Up

「Empty Pages」は、このアルバム曲中、唯一明るめの曲調で、スティーヴィーのバック・ボーンであるソウル・ミュージックを感じることができます。キーボード・プレイも見事。

タイトル・ナンバーの「John Barleycorn (Must Die)」は、イギリスのトラッド詩に曲を付けたものだそうですが、フリー『Free』('69)のラスト・ナンバー「Mourning Sad Morning」と、アコースティック・ギターで静かに始まりフルートが鳴り、徐々に高揚感が高まっていく様子がとても良く似ています。
Free / same

イギリスの人達に流れる血の色を見たような気がしました。

■ member
Steve Winwood (vo,key,g)
Jim Capaldi (ds,vo)
Chris Wood (fl,sax,perc)

■ produce
Chris Blackwell
Steve Winwood
Guy Stevens

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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大好き

Trafficの中ではコレが一番好きかなあ。
というか、それこそ お小遣い 少なくて
レコードあまり買えなかった時代に ブラインドフェイスで大好きになってしまった
StevieさんのTraffic 再結成ということで
どうしても聴きたくて 頑張って買ったアルバムだから 思い入れもひとしおです。
ピーターバラカンさんが ラジオでStevieさんの特集をしたときに このアルバムは全部、かけたい!って おっしゃってました。
わたし 熱く共感しました。
どの曲も大好き。当時の音楽シーンを反映していながらも いつの時代にも通じるとても普遍的な何かを感じることが出来ます。

melonpanさん♪

どうもです♪

>どうしても聴きたくて頑張って買ったアルバム
そう言う時代でしたから、曲が流れると一生懸命聴いていた頃の風景が目の前に現れますよね。
今じゃ手軽になった分、聞き捨てになる傾向があり、ろくに曲名も憶えない始末。
お恥ずかしい限りです。

暖かくなるコメントをありがとうございました!
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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