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Ry Cooder / Into The Purple Valley ('72)

Into The Purple Valley

ライ・クーダー 『紫の峡谷』

ライ・クーダーを教えてくれたのは、高校時代の友人 K くん。アメリカ西海岸方面に興味を持っていた僕に「スマートな音楽ばかり聴いてないで、たまにはこういうのも聴けよ。心の肥やしになるぜ」と、ライだけではなく、ウッドストックがあぁだ、ベアズヴィルがこうだ … と宣っていました。そう言えば、エリック・カズを教えてもらったのも K くんからでした。

そんな K くん。ある日のこと突然に「お前ジェイムス・テイラー持ってるか?」というので、いつものお礼代わりにと、僕の好きな曲を集めて編集したカセット・テープを手渡しました。すると K くん「やっぱりメジャーなミュージシャンは違うな。なんたって歌が上手い!でも、上手すぎてつまらない。俺はやっぱりこっちだな」と、またしてもルーツ系の音楽の話をしだす始末。よほど、そっち方面が好きだったのですね。

それで、僕の方はどうかと言えば、ライのギタープレイには大いに興味を持ったのですが、"ほにゃらか"した歌声には、がくんと力が抜けてしまいました。ですが、なるほど K くんにとっては、この"ほにゃらか感"がさぞかし心地良いのだろうな … という点については妙に納得したのです。

そして僕も、ライだの誰だのを聴き進めるうち、いつしか"ほにゃらか"に馴染んでいったのでありました。

今では、年に1回会うか会わないかの間柄になってしまいましたが、素敵な音楽を紹介してくれた K くんには、今でもとても感謝しています。


【お気に入りの3曲】
★ Money Honey
グッとビートの利いたサウンドに、軽やかなマンドリンの音色... ライの引きずるようなスライド・プレイ... 裏でチキチキ刻まれるハイハット... が一体となって、実に気持ち良い。

★ Teardrops Will Fall
誰にでも、こんな辛い夜を迎える日があるんだろうな。ここでのライは、ギターとマンドリンを控えめにし、しっとりと歌い上げることに注力しているようだ。それにしても、ドラムスの John Craviotta とは、どんな経歴を持つ人物なんだろうか。この曲では、スネアの転がし方から、ただ者ではない印象を受ける。

★ Taxes On The Farmer Feeds Us All
アコースティック・ギターによるインスト・ナンバー「天国からの夢:Great Dream From Heaven」から続くこの曲。1年中働きづめのお百姓さん達にとっての夢とは何だったのだろうか。ライのスライド・プレイが、やはり素晴らしい。

そして、もう1曲...
☆ トリニダードのF.D.R.:F.D.R. In Trinidad
ルーズベルト大統領がトリニダードを訪問したときの様子を歌った、カリビアン・タッチの曲。それは、奇しくもランディ・ニューマンが生まれた 1943年のお話。ここでのライは、アコギで達者なフィンガー・ピックを披露している。
-----
ライのライブを見たことはありませんが、ステージの上でもスタジオ・テイクと同じように、歌を歌いながらギターで伴奏を、そしてソロをとっているとしたら、それはとても凄いことだと思います。

■ member
Ry Cooder (vo,g,mand)

Donna Weiss (b-vo)
Jim Dickinson (p)
Van Dyke Parks (key)
Chris Ethridge (b)
Fritz Richmond (b)
John Craviotta (ds)
Milt Holland (per)

■ songs
・ Money Honey (Jesse Stone)
・ F.D.R. In Trinidad (Fritz Maciean)
・ Teardrops Will Fall (Dickey Doo / Marion Smith)
・ Great Dream From Heaven (Joseph Spence)
・ Taxes On The Farmer Feeds Us All (trad.)

■ producer
Lenny Waronker
Jim Dickinson

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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ライ・クーダーのライブは一回のみ見たことがあります。デヴィッド・リンドレーとのジョント、中野サンプラザ。しかも最前列。素晴らしすぎるギターさばきは、20代前半の若者には刺激が強すぎでした。。
ライ・クーダーの70年代のアルバムは、ルーツミュージックを良質なアメリカンロックに昇華していて、難しいこと考えなくても楽しめると思います。特に初期3枚くらいまでは。
紙ジャケが楽しみです♪

これが ツボです

あとの2枚も好きだけど やっぱしライクーダーは これが一番 ツボに来ます。
しかし K君っていうひと 他にどんなアルバムをoceanさんに紹介しはったのか
すごく気になります。ふふ。
Ryさんの 最新作のネコちゃんのアルバム聴かれましたか?

kura_moさん・ melonpanさん

こんばんわ。

▼ kura_mo さん
>素晴らしすぎるギターさばき
やはり生でもそうでしたか! ライがアコギを持っても、エレキを持っても、その弾き語りには、SSW のものとも、Rock のものとも、ちょっと異なる何かを感じるんですよ。そのあたりが、ライの神髄なんだと思います♪

▼ melonpan さん
>K君
これまで僕のところで取り上げたものの中では、ジェフ&マリア・マルダー(http://ocean461.blog23.fc2.com/blog-entry-207.html)や、ボビー・チャールズ(http://ocean461.blog23.fc2.com/blog-entry-199.html)。そうそう「80年代の25枚」(http://ocean461.blog23.fc2.com/blog-entry-326.html)で選んだアーティ・トラウム&パット・アルジャーあたりが K くんからの教えによるものでした。
K くんは、これからもたまに登場すると思いますので、その時には声援よろしくです♪(って K くんには届かないか(笑)

>ネコちゃん
まだ聴いておりませ~ん。良いですか?

ocean様

こんばんは。
72年のセカンド・アルバム。35年たっても
初めて聴いたときと同じ感動を味わえるのが
素晴らしいですよね。
個人的なベスト・ナンバーは「ハウ・キャン・
ユー・キープ・オン・ムーヴィング」ですけど、
「ティアドロップス・ウィル・ホール」も泣かせますね。
ところで、melonpanさんが書かれていた「ネコ・ジャケ」の新作は自分もかなり気に入ってます。
ブログにもエントリしてありますので、お暇なら
覗いてみてください。

おやぢ様

こんばんわ。

こうした音楽には、流行廃りがありませんね♪

おやじ様の「ネコ・ジャケ」記事はこちらです↓
http://nusiclife.at.webry.info/200704/article_3.html

こんばんわ。ライ・クーダーは、どうしてもルーツ音楽のお勉強的な感じがなじめなくて、何枚か持ってるのにあまり聞きません。でも「紫の渓谷」はまあ好きかな。そういえば80's初めごろパイオニアのカーステのCMにライ・クーダー出てましたよね。どっちかというと本人のアルバムよりも客演するスライダーとしてのほうが好きです。

フィニルさん

おはようございます。

>ルーツ音楽のお勉強
'79年の『Bop Till You Drop』あたりから、その傾向も少しずつやわらいだような気もするのですが、逆にその後のライとはご無沙汰になってしまいました。

ですが、ライが、ジョン・ハイアット、ニック・ロウ、ジム・ケルトナーと組んだ Little Village は格好良かったですよ♪
http://www.hmv.co.jp/product/detail/12612
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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