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Norman Greenbaum / Petalma ('72)

Petaluma

ノーマン・グリーンバウム 『ペタルマ』

【前回】に引き続き、K くんのお話。

K くんと会うと、たいてい互いの近況報告から始まり、誰がああなった... 彼はこうなった... と、共通の友人達の話題でひとしきり盛り上がった後、音楽談義へと移る(と言っても、いつも同じ昔話の繰り返し...) … というパターンなのですが、昨年久しぶりにあったときは、いつもと調子が違いました。店に入り、席に着くなり「お前、凄いの見つけちゃったよっ。こんなのが CD 化されてたんだよ!」と、K くんは鞄の中からこの『Petaluma』を取り出し、CD ケースが壊れたんじゃないかと思ったほど力強くテーブルの上に叩きつけたのです。

何事が起こったのかと驚きながらも CD を眺めると、ケースに貼られた "features RY COODER" というステッカーには、すぐ目が行きましたが、主役であるノーマン・グリーンバウムという名前もジャケットも、僕にとっては初めて目にするものでした。

「まぁ 細かいこと言わずに(僕はまだ何も言ってないのに...)、家に着いたらゆっくり聴きなよ。俺はさんざんレコードで聴いたから、これはお前にやる。自分用として焼いたから、俺はそれで良いんだ」と K くんの有り難いお言葉。丁重にお礼を述べ、最敬礼をし頂戴してまいりました。

聴いてみれば、何とも心地良い … 良く言われるところの、干し草の上にドスンと寝そべったときのような、ポカポカ・ホンワカしたサウンドに、自然と笑みがこぼれてしまったのです。その笑みは、グリーンバウムに対してでもあり、K くんに対してでもあり...

そして、それから約1年が経ち、レココレ6月号の「70年代ロック・アルバム・ベスト100」では92位にランクイン。おやじ様の【70年代ロック・アルバム・ベスト100】では堂々の1位に輝き、shintan さんも【こちら】で紹介されている … と、あちらこちらで『Petakuma』が取り上げられることに...。改めて K くんの選眼力というか、アンテナの高さというか、そんなこんなに感心したのでありました。

ですがきっと、今でもグリーンバウムは、そんな世の中のわいがやとは無縁の片田舎で、ひっそりのんびりと暮らしていることでしょう。そして、あいつも...


【お気に入りの3曲】
★ Grade A Barn
僕は山羊達のために素晴らしい納屋を造ってあげるんだ。そうすれば、田舎のみんなにミルクを売ってあげることができるのさ … と、歌い始めるアルバム1曲目。いかにも楽しそうに作業しながら口ずさんでいるようなグリーンバウムの歌声に、マンドリンとクラリネットの暖かい音色がホノボノ感を加えている。良く晴れた昼下がりに、これを聴きながらビールをかっくらっている K くんの姿が目に浮かぶ。アルコールをやらない僕は、良く冷えたアップルミントティーを飲みながら聴くことにした。

★ Dairy Queen
だんだんでゅらん~しゅびらでん おでぇ~え~ええ~おぅ~はぁい♪ と、ウイスキーの CM で流れていた曲(大昔の話)を思い出してしまうアコギのフィンガー・ピッキングで始まる、アルバム中で唯一マイナー調の曲。ハイスクールではバトントラワーだったという、搾乳場で働く女性の物語。グリーンバウムの物悲しげな歌声が哀愁を誘う。

★ Campin'
一転して、ウクレレの響きがワクワク楽しいハワイアン・ムードの曲へと繋がる。グリーンバウムは、美しい自然と親しみ易い動物たちに囲まれながらキャンプ生活を送る気持ち良さを Mama に向けて歌いかけている。

そして、もう1曲...
☆ Japanese Silky
グリーンバウムが弾くピアノをフィーチャーしたインスト曲であり、アルバム・ラストナンバー。音楽写真家で有名な、ヘンリー・ディルツが鉄琴を担当している。それにしても、グリーンバウムはこの曲で、日本の何を silky と表現したかったのかな...

■ member
Norman Greenbaum (vo,g,ukulele,p)

Ry Cooder (g,mand)
Mark Naftalin (acd)
Fritz Richmond (washtub bass,jug)
Henry Diltz (glockenspiel)

■ songs
All songs written by Norman Greenbaum

■ producer
Erik Jacobsen

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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NORMAN GREENBAUM / PETALUMA

スワンプ/ルーツ系SSWの名盤と名高いアルバムで、昨年後半からずっと探していたものの、オークションでも店頭でもなかなか出会えず、半ばあきらめかけていたんですが、69年のデビューアルバムを聴いて、「欲しい欲しい病」が再燃。結局アマゾンのマケプレでなかなかの値

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こんばんは!
こんな名盤を惜しげもなくくれるKさんって・・・
僕もお知り合いになりたいっすねぇ(笑)

このアルバムはもちろん最高なんですが、サイケでエレクトリックな1stも良いですよ。機会があったらぜひ!

ocean様

おはようございます。
拙ブログをご紹介いただき、ありがとうございます!
しかし、この名盤が現在入手困難になってるって言うのはホントに許せませんね!
再発されたらもう1枚買ってあげてもいいんで、
Edselさん頑張ってよ!

shintan様・おやじ様

おはようございます。こちらは良い天気。グリーンバウム日和です♪

▼ shintan様
TBありがとうございました。
ほんと K くんには世話になりっぱなしでですが、逆に、彼が酔いつぶれたときは、僕が介抱する … と持ちつ持たれつの関係です(笑

shintan さんは 1stも記事にされてましたね?探してみようと思います!

▼ おやじ様
ですよね~。これを機会に最CD化の機運が高まれば良いですね。もっと多くの音楽ファンの耳に届くことを願っています♪

ペタルマ

このアルバムが70'sBest100に入った話はどこかで読んでビックリしました。
何故か名盤再発時にアナログ1枚を購入。そのまま所有しております。
売り買いしないヒトなのでそのままですがマメなおじさんなら売っぱらてたかもしれません。
このアルバムでないと得られないほどの「やすらぎ」を貰えたとも思えないんですが、一発屋ヒット曲のことはよく覚えてます。
サイケ~隠遁コミューン生活・SSWという珍しくもないパターンでしょうが… あ、悪口ですね、スミマセン。
この時代のSlowLifeには身に覚えがあります。
レイドバックしようとUターン就職したのが74'。
それが、入社配属された途端、仕事が好きになって超HardDaysNights… ポリシーなき団塊シッポ世代のお恥ずかしい昔話です。お粗末。

デフレおじさん

こんにちは。

>「やすらぎ」SlowLife
現代人が必至に取り戻そうとしているものの1つですね。それには『Petaluma』1枚あれば役立ちそうです♪

>仕事が好きになって超HardDaysNights
それはどの時代でも、皆さん一緒なのかも知れませんね。僕も若かりし頃はそうでした。それが今では"ほにゃらか"人生。これまたお恥ずかしい、昭和30年代 … チクロ世代のお話です(笑
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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