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Ry Cooder / Boomer's Story ('72)

Boomer's Story

ライ・クーダー 『流れ者の物語』

前作『紫の峡谷』と同年リリースの 3rd アルバム。

全10曲中、クリームが演奏した「I'm So Glad」の作者として知られる、スキップ・ジェイムスの「Cherry Ball Blues」。ブラジル先住民の酋長の息子兄弟だというギター・デュオ:ロス・インディオス・タバハラスの穏やかなラテン・ムード溢れる「Maria Elena」。ダン・ペン/チップ・モーマン作のサザン・ソウル・クラシック「Dark End Of The Street」… と 3曲が歌無しで、多少インスト面に比重がかけられていることが特徴と言えるでしょう。
Fresh Cream ('66) Goodbye Cream ('69) Eric Clapton / Another Ticket Eric Clapton / Money and Cigarettes
また、スキップ・ジェイムスの他、エリック・クラプトンが『Another Ticket』('81)で「Floating Bridge」を、『Money And Cigarettes』('83:これには、ライがゲスト参加)で「Everybody Oughta Make A Change」をカヴァーしたことで知られる(というか、本人バージョンは聴いたことがない...)スリーピー・ジョン・エスティスの作品が2曲、古くからアメリカに伝わるトラディショナル・ソングが3曲取り上げられており、ブルースやルーツ・ミュージックを深掘りすると同時に、それらをライ・クーダーというフィルターを通しながら、現代にも通用する音楽に仕立て上げている点が見逃せないアルバムだと思います。

それでは、早速...


【お気に入りの3曲】
★ 流れ者の物語:Boomer's Story
タイトルソングであり、アルバムの1曲目。一所に留まることを知らない放浪癖のある男の物語。ストーリー・テラーとしてのライの素晴らしさを再認識。そして、歌のバッキング、ゆったりとしたソロと、ギター・プレイもたっぷり堪能することができる。バッキング・ヴォーカルはダン・ペンか。

★ Dark End Of The Street
ライのスライド・プレイをフィーチャーしたインスト。エレキとアコースティックの両方を使い分けている。歌は無くとも soul を感じる。微妙なビブラートが琴線に響く。こんな演奏をできるギタリストというのも、そうは多くいないと思う。
これまた染みまくりの、ダン・ペンによる作者本人ヴァージョンは、ダンのギターとスプーナー・オールダムのピアノだけで演奏される『Moments From This Theater』('99)にて。
Dan Penn and Spooner Oldham / Moments From This Theater

★ 旗のもとに集まろう:Rally 'Round The Flag
前曲「Dark End Of The Street」から、この曲へと繋がる流れが静かな感動を呼ぶ。ライのアコギと、ランディ・ニューマン(『Sail Away』('72)にはライが参加していた)のピアノのみを伴奏に、本来であれば声高らかに歌うような内容のこの曲を、ライはしんみりと、ちょっと自信なさげに歌っているところに意味深な印象を受ける。

そして、もう1曲...
☆ ケネディ大統領:President Kennedy
1963年に暗殺されたケネディ大統領に対する哀歌。これには、作者のスリーピー・ジョン・エステス自身もギターとヴォーカルで参加し、一節唸っている。

■ member
Ry Cooder (vo,g)

Dan Penn (vo)
Sleepy John Estes (g,vo)
Randy Newman (p)
Jim Dickinson (p,b,vo)
Jim Keltner (ds)
Roger Hawkins (ds)
Milt Holland (per)

■ songs
・ Boomer's Story (trad.)
・ Cherry Ball Blues (Skip James)
・ Ax Sweet Mama (Sleepy John Estes)
・ Maria Elena (Lorenzo Barcelata - Los Indios Tabajaras)
・ Rally 'Round The Flag (trad.)
・ Dark End Of The Street (Dan Penn / C.Moman)
・ President Kennedy (Sleepy John Estes)

■ producer
Jim Dickinson
Lenny Waronker

■ 過去記事
Into The Purple Valley ('72)

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Dark End Of The Street

は77年のライブ盤『Show Time』でもやっていますが最高です!
『Show Time』は楽しく酒を飲みたいときの必需品です。

whiteさん

こんばんわ。

僕なんて、ちょっと気取ってウイスキーをちびりと飲っただけで、体温上昇→動悸→爆睡 … となるので、音楽を聴くどころの状態ではなくなってしまいます(笑。そう言う意味では、少しでも飲める方が羨ましくなるときもあります。

>『Show Time』
飲めない僕でも楽しめますか?チェックしてみますね♪

まさしく「Maria Elena」~「Dark End Of The Street」への流れがこのアルバムのハイライトだと思います。1曲目しかり、南部色を強く感じるアルバムでもありますね。

ダン・ペンの来日公演は行っておいて良かったなぁ。。思い出しただけでも涙が。。

kura_moさん

>まさしく…
同調いただき、誠に有り難うございます! 1枚のアルバムに1箇所だけでも、こういった流れがあると、その印象も強くなります。

ところで...
>ダン・ペン
見に行かれたのですか~!? ライヴ・レポを希望します♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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