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Cold Blood / First Taste Of Sin ('72)

First Taste Of Sin

コールド・ブラッド 『ファースト・テイスト・オブ・シン』

サンフランシスコのベイ・エリア一帯で活動していた、ホーン・セクションを擁する大型バンドとして、タワー・オブ・パワーと共に忘れてはならないのが、コールド・ブラッドとサンズ・オブ・チャンプリンの両バンド。それぞれのバンドのメンバー同士は、同様の音楽スタイルを築き上げているせいか、単に地元意識が強いのか... いずれにしても、とても親密な関係にあるようです。

1998年に再結成したサンズ・オブ・チャンプリンには、TOP 黄金期のトランペッター:ミック・ジレットがメンバーの一員となり、その後もサンズに居続けているようですし、同年リリースの TOP "ドック"クプカ presents による『Kick It Up A Step !』には、サンズのリーダー:ビル・チャンプリンが Strokeland Superband の一員としてゲスト参加。そして 2005年に発表された、コールド・ブラッド『Transfusion』(これは未聴)には、TOP から、デヴィッド・ガリバルディ(ds)、つい最近まで長きに渡って TOP を支えてきたギタリスト:ジェフ・タメリアー。そして、元 TOP のミック・ジレット(tp)、スキップ・メスカイト(2nd までのts奏者・驚いたことにプロデュースまでもつとめている)がゲスト参加 … と、互いのアルバムで交流を図っています。
The Sons Of Champlin / Live ('98) Doc Kuoka presents Strokeland Superband / Kick It Up A Step ! ('98) Cold Blood / Transfusion ('05)

サンズについては、いずれ取り上げることにして...

今回、取り上げるのはコールド・ブラッド。トランペット2本+テナー・サックス2本と、ホーン・セクションの編成は TOP とほぼ同様。ソウルをベースにしたファンキーなサウンドを聴かせる点も同様。

しかし、1点だけ異なるのが、シンガーというよりも、シャウターと呼ぶに相応しい女性リード・ヴォーカリスト:リディア・ペンスの存在 (付け加えると、メンバーの中にマイケル・ササキさんという日系人ギタリストがいる)。リディアのパワフルで激情的な歌声は、ホーン・セクションを向こうに回して一歩も譲らない度迫力。それは、身を焦がさんばかりに歌うリディアの姿を想像しているこちらの方が身震いしてしまうほどなのです。

もちろん、ホーン・セクションを含むメンバー全員が、スピード感に満ち溢れた高度な演奏能力を持っており、一度聴き始めたら息をつくまもなく、一気にラストまで聴き終えてしまいます。

プロデュースをつとめるのは、ダニー・ハサウェイ … という、ツカミも O.K.。

後は聴くべし。聴いて体を揺さぶるべし。


【お気に入りの3曲】
★ 見よ、こはそも如何に:Lo And Behold
ダニー・ハサウェイが『Live』('71)で「きみの友だち」取り上げていたことを思い出すと、ちょっと意味深な、ジェイムス・テイラー『Sweet Baby James』('70)からの選曲。リディアは、この曲に潜んでいるゴスペル・タッチ... 黒っぽいフィーリングを深掘りして見事に表現しきっている。JT の妹:ケイトもこの曲をカヴァーしていたけれど、リディアの熱唱・絶唱とは、ちょっと比較にならない。
Donny Hathaway / Live ('71) James Taylor / Sweet Baby James ('70) Kate Taylor / Sister Kate ('71)

★ Down To The Bone
前曲「Lo And Behold」からメドレー形式で怒濤のように押し寄せる、ラテン・フレイバーが加わったファンキー・チューン。リディアとマックス・ハスケットのダブル・ヴォーカルが圧巻。それに追い被さるダイナミックなホーンに、もうあかん。付け加えると、ササキさんもシャープなギター・ソロを弾き、頑張っている。この他「No Way Home」にも、美味しいラテン風味が隠し味として使われている。

★ Inside Your Soul
この曲の作者であるマックス本人がリード・ヴォーカルを取っている。マックスは粋でいなせな歌声の持ち主だ。そのせいか、都会的な雰囲気も感じる、シティ・ソウル的な仕上がりになっている。

そして、もう1曲...
☆ Valdez In The Country
ダニーが、このアルバムのために提供したインスト曲であり、アルバム・ラストナンバー。これまたラテンの薫りと熱気が充満しているが、それ以上に熱すぎるリディアの歌声を浴びた後のクール・ダウンには、これくらいがちょうど良い湯加減かもしれない。これには、ダニー自身もキーボードで参加。この翌年1973年リリースの『愛と自由を求めて』には、ダニーの cool なセルフ・カヴァーが収録されている。
Donny Hathaway / Extension Of A Man ('73)

その他 … テンポを早めた R&B スタイルの「My Lady Woman」「All My Honey」を歌うリディアには、ボニー・ブラムレットの影が、ちらりちらりと見え隠れする。

■ member
Lydia Pense (vo)
Michael Sasaki (g)
Raul Matute (key,p)
Rod Ellicott (b)
Sandy McKee (ds,vo)
Bill Atwood (tp)
Max Haskett (tp,vo)
Danny Hull (ts)
Mel Martin (ts,brs,fl)

■ additional musicians
Donny Hathaway (p,key)

■ songs
songs written by D.Hull, R.Matute, M.Haskett, except...
・ Lo And Behold (James Taylor)
・ You Had To Know (Donny Hathaway)
・ Valdez In The Country (Donny Hathaway)

■ producer
Donny Hathaway

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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おおっ

TOWER OF POWERの次はCOLD BLOODですね。

私は「Lydia」かな。
ジャッケトを見て衝動買いでした。

STEVE CROPPERがプロデュース&ギター
で参加してますよね。

それから「Thriller!」に収録されている
「You Are The Sunshine Of My Life」の
カバーも秀逸です。

Purple_Hazeさん

>「Thriller!」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1097150

>「Lydia」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1876580

Purple_Hazeさんも、かなり聞き込んでいらっしゃるようで! お仲間が増えて嬉しいです♪

Max Haskett

彼は歌がメチャ上手い!

後に元SlyのSaxであったJerry MartiniのFUNK Rockバンド『Rubicon』に参加します。この『Rubicon』からGuitarのBradley Gills、BassのJack Bladesが『Night Ranger』を結成しますね。

Night Rangerを聞いた時、少しでもFUNKをやってるのではと言う淡い期待を思いっきり裏切られた覚えがあります。

懐かしいなあ、コールドブラッド!

気になるバンドでした。LAでなくSFってところも‥
で、1枚買ったのがLP Lydia”だったっけ?
と、いうのもまるで肩すかしでガッカリだった記憶だけが…
期待>出来映え。だったのかしらん? 若気の至り。

今も人的交流や支援が続いてるなんて良いハナシだなあ
B・ブラムレットとの近似性。気ずかなかった。さすがです!

hidekichiさん・デフレおじさん

▼ hidekichiさん
>Rubicon
早速調べてみましたら、1978年に『Rubicon』、1980年に『American Dreams』と2枚のアルバムをリリースしているようですが、まだ CD 化はされていませんね。以前(http://ocean461.blog23.fc2.com/blog-entry-101.html)hidekichiさんに教えていただいた Hummingbird が紙ジャケCD化されたように、これまた…となりますでしょうか!
しかし、そのバンドが Night Ranger に発展していたとは...。初耳でした。いつもレアな情報を有難うございます!

▼ デフレおじさん
>Lydia
これはわりとこざっぱりとした雰囲気なんですよね。『First Taste Of Sin』を聴いた後では、ちょっと物足りなさを感じました。

>人的交流
そうなんですよね。僕もこういったミュージシャン同士の交流って大好きです!

>B・ブラムレット
評論などでは、リディアをジャニス・ジョプリンと比較しているのを良く見ますが、比べるとしたら断然ボニー・ブラムレットの方だと思います♪

そういえば・・

Cold Blood 来日したんですよね。
といっても Lidya以外は まったくオリジナルメンバーはいなかったらしいけど・・・。
わたしは 若い頃のLidyaさんの声は ちょっとキンキンしてて苦手だったのですが
最近はだいぶ落ち着いてきて わたしにも聴きやすくなってきた感じ。
2005年に出たのも ラジオで聴いたきりでまだ買ってないけど
やっぱし ほしいな。

melonpanさん

>来日
ありゃま~ それは全く知りませんでした。

>キンキンしてて苦手
特にこのアルバムではシャウトしまくりですから、無理もありません。んがっ それが熱いっ 燃えます。

>『Transfusion』
僕も WishList に入れたまま、そのまんまなんです。参加メンバーもあれですし、やはりいっときますか♪

コールド・ブラッドとストーングラウンドは映画「フィルモア最後の日」に出てた(実際はサントラだけだった気もする)ので、昔は良くごっちゃになってました。「冷血」のこのLPは昔ある方に聞かせてもらったのですが、JTのカヴァーが良かった覚え。

>ルビコン
カリフォルニア・ジャム2にも出演しましたが、このフェスほとんどがCBS系なので、ライヴLPは他社のアーティストがほとんど入ってなかったわりに、ジャン・ミッシェル・ジャール(syn)とルビコンは入ってたような覚え。

フィニルさん

こんばんわ。

>JTのカヴァー
まじに良いですっ... というか凄いです!

>カリフォルニア・ジャム
と言うと、リッチー・ブラックモアのテレビカメラ破壊攻撃がインパクト大だった「1」 の方ばかりが印象に残っていて、「2」は、ほとんど記憶にないのです...
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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