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Jim Capaldi / Oh How We Danced ('72)

Oh How We Danced

ジム・キャパルディ 『オー・ハウ・ウィ・ダンスド』

ジム・キャパルディという人は、1994年にトラフィックの一時的な再結成(オリジナル・メンバーはスティーヴ・ウィンウッドとジムの2人だけ)『Far From Home』(会心作)に力を貸したり、1999年には、デイヴ・メイスンが『The 40,000 Headmen Tour』(快演)に出たいと言えば助太刀参上する... ビートルズで言えば、リンゴ・スターに良く似た、みんなの輪の中心的な存在であり、バンド内で対立する者同士の間に立ち、それを中和させてしまうような存在だったような気がします。歌もドラムも、特にメチャ巧というわけではないけれど、彼らがいるだけで何故か落ち着く・安心する... きっとお人柄なのでしょうね。
Traffic / Far From Home ('94) Dave Mason & Jim Capaldi / The Live: 40,000 Headmen Tour ('99) Eagles / Hell Freezes Over ('94) Paul Carrack / Blue Views ('95)
(ちなみに『The 40,000 Headmen Tour』では、再結成イーグルスで、ティモシー・シュミットが歌った「Love Will Keep Us Alive」の作者である、ジム本人のヴァージョンを聴くことができる。もう一人の作者:ポール・キャラックのセルフ・カヴァーは『Blue Views』('95)にて)

さて、ジムにとって初となるソロ・アルバム『Oh How We Danced』 は、スティーヴ・ウィンウッドが 1971~72年にかけて腹膜炎にかかってしまい、トラフィックの活動を休止せざるを得なくなったため、ジムがその間を利用し、アラバマのマッスル・ショールズに出向いて制作した(ライナーより) … という経緯があったようです。

ここでのジムはドラムを叩かず、ヴォーカリストに徹しています。演奏は、マッスル・ショールズのハウス・バンドを中心に、新旧トラフィックのメンバー達が集結。さらに注目すべきは Island レーベル繋がりでしょうか、フリー解散後のポール・コゾフが5曲に参加と、錚々たる面々がジムをバックアップ。まさに With A Little Help From My Friends 的な内容と言えるでしょう。

世の中、信頼の置ける人のところには、自然と人が集まるようにできているのです。


【お気に入りの3曲】
★ Eve
アルバム中、最もポップでメロディアスな曲を1曲目に配置し、リスナーの耳をスピーカーにグッと傾けさせる。派手さは無いが的確なジミー・ジョンソンのギター・ソロと、スティーヴ・ウインウッドの和らいだ音色のキーボード・プレイが聞き物。

★ Big Thirst
切々と歌い上げるジムの歌声が味わい深い。バリー・バケットが弾くオルガンの神聖な響きと、女性コーラスが入るサビの部分には、ゴスペルの要素も感じる。変わったところでは、デイヴ・メイスンがハーモニカを吹きソロを取っている。

★ Don't Be A Hero
クラシカルな調べに乗せたジムの歌声が、これまたじんわりと染み入る。ポール・コゾフがリズムを刻み、デイヴ・メイスンがソロを取るという豪華版。デイヴのすすり泣くようなギター・ソロは名演の1つでは無かろうか。

そして、もう2曲...
☆ How Much Can A Man Really Take
☆ Oh How We Danced
参加した他の3曲では、おとなしくしていたポール・コゾフが、ラスト2曲で一気に爆発。「How Much Can A Man Really Take」では、例の大振幅チョーキング・ビブラートでぶいぶい言わせ、「Oh How We Danced」では、コンパクトにまとまった切れ味鋭いソロを取っている。

ジムもポールも、すでに雲の上の人... R.I.P.

その他、いかにもマッスル・ショールズしているジャンプ・ナンバー「Love Is All You Can Try」が nice。バリーのピアノが転がりまくり、スティーヴがギターで軽くオブリガードを入れている。

■ member
Jim Capaldi (vo,g,p)

Sue and Sunny (b-vo)
Jimmy Johnson (g)
Paul Kossof (g)
Dave Mason (g,hca)
Steve Winwood (key,g,b-vo)
Barry Beckett (p,key)
David Hood (b)
Rick Grech (b)
Roger Hawkins (ds)
Jim Gordon (ds)
Rebop Kwaku Baah (per)
Chris Wood (sax)
Muscle Shoals Horns

■ songs
All songs written by Jim Capaldi, except...
・ Big Thirst (J.Capaldi / Dave Mason)
・ Oh How We Danced (S.Chaplin / A.Jolson)

■ producer
Jim Capaldi
Chris Blackwell

■ 過去記事
John Barleycorn Must Die ('70)
The Low Spark Of High Heeled Boys('71)
【DVD】 The Last Great Traffic Jam

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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[Songs To Remember Again]up#2

■Light Up Or Leave Me Alone / Traffic オリジナルは「The Low Spark Of High Heelded Boys」だが、デイヴィッド・フッド(b)、ロジャー・ホーキンス(ds)、バリー・ベケット(kb)のマッスル・ショールズのスタジオ・ミュージシャンを加えての西ドイツツアーを収めた「On Th

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まだです

これ まだ聴いたことないのです。
買おうかな。まだ 買えるのかな。
そういえば 最近 紙ジャケ再発になった
Trafficの Shoot out at ~を
よく聴いています。これも マッスルショールズの録音でした。
Steve Winwoodは この5月に Claptonと 一緒にライブやったんだよね。
BlindFaithの曲とかいっぱいやってた。

ocean様

こんばんは。
おーっ、ジム・キャパルディ!シブイですねぇ(笑)。
リズミックな「ラスト・デイ・オブ・ドーン」からメランコリックな「ドント・ビー・ア・ヒーロー」に続く展開は大好きですね。
ラストを飾る「オー・ハウ・ウィ・ダンス」のコゾフのソロもしびれますねぇ!
セカンド「ホエール・ミート・アゲイン」とサード・アルバム「ショート・カット・ドロウ・ブラッド」もこのアルバムほどではないけど結構気に入っています。

melonpanさん・おやぢ様

▼ melonpan さん
残念ながら廃盤のようです。中古ショップでもあまり見かけませんが、丹念に探せば見つかるかも?

ところで
>Traffic の Shoot out at ~
それがマッスル・ショールズ録音になったのは、このジムのソロ作がきっかけだったのではないか?… と、今さらながらに想像しているのですが、いかがでしょうか?

>Steve Winwood & EC
ネットで放映されたようですね~。しかし見逃しっ! 乞う DVD 化ですね♪

▼ おやぢ様
ちょっと渋系持ってきました♪

>「ホエール・ミート・アゲイン」
これまたマッスル・ショールズのハウス・バンドに、ピート・カー(g)、クリス・ステイントン(p)が加わり、1st以上に南部っぽい仕上がりとなっていました。

「ショート・カット・ドロウ・ブラッド」は未聴なので、ヤフオクのアラートに引っかけ中です。

さらに、ジム・キャパルディ1988年リリースの『Some Came Running』には、エリック・クラプトンがゲスト参加した「Oh Lord, Why Lord」という名曲・EC名演があるのですが、アルバムは未入手(これも引っかけ中)

「Oh Lord, Why Lord」だけは↓で聴くことができます♪
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1917894

oceanさんが仰るとおり、キャパルディのこのLPがきっかけでマッスルショールズの面々がトラフィックに参加してますね。あと、アイランドと言うレーベルは元々仲間意識が強いので、スプーキー・トゥース、モット・ザ・フープル、フリー、フェアポートあたりはそれぞれ交流があったようです。僕が一番好きなのは、"Big Thirst"とクリス・ウッドのflが軽やかな"How Much Can A Man Really Take"ですね。

追記

「Short Cut Draw Blood 」ですが、エヴァリー兄弟の”ラヴ・ハーツ”(グラム・パーソンズやナザレスがヒットさせたあれです)がシングル・カットされましたが、同時期に競作となったナザレスにセールス上で惨敗。また"Goodbye Love"という"It's Too Late"そっくりの曲もありました。好みですがイマイチだった記憶(旧邦題は「ジム・キャパルディーの肖像」です)。

フィニルさん

>アイランドと言うレーベルは…
なるほど。そう言う関係もあったのですね~。信頼の Island なんてキャッチコピーもありましたよね。

>「Short Cut Draw Blood 」
ここまで来たら、ぜひ入手し聴いてみたいと思っています。気に入ったらとことん … という性分なので♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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