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Al Stewart / Orange ('72)

Orange

アル・スチュワート 『オレンジ』

あちらこちらで同じようなことを書かせていただいてますので、またか … と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが... アル・スチュワート「Year Of The Cat」と、ジェリー・ラファティー「霧のベイカー街:Baker Street」の2曲は、僕の中では対になっていて、1970年代後半を鮮明に彩ってくれた曲として、そして、共にとても強いインパクトを受けた曲として深く記憶に残っているのです (奇しくも 2人ともスコットランド生まれ)
Al Stewart / Year Of The Cat ('76) Gerry Rafferty City To City ('78)

その辺りは、その時期が来たらまたお話しすることにして... 今回取り上げるのは、アル・スチュワートの4作目となる 『Orange』

これは『Year Of The Cat』を聴いた後、手にしたアルバムでしたが、1曲目の「You Don't Even Know Me」を初めて耳にした時、この人、音痴? … と思ってしまい、その後に続く曲にも馴染めず、すぐ手放してしまいました。

ところが数年前。中古ショップで久しぶりにこのジャケットを見て、やっぱりもう一回聴いておくか … と CD で買い直したら、なんと今度はイケたのです。

昔は駄目だったものが、今では良いと思う … そういうことは、しばしばあることでして、その逆もまた然り。年を重ねるにつれて、嗜好性が変わる場合もあるものなのですね。

『Orange』は、そんな中の1枚。


【お気に入りの3曲】
★ Songs Out Of Clay
ワルツのリズムに乗せた物悲しいメロディーが染み入る。アルの歌声は、お伽噺を語っているようだ。歌の隙間に、ちらりちらりと聞える品の良いキーボード・サウンドは、リック・ウェイクマンによるもの。

★ The News From Spain
「Songs Out Of Caly」に続くこの曲では、リック・ウェイクマンがクラシカルなピアノ&キーボード・プレイを披露。特にエンディングでのソロは絶品。その他、硬質なベース音、重厚なストリングスなど、いかにもヨーロッパ的なイメージを喚起させる曲だ。

★ I'm Falling
ムーディーな雰囲気に包まれた1曲。ここでの、霧中を歩いている時に体がしっとりと湿ってくるような感覚は、ジェリー・ラファティーの音楽にも共通するスコットランド伝統のものなのだろうか。

そして、もう1曲...
☆ I Don't Believe You
オリジナルはボブ・ディラン。明るいポップソング風にアレンジされたこの曲におけるアルの歌声を聴いていると、いやが上にもジョージ・ハリスンを思い出してしまう。また、このカヴァーでは、ジョージの作風と良く似たメロディーラインがくっきりと浮かび上がっている。と言うことは、ディランはビートルズから影響を受けて、この曲を書いた … と、想像するのは深読みし過ぎだろうか。
『Another Side Of Bob Dylan』をリリースした1964年。ボブ・ディランはマリファナを手土産に、ニューヨーク滞在中のビートルズを訪ねた。これが両者の【初対面】だった。その翌年、ジョン・レノンは、ディランに影響を受けたとされる「悲しみはぶっとばせ:You've Got To Hide Your Love Away」を書いた。
Bob Dylan / Another Side Of Bob Dylan ('64) The Beatles / Help! ('65)

その他、弦楽四重奏(?)をバックに演奏されるアコギ・インスト「Once An Orange, Always An Orange」の、古めかしいギターの音色が面白い。アルはギターの腕前もなかなか。

■ member
Al Stewart (vo,g)

Tim Renwick (g)
Rick Wakeman (p,key)
Roger Pope (ds)

■ songs
All songs written by Al Stewart, except...
・ I Don't Believe You (Bob Dylan)

■ producer
John Anthony

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

ブリティッシュ・フォーク関係から流れて彼の作品を聴くようになりました。初期の青春フォーク作が基本一番好みですが、「イヤー・オブ・ザ・キャット」のポップさも捨てがたい。実際「イヤー~」が一番良く聴きますしね。
このアルバムは中間というか、なんかはっきりしない感が逆にいい味を出していますね。何回も聴いたはずなのにあんまり曲を思い出せないし。笑
俺にとってはブリンズレイの演奏を聴く為にもあるアルバムと言えます。

kura_moさん

こちらは台風も無事過ぎ去りました。子供の頃、たいふういっか … と聞いて「台風一家? 大きな台風と小さな台風が一緒にやってくるのか~?」と思いませんでしたか?

ごほん。

>なんかはっきりしない感
これで僕は、一旦手放してしまったのかもしれません(笑

>ブリンズレイ
12 strings acostic guitar にクレジットされている Brinsley Schwarz ですか? … と早速調べて『Nervous On The Road』『New Favourites』の 2 on 1 CD を試聴してみたら、何やら良い感じのブリティッシュ・ポップ・サウンドが聴こえて来るじゃありませんか♪
http://www.hmv.co.jp/product/detail/574483

この人、いったい何者ですか?

こんばんは

僕もちょっと前にこのアルバムでアル・スチュアート初体験したんですが駄目でした。こちらの記事を呼んで再度聴きなおしたんですが・・・ 
はまる日がいずれは来るんでしょうか。

ちょうど「イヤー・オブ・ザ・キャット」がヒットしてた頃CBSソニーが設立10周年企画(確か)として、大掛かりな廉価盤をリリース。アル・スチュワートの「オレンジ」と「追憶の館」はどっちもラインナップに入ってました。これが「追憶」を聞けば、何の問題もなかったのでしょうが、「オレンジ」を買ったので、皆さん同様ぼくもコケました。後年買い直しましたが、少なくともポップではないですね。当時の高校生にはきつかった。

>ブリンズレー・シュワーツ
バンド名であり、ギタリスト名でもありますが、ニック・ロウ、イアン・ゴムがいた英パブ・ロックの重鎮です。カントリー・ロックと紹介されてることがありますが、基本線は(ザ・バンド的な)ロックンロールでフットワークの軽さが魅力です。

shintanさん・フィニルさん

▼ shintan さん
「Year Of The Cat」が1976年。『Orange』の良さがわかったのが2000年頃。と言うことは、約25年、間を置いたことになるんですね~。長い道のりでした(笑
僕は、馴染めないものを無理して聴くよりも、好きなものを何度も聞いた方が、体のためにも、精神的にも良いことだと思っています。そして、ふっと思い出したときに前者を聴いてみて、それでも馴染めなかったら、そのアルバムとは縁がなかった … と思うようにしているのですが、いかがでしょうか。

▼ フィニルさん
>「追憶」を聞けば、何の問題もなかった…
ということは、そちらの方は結構イケてるんでしょうか?
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2515435

うん。なかなかイケてそうです♪ Wish List 行き決定です!

>ブリンズレー・シュワーツ
丁寧な解説を有難うございます! これも Wish List に入れときました♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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