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Renee Armand / The Rain Book ('72)

The Rain Book

レネー・アーマンド 『ザ・レイン・ブック』

2001年の第4回「名盤の殿堂」シリーズで、このアルバムが発売された時、ジャケットの美しさに目を惹かれ、ジム・ゴードンがプロデュースをつとめていることに関心を持った覚えはあるのですが、何故か買いそびれてしまった1枚。

その後、あちらこちらで、これが高い評価を受けていることを知ったときは既に遅し... 廃盤に。中古ショップでも見かけたことは無く、ネット上では高値で取引されていたので、なかなか手に入れることができずにいましたが、「ホーム&ヒューマン・ナビ」の white さんと【ほぼ同時期】に、ヤフオクにて良心的な価格で出品されていたのを発見。入札後、誰一人として競ることなく、開始価格そのまんまですんなりと落札することができ、やっと僕の手元に。とてもラッキーでした。

ライナーに記載されているレネー・アーマンドの経歴・活動歴を見ていたら、1988年に再編したリトル・フィート『Let It Roll』収録「Hangin' On To The Good Times」にバッキング・ヴォーカルとして参加していたり、リア・カンケルのデビュー・アルバム『Leah Kunkel』('79)収録:ビージーズ「獄中の手紙:I've Got To Get A Massage To You」のカヴァーでリアとハモっていたのがレネーだったとは … 全くノーマークだったので、あわてて両曲を聴き直しました。
Little Feat / Let It Roll ('88) Leah Kunkel ('79)/ I Run With Trouble ('80)

レネーとリアの関係が発展し、1984年にコヨーテ・シスターズを結成し『Coyote Sisters』をリリースした … という話は、リア絡みで耳にした記憶がありますが、その時もレネーの存在には気がついておらず、これまたスルー...

もっと早く気がついていれば … と後悔しても始まらないので、その分、このアルバムをたっぷりと聴き込んであげることにしたのです。


【お気に入りの3曲】
★ England
フルートの音色と、レネーが歌うメロディー・ラインから、曲名通りのトラッドなる趣を感じるアルバム・トップナンバー。メリハリを付けたレネーの歌声に胸打たれる。フルートはジム・ホーン、ベースはリー・スクラーに任せ、ジム・ゴードンは本職のドラム以外に、ギター、ピアノを担当するという張り切りぶり。

★ Friends
「England」といい、この曲といい、どうもブリティッシュ・テイストが効いた曲に興味を惹かれる。レネーの太めの声質が、こうした曲に良くマッチしているのかもしれない。リズムに変化を付けながら進行するインスト・パートでの、ラリー・カールトンのエモーショナルなギター・プレイと、手数が多いジムのドラミングとの応酬が聞き物。

★ Raining In L.A.
アルバム・タイトルの『The Rain Book』... 2曲目の「Elizabeth Rain」... そしてこの曲と、雨にちなんだものが多いのは何故だろうか。ジャケットに写る水滴は、その雨の滴なのだろうか。それとも「Elizabeth Rain」では「私は泣かない」と歌っていたレネーが、人知れず流した涙なのだろうか。こちらを向いてくれない、そして愛を受け入れてくれない男に対して詰め寄るように歌い上げるレネーに、ちょっとやそっとのことでは打ちひしがれない女性の強さと逞しさを感じる。そんなレネーの歌声を聴きながらドラムを叩いていたジム・ゴードンは、この時、どんな心持ちだったのだろうか。ラリーの控えめなオブリガードが好サポート。

そして、もう1曲...
☆ You And I
貴方と私は結婚できたはずなのに... 貴方と私は子供を持てたはずなのに... と、レネーとジムの行く末を暗示したような内容を、寂しげに切々と歌ったかと思えば、曲中盤ではロック調に転調。それに合わせて力強い歌唱に変化... そしてまた落とす … と、レネーの巧みな表現力に圧倒される。

その他... ダークな雰囲気の中、レネーの歌声が怪しげに響く「I Think You're Letting Me Go」。弦楽四重奏をバックに、ワルツのリズムに合わせて舞うようなしっとり感がある「Falling Ladies」。オーケストラの演奏を取り入れ、しんみりと、そして最後にはしっかりと「私は出て行くわ」と歌い上げるラストナンバー「I'm Going Away」など。

聴けば聴くほど、レネーに惚れていく僕が自分ではっきりとわかる曲がずらり。

■ member
Renee Armand (vo)

Louis Shelton (g)
Danny Kortchmer (g)
Larry Carlton (g)
Dr. John Harris (p)
Kerry Chater (key,g,b)
Lee Sklar (b)
Joe Osborn (b)
Max Bennett (b)
Jim Gordon (ds,per,p,g)
Victor Feldman (per)
Chuck Findley (flh)
Jim Horn (fl)

■ songs
All songs written by Renee Armand, Jim Gordon, Kerry Chater

■ produce
Jim Gordon
Barry De Vorzon

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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RENEE ARMAND / THE RAIN BOOK

ローラ・ニーロやカーラ・ボノフとも比較される、みずみずしい感性が光る美貌の女性シンガー・ソングライター永遠の名盤。70~80年代、ヴァレリー・カーターと並ぶセッション・シンガーとしても活躍、リトル・フィートほかのレコーディングに参加。プロデュースは、当時の夫

[Songs To Remember][雨の歌]Raining In L.A. / Renee Armand

雨の歌#12 これは、さるさる日記時代に紹介したこともあったかな。 レネー・アーマンドのファースト「The Rain Book」(’72)はLP時代から欲しくて欲しくて、でも高かった。数年前まで、たまに見かけても、3000を割ることはなかったので、指をくわえ

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「エリザベス・レイン」も好きです、言葉の響きがいいですね。バック・コーラスは知りませんでした。

おはようございます。TBありがとうございました。
スムースに入手できたようでよかったですね。

僕は彼女について知識なくジャケのインパクトと参加ミュージシャンのクレジットだけで購入したんですが、歌も曲もジムゴードンの張り切ったプレイも良くてラッキーな思いをしましたね。

プロデュースが・・・

わたしは このアルバム全くノーチェックでしたが
なんと Jim Gordonがプロデュースしているのですか。
それはとっても気になります。
こんな時代もあったんだなあ~Jim Gordon・・・
(遠い目)

TBしました。これは本当にいいアルバムです。豪華なバックですが、彼らのプレイを期待するとちょっと違いますね。もちろん高いレベルでの演奏なんですけどそういったものをねじ伏せてしまう歌力(うたぢから)があるような感じです。

june-1296さん・shintanさん・melonpanさん・フィニルさん

▼ june-1296 さん
>「エリザベス・レイン」
1曲目「Enagland」からの流れが良いですね♪
バック・コーラスの件は、僕もライナーを読んで初めて知りました。吃驚です!

▼ shintan さん
shintan さんもそうでしたか~。アルバム時代に、こんなものが出ていたなんてつゆ知らず。世の中には、まだまだこうした僕たちの知らない好盤があるのでしょうね。キリがないけれど、止められません♪

▼ melonpan さん
ジム・ゴードンのドラム・プレイをアルバム1枚分楽しめるというのも、他にはなかなか見あたらないのでは? けっこう自由奔放に叩いてますよ♪

▼ フィニルさん
TB ありがとうございます。

>歌力(うたぢから)
まさにおっしゃるとおりです。今さらですが、素晴らしいシンガーと出会うことができ、とても嬉しいです♪

雨が似合う名盤

このアルバムは雨が似合いますね。
というわけで梅雨の今重宝しております。
どういうわけか偶数曲が好きでJuneさんと同じく『エリザベス・レイン』が1番最初に好きになりました。
最近は『エブリバディーズ・ラヴ・ユー』の元気なレネが大好きです。

whiteさん

>雨
雨に濡れながら佇む人がいる~♪ ってのは、レネーのことを歌った曲でしたっけ?(笑

しかし、元気なレネーも良いですが、僕はダークでディープな雰囲気に、まず、が~んとヤラれてしまいました。いずれにしても、こんなアルバムが存在していたなんて … です♪
whiteさんの記事はこちらです↓
http://home-and-human-navi.blog.ocn.ne.jp/genki100/2007/06/therainbookrene_9f42.html
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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