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John Sebastian / The Four Of Us ('71)

The Four Of Us

戸惑いシリーズ 第2弾。ジョン・セバスチャン 『フォー・オブ・アス』

このアルバムの何に戸惑ったのかと言えば、冒頭の2曲「Well, Well, Well」「Black Snake Blues」や「Black Satin Kid」「Sweet Muse」における、ジョン・セバスチャンのロックンローラーぶり...。時にはシャウトしまくるセバスチャンには、あんぐり。

どこまでも優しく、ドリーミーなセバスチャンのイメージからはほど遠いその姿に、まず圧倒されてしまいます。

ですが、よくよく考えてみれば、前作『Real Live』では「Rooty Toot」「Blue Suede Shoes」などの R&R ナンバーを披露していたわけですし、セバスチャンのルーツを辿れば、その系統の音楽に突き当たることは十分予想されるのですが... 何しろ、このアルバムでは、ハードにロッキンするセバスチャンの歌声とサウンドが全体のほぼ半分を占めており、他のセバスチャン・アルバムとは全く異質の手触りを感じるのです。

それもセバスチャン、これもセバスチャンと理解しようと努力しつつ、やはり【お気に入りの3曲】は...


★ I Don't Want Nobody Else
「Well, Well, Well」「Black Snake Blues」から続いて、やっと出ましたセバスチャン節。ホッと一息つけるものの、歪んだギターの音色はこれまでには無かったもの。良く動き回るベース・ラインは、フェリックス・パパラルディのものだろうか。

★ Apple Hill
「I Don't Want Nobody Else」に続く、チャーミングでピースフルなナンバー。セバスチャンが幸せな夏の日々を過ごしたというアップル・ヒルとは、一体どこにあるのだろう。猛暑も一段落してきたようなので、ぜひ一度訪ねてみたい。子供の頃のように、山積みにされた干し草の中に飛び込んでみたい。

★ The Four Of Us
アナログでは B面全てを費やした 13分を越える大作・力作。「Domenica」~「Lashes LaRue」~「Red Wing, Colorado」とメドレー形式で繋げられたこの曲は、トラックに乗り込んだ4人の仲間が、ドミニカ ~ ニュー・オーリンズ ~ ミシシッピー ~ ニュー・メキシコ ~ コロラド ~ ハリウッド … と、アメリカの各地を旅しながら、友情の絆を深め合ったり、人生に対する疑問を持ったり …という物語。「Red Wing, Colorado」の冒頭「僕たちが行き着きたい "人生" とやらは、一体どのくらい遠くに離れているのだろう」という一節には、サイモン&ガーファンクル「America」に登場する、キャシーと彼の 2人の姿が重なる。

当時の若者達が抱いていたであろう(もちろん今の人達も持っている)心境を、セバスチャンのアコギ弾き語りを中心に、The Esso Trinidad Steel Band をゲストに迎えたカリビアン・サウンド ~ ドクター・ジョンこと Mac Rebennack のコロコロ・ピアノをバックにしたブギウギ(警官が「We opened up your mail, now you're goin' to the slam」と語る部分のメロは、ザ・フー「Summer Time Blues」の「My boss said no dice, son, you gotta work late」 … "子供バンド" が言うところの「あんたはまだまだ子供だよっ」に良く似ている) ~ ポール・ハリスの静謐なピアノをバックにほのぼの … と曲調を変えながら描き出す一大絵巻となっている。

こんなセバスチャンも、他のアルバムでは聴くことができない。

そして、もう1曲...
☆ We'll See
軽くシャッフルするリズムに合わせた、セバスチャンの歌声とハーモニカの音色が心地良い。洒脱で洗練されたセンスは、ニューヨーカー・セバスチャンの見せ所。そう言えば、このアルバムには『The Fifth Avenue Band』('69)の、ケニー・アルトマン(b)がゲスト参加していることを付け加えておこう。


■ member
John Sebastian (vo,g,hca,p)

Paul Harris (p,key)
Mac Rebennack (p)
Kenny Altman (b)
Felix Pappalardi (b)
Greg Reeves (b)
John Barbata (ds)
Dallas Taylor (ds)
The Esso Trinidad Steel Band (pans)

■ songs
All songs written by John B. Sebastian, except...
・ Well, Well, Well (trad.)
・ Black Snake Blues (Clifton Chenir)

■ produce
Paul Rothchild

■ 過去記事
John B. Sebastian ('70)
Real Live ('71)

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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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同感です

ココに採りあげられているのを見て、久々に聴きました。たぶん10年ぶりくらい? 自分にとってのジョン・セバスチャンは『Real Live』と『Tarzana Kid』なので、1,2曲目のロックンローラーぶりに違和感を感じていたんでしょうね。だから、「Apple Hill」や「We'll See」みたいな曲を聴くと、ちょっと安心しちゃいます。

P5さん

P5 さんも、やはり...。セバスチャンのチャレンジ精神には敬服しますが、聴く側からすると、今ひとつシックリしませんね。
ですが、佳曲もあるし B面には拍手。たまには取り出したい1枚です♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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