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Mud Acres / Music Among Friends ('72)



マッド・エイカーズ『ミュージック・アマング・フレンズ』

ハッピー&アーティ・トラウムが、ウッドストックに住むミュージシャン達に声をかけ、彼らと共にトラディショナルなフォーク、カントリー、ブルーグラス、ブルース・ナンバーを気ままに演奏した瞬間を収めた『Music Among Friends』。バンド名は、マッド・エイカーズ(直訳すれば … ぬかるんだ土地)と名付けられました。

これは [ 似顔絵ロック ~ Portrait in Rock ] の yu-shio さんによる 【こちら】 の記事を拝見して思い出した1枚。

よし。これを取り上げよう … と思っていたら、またまた 【yu-shio さんのところ】 で 『小さな町の小さなライブハウスから』という本が紹介されているのに目がとまり、それを見た瞬間そそられ、即購入することと相成りました。

届いた本の頁を丁寧に捲り始めてみると、ウッドストックに3年間、実際に住んでいたという片山 明さんの、ウッドストックの町並み... ウッドストックに関わりの深いミュージシャン達... そして、そこに住む一般の人達やライブハウスを経営する方に対する、愛情に満ち溢れた言葉が懇々と綴られていました。【片山明/小さな町の小さなライブハウスから】これを読みながら『Music Among Friends』を聴いていると、まるで、僕自身もウッドストックの住人の1人であるような気さえしてきて、その町へのつのる想いが一段と強まる結果となりました。

主な登場人物は、ボブ・ディラン、ザ・バンドジョン・セバスチャンマリア・マルダー、ロリー・ブロック等々。彼らへのインタビュー記事を中心に、それにまつわるこぼれ話や、関連ミュージシャンの詳細にまで内容は及んでいるので、読み応え十分。1度ならずとも 2度 3度と読み返したいものです。

さらに、その本からは、ザ・バンドや、エリック・カズボビー・チャールズだけがウッドストックじゃないんだよ … そんなこともを教わり、今さらながらに、そうだったんだよな … と思い知ることとなりました。若かりし頃に聴いてピンと来ず手放してしまった、ハッピー&アーティ・トラウムや、ジョン・ヘラルドのアルバムを、今の心境でもう一度聴き直したくなってきました。

さて。この『Music Among Friends』は、先に述べたように、アーティ・トラウム作の「Mud Acres」を除いて、トラッド・ソングのカヴァーを集めたものです。オリジナルは全く聴いたことの無い曲ばかりですが、そのどれもが、何時聴いても僕の耳には新鮮に飛び込んできます。

それはきっと、ここに参加したミュージシャン達の、先人達に対する敬意と愛情がそうさせたのではないかと思います。1980年代初頭におけるケイト・ウルフのように、1972年という時代に、こうした音楽を演っていた連中が居たということに驚きを隠せません。

Going down to old old woodstock to feel the cool night breeze ... by Van Morrison


【お気に入りの3曲】
★ Cowpoke
リード・ヴォーカルはエリック・カズ。ハッピー・トラウムがバンジョーを弾き、アーティ・トラウムとマリア・マルダーがハーモニーに加わった、カントリー調のアルバム・トップナンバー。こんなにリラックスしたエリック・カズの歌声は、彼のソロ・アルバムでは絶対に聴くことができない。1分30秒にも満たない短い曲だが、終わってしまうのが心惜しくなる。この1曲を聴いただけで、このアルバムと出逢えて良かったと思うほど。

★ Give Me Back My Fifteen Cents
ジョン・ヘラルドがリード・ヴォーカルを担当。ギターにビル・キースとエリック・カズ、ハッピーがメロディカを、ハーモニーにはマリアとリー・バーグという面々で録音されたトラディショナル・ソング。ジョンの飄々とした歌声と和やかな演奏ぶりが、古き良き時代のアメリカを思い起こさせる。

★ Oh, The Rain
マリア・マルダーがリード・ヴォーカルをつとめ、リーがハーモニーを付けるブラインド・ウィリー・ジョンソンのカヴァー。マリアの気怠く切なそうな歌声には聞き惚れるばかり。エリック・カズが哀愁のハーモニカ・ソロをとり、ギターはマリアとアーティの2人が担当。

そして、もう1曲...
☆ Off To Sea Once More
この曲だけは、イギリスのトラッド・ソング。アメリカへ渡ってきた移民達が歌い伝えたという話に、思いを遠い昔に馳せる。ヨーロッパとアメリカを繋ぐ一本の線が見えてくるようだ。リード・ヴォーカルとギター、メロディカはハッピー。アーティがバンジョー、ビル・キースがスティール・ギターで演奏に加わっている。

■ member
Happy Traum
Artie Traum
Maria Muldaur
John Herald
Eric Kaz
Jim Rooney
Bill Keith
Toni Brown
Lee Berg

■ songs
・ Oh, The Rain (Blind Willie Johnson)
・ Off To Sea Once More (Ewan MacColl)
・ Mud Acres (Artie Traum)


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テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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非公開コメント

いや~

ウッドストックいいですね~。『小さな町の小さなライブハウスから』を読んでるとさらに盛り上がります。マッドエイカーズの第二弾、ウッドストックマウンテンズも素晴らしいですよ。

おもしろそうな本ですね

最近、また、ボビー・チャールズを聞いていて、
ウッドストックという場所のことをかんがえたりしていたので、
この本も読んでみたくなりました。
さっそくワンクリックします(笑)。

いい本ですね

私もこの本 すごく興味深く読みました。
装丁のすみずみにまで 片山さんのWoodstockへの深い思いが込められていると思います。
片山さんはこの8月にもWoodstockを再訪され
Levon HelmのMidnight Ramble sessionsを見てこられたそうです。
(よだれ~~~~)
なんと Woodstockの図書館にもこの本 置いてるんだって。

Mud Acresのこのアルバム 持ってたような気がするんだけど
どこへ行っちゃたんだろう・・・・?

ocean様

いやぁ、泣かせるアルバムの登場ですね。
ハッピー&アーティを中心に、マリア・マルダー、マリア姐さんとは気心の知れたビル・キース、アーティの親友エリック・カズ、ビルのかつての仲間ジム・ルーニー、名シンガー、ジョン・ヘラルド、西海岸フォーク・シーンの歌姫リー・バーグ。
聞いただけで嬉しくなってくるメンバーですね。
とにかく楽しいアコースティック・ジャム・セッションに感動。
しかし、ジャケの三つ編、超ミニ姿のマリア姐さんはキュートすぎるぞ(笑)。

yu-shioさん・Kaorakさん・melonpanさん・おやぢ様

▼ yu-shio さん
お陰さまで、すっかり満喫することができました。有り難うございました!

>マッドエイカーズの第二弾
はいはいっ! これもいずれ取り上げたいと思います♪

▼ Kaorak さん
>ワンクリック
ご協力有り難うございました!

ところが...
>ボビー・チャールズ
本には、ほとんど名前が登場していません。ですが、きっとウッドストックという町に対する考えを再認識するのではないかと思います。お楽しみに♪

▼ melonpan さん
>片山さん
情熱と愛情に溢れた方ですね。文章から伝わってきました。こういう方がいらっしゃるお陰で、僕たちも色々なこと(正しいこと)を学ぶことができるのですね。

>Woodstockの図書館にもこの本 置いてる…
はぁ~。本物 … と認められた結果なのでしょうね。素晴らしい♪

>どこへ行っちゃたんだろう…
きっと見つかりますよ! そしたら、レヴューを楽しみにしております!

▼ おやぢ様
>西海岸フォーク・シーンの歌姫リー・バーグ
この人のことについて、情報不足なのですがフォローお願いできますでしょうか?

>ジャケの三つ編、超ミニ姿のマリア姐さん…
壮絶な取り合いがあったようですから(笑)

左に写る三輪車に乗った子供が、なにげに愛らしさを醸し出していますね♪

ocean様

いや~、スミマセン!
次作「More Music from Mud Acres」で
ロリー・ブロックと共演した、「Long Journey」
や「Whole World 'Round」といったナンバーが
素晴らしかったので「西海岸フォーク・シーンの
歌姫」なんて書き方をしましたけど、鈴木カツ
さんのライナーで書かれている「バークレーの
フォーク・シーンの花形女性シンガーとして60
年代その名をとどろかせたことがある。」っていう
情報くらいしか持ち合わせてないんですよぉ(笑)
ところで、昔AOR路線に走ったロリー・ブロック
のアルバムを持ってたけど、結構好きでした。

おやぢ様

>リー・バーグ
わざわざ調べてくださり有り難うございました!早速あらためて『More Music from Mud Acres』を聴き直してみることにします。

>ロリー・ブロック
つい最近、'76年リリースの『I'm In Love』が紙ジャケCD化されましたね。

僕が初めて聴いたロリーのアルバムは『Turing Point』('89)でしたが、やはり'81年という年にリリースされたとは信じがたい内容の『High Heeled Blues』の格好良さには衝撃を受けました。

『小さな町の小さなライブハウスから』を読んでいたら、ロリー、マリア・マルダー、Eric Bibb の3人による『Sisters & Brothers』という CD が 2004年にリリースされていることを知り、早速購入しましたっ。これは、いずれまた♪

オールド・オールド・ウッドストック

ヴァン・モリソンのあの曲、大好きです。

俺はウッドストック・マウンテンズ名義のCD(編集盤。22曲入り!)のみ所有なので、このアルバムの全曲を聴いたわけではないんですが、ウッドストック・ミュージックとは?の問いの答えのようなプロジェクトですね♪
それにしても豪華なメンツ。

kura_moさん

>ウッドストック・ミュージックとは?
そうなんですよ。僕が抱いていたものを、気持ち良く根底から覆されました♪

壁ジャケ

僕もLP持ってます、いいジャケいいサウンド。
冬場に、壁に飾っています。

Re: 壁ジャケ

ち~旦さん。お久しぶりです。

LPで持っていらっしゃるとは流石!
アットホームで心温まるサウンドは冬場にもってこいですね。
もちろん、夏場は山の木陰にも。

コメントありがとうございました。
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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