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George Harrison and Friends 【DVD】 The Concert For Bangladesh

The Concert For Bangladesh

ジョージ・ハリスン&フレンズ 【DVD】 『コンサート・フォー・バングラデッシュ』

「世界各地が窮しているのに東パキスタンを選んだ理由は?」という記者の質問に間髪入れず「友人に頼まれたから それだけだ」と答えるジョージの口ぶりが潔い。

全く偽善を感じない態度。高い意志を持った目つきに気圧されます。これはジョージへの追悼ライヴ『Concert For George』出演者達から感じたものと同じでした。
コンサート・フォー・ジョージ

昔「Bangla Desh」を聴き、バングラデッシュで何かが起きていることくらいは知っていました。だけど、この DVD と「レコード・コレクターズ12月号」を合わせて見聞きし、今になってようやく「そういうことだったのか」と深く思い知ったことに恥ずかしさを感じました。

「僕らは何かしなくちゃ」

純粋な気持ちだけから、これだけのスーパースター達を集めコンサートをまとめ上げたジョージのパワーと情熱に、改めて尊敬の念を抱いたのでありました。

さて。収録曲順に追って感想なぞを。


1. Introduction
記者会見の模様とコンサート開催に至る経緯

2. Bangla Dhun
『Concert For George』でも冒頭、ラヴィ・シャンカールの娘:アヌーシュカが演奏する「Your Eyes」に圧倒されましたが、これも凄い。民族音楽と呼ばれる類は普段耳にしないので、音だけ聴いていると退屈だが、演奏シーンを実際目にすると惹かれる。シタールとサロードのかけ合いも凄いが、タブラがもっと凄い。指先と手のひらだけで、あんなに太鼓の音色を変えることができるものかと感心。

3. Wah-Wah
ジョージ、クラプトン、ジェシエドのトリプル・ギター。リンゴ、ジム・ケルトナーのツイン・ドラムス。クラウス・フォアマン(昔はヴォアマンと言ってませんでした?)のぶっといベース。コーラス隊による分厚いサウンドがいきなり炸裂。クラプトンのギター・ヘッドには煙草が刺さっている。往年のファンにはお馴染みの光景。1981年、1985年くらいまでの来日コンサートでも目にし、それだけで観客が沸いたものだが最近は見かけなくなってしまった。元祖はデイヴ・メイスンだという説もあり。
Dave Mason

4. My Sweet Lord
ついついクラプトンに目がいってしまう。この時クラプトンは、ジョージやジェシ・エドからスライド・プレイの手ほどきを受けたのかもしれない。

5. Awaiting On You All
クラウスのベースがグイグイとバンドを引っ張る。良いベーシストなのに、ポール以外のビートルズ・ソロ関連以外では、ほとんど名前を目にしたことが無い。ミュージシャンという職業にそれほど固執していなかったのだろうか(クラウスはビートルズ『Revolver』('66)のジャケット・デザインを手がけグラミー賞アルバム・デザイン賞を受賞している)
The Beatles / Revolver

6. That's The Way God Planned It (Billy Preston)
ビリー・プレストンの少年のような目が良い。なんて美しいんだろう。キーボードの音色と分厚いコーラスが神々しい雰囲気を醸しだし、テンポアップしてからの圧倒的なパフォーマンスに思わず身を乗り出す。僕自身も会場にいるような感覚に陥る。

7. It Don't Come Easy (Ringo Starr)
歌に入る前のフィル・インはばっちり決まったのに歌詞がしどろもどろ。間奏中、ジム・ケルトナーに向かって「やっちまったよ」みたいな照れ笑いをするが、それがまた愛嬌たっぷりで微笑ましい。そういえば、1989年にリンゴが来日したとき、ジム・ケルトナーとビリー・プレストンが All-Starr Band の一員だった。他にもDr.ジョン、リック・ダンコ、レヴォン・ヘルム、ジョー・ウォルッシュ、ニルス・ロフグレン、クラレンス・クレモンズがと、夢のようなコンサートだった。

8. Beware Of Darkness
『All Things Must Pass』で一番好きだった曲。感無量。2コーラス目はレオン・ラッセルが受け持つ。そう言えばこの曲、レオンがカヴァーしてたっけ。

9. Band Introduction
ジョージがクラプトンを紹介するとき「A friend of mine Mr.Eric Clapton」と、名前の前にわざわざ「友人の…」と言ってくれただけで泣けてしまったミーハーな奴は誰だ。クラプトンは煙草を吹かして、それをまたギターのヘッドへ刺す。ジョージが「Thank you」と観客に呼びかけるまで歓声が止まない。みんなが復帰を祈っていた証拠だろう。

10.While My Guitar Gently Weeps
クラプトンのソロに冴えは見えず、自信の無さの表れか音量もわざと絞っているように感じる。しかし【1991年のジョージ&クラプトン・バンド来日コンサート】時に、僕がみんながこの曲を期待していたのと同様、観衆も好意を持って受け入れてくれているようだ。

DVD中、ボブ・ディラン『Graeatest Hits Vol.Ⅱ』('71)のジャケット写真は、このコンサートで写されたものを使用したという証言があったが、『エリック・クラプトンの歴史』('72)のそれも恐らくそうだろう。この曲を聴いている最中気がついた。
Bob Dylan's Greatest Hits, Vol. 2 History Of Eric Clapton

11.Jumpin' Jack Fash ~ Youngblood (Leon Russell)
ベースがカール・レイドルに変わり粘っこいグルーヴをたたき出す。カールのプレイはもう何曲か見たかった。1994年に発売されたビートルズ『Live At The BBC』には、奇しくもジョージが歌う「Youngblood」が収録されているし、Queen+で話題になったポール・ロジャースもバッド・カンパニー『Run With The Pack』('75)でカヴァーしている。しかし、レオンは怪しい男だ。
The Beatles / Live at the BBC Bad Company / Run with the Pack

12.Here Comes Sun
昔、このアコースティック・ギターをコピーした。だけど、唄いながら演奏なんてとてもできなかった。それをいとも簡単にやってのけるなんて「流石はプロだ」と妙に納得する。

14.A Hard Rain's A-Gonna Fall (Bob Dylan)
15.It Takes A Lot Laugh, It Takes A Train To Cry (Bob Dylan)
16.Blowin' In The Wind (Bob Dylan)
17.Just Like A Woman (Bob Dylan)
ボブ・ディランは1966年にバイク事故を起こし、その後ほとんど人前に姿を現していなかったとレココレを読んで再認識。クラプトン以上に観衆そしてミュージシャン達から熱い視線を浴びていたであろうことを思った。
カントリー・タッチの「Blowin' In The Wind」に続き演奏される「Just Like A Woman」では、とかくヘタウマ呼ばわりされるボブ・ディランのヴォーカリストとしての表現力に恐れ入る。アコースティック・ギターのストローク・タッチも素晴らしい。

18.Something
しばし無言で見入る。

19.Bangla Desh
柔軟性のあるリンゴとタイトで切れ味のあるジム・ケルトナーのダブル・ドラムスがど迫力。ジョージがステージを退いてからクラウスのベースも唸りを増す。ラストにふさわしい大熱演。

Disc 2 には、この時のことを「素晴らしい一日だった」と懐かしむゲスト参加アーティスト達の声が寄せられています。

何かをやり遂げて「あれは…」と誇れる一日を、僕は一体どれだけ持っているのか。そんなことを思っていたらなんだかまた恥ずかしくなってきてしまいました。

■ member
Eric Clapton (g)
Bob Dylan (vo,g)
Billy Preston (vo,key)
Leon Russell (b,key,vo)
Ringo Starr (ds,vo)
Ravi Shankar (sitar)
Jesse Ed Davis (g)
Jim Keltner(ds)
Don Preston (g,b-vo)
Carl Radle (b)
Klaus Voorman (b)
Jim Horn (sax)
Chuck Findley (tp)
Don Nix (b-vo)
...
■ 過去記事
All Things Must Pass ('70)

■ 過去のライヴ情報
【1991年】

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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これ、長い付き合いです。

1971年、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたベネフィット・コンサートの先駆けとも言える『THE CONCERT FOR BANGLADESH』のDVD(CDもあり)が、この度

ババンババングラデ~シュッ!

好きな人に逢えた日は何か良い事がありそうな気がする。そんな恋するハニカミータです、コニニチワ。さぁ本日はジョージのバングラデシュ。それにしても豪華だね、8000円くらいの価値は充分。思えば2日続きでクラプトン。昨日より若く、Yonger Than Yesterd...

『THE CONCERT FOR BANGLA DESH』

たいへん遅くなってしまって、ジョージの命日には間に合いませんでしたが、DVD 『THE CONCERT FOR BANGLA DESH』のインプレッションを本編サイトのSPECIAL FEATURESのコーナーにUPしました。      トップ画面のSPECIAL FEATURESからお入りいただくか、こちらからどう

The Concert for Bangladesh, part II

8月にご紹介しました(“続き”に収録)が、「バングラディッシュのコンサート・Th

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TB&コメント、有り難うございましたm(__)m

ラヴィ御一行が“プレイ”と云う意味では一番印象深いかもしれません。
あんなに激しい掛け合い演ってるなんて、ちょっと新鮮で驚きでした。

それにしても楽しくカッコ良く、でも色々考えさせる作品ですね、ハイ。

見たいなあ

まだ見てません(泣)。
この時のクラプトンの体調 頭調 クスリで、最悪だった  って、ビルグラハムの伝記で読んだことあります。
(もう、クスリ切れで ほとんど動けなかったんだって。それが、誰かが強力な風邪薬を持っていて、やっと、出られた とか・・・。おおこわい)
それでも、けっこういろんな場面にふらふら出てきてたんですね。
コレ読ませてもらって、ますます見たくなってきました。

遅くなりましたが、「Layla」のところも とっても興味深く読ませて頂きました。
あの頃 わたしもポリドールレコードには
大変貢献させて頂きましたわ。

ありがとう♪

▼ kita さん
TB&コメントをありがとうございました。
>激しい掛け合い
早弾きってのはギターやベースに限ったものじゃないんだな~なんてね♪

▼ melonpanさん
>クラプトン
来るか来ないかわかならかったんで、おさえでジェシエドだったそうです。それにしても映像の中でもジェシエドの扱われ方はかわいそう。全然見せ場がないんですもん。

>ポリドール
洋楽以外でも、好きだった井上陽水がポリドール所属でして、ほんとに音楽の聴き始めはポリドールだらけでした♪

こんちは

昨日はご訪問有難うございました。早速各記事夢中で拝見させていただきました。

いや~、ほんとオーシャンさんの幅広い知識や深い文章力には敬服です。私もこんなん目指してますが、まだまだやなー。ちょくちょくお邪魔しますので、よろしくお願いします。

また勝手ながらお気に入りブログに登録させていただきました。

ではでは

michanさん♪

ようこそです。
こちらでもリンクさせていただきました。
よろしくお願いいたします。

そう言えばmichanさんのところで紹介されていた、ジョージ・テリーのアルバム良かったですよね♪僕もHPをやっていた頃、ここで→http://members2.jcom.home.ne.jp/ocean-461/newstock/nstock_0505.htmlレビューしたことがありました。

また情報交換いたしましょう!

もしも・・。

どうもっす。
映像は、随分前に観たっきりなんで、
もう一度、DVDでじっくり確認しなくては・・。
このイベントには、ジョンにも声を掛けてたんですよね。
でも、当然ヨーコさんはセットでついてくるワケでして・・。
それが拒んだワケみたいだけど、もしも、
実現してたら・・。
“パワー・トウ・ザ・ピープル”や“インスタント・カーマ”なんかやったんだろうし、
新曲“イマジン”初披露とか。
ジョージとの競演もあっただろうなぁ・・。

たか兄さん♪

こんばんわ。

そうなんですよ。ジョンにもポールにも声をかけていたようです。
でも、もしジョンが来たらボブ・ディランは来なかっただろうな~なんて思いました。二人が同じステージに立っているのって想像つかないんですよね。何となくですが…
しかし、あの場面で「パワー・トゥ・ザ・ピープル」なんて見てみたかったです♪

今日レココレを買い、先ほど読み終えたところです。買うかどうか踏ん切りがつかず、オーシャンさんの記事を再読させていただきました。 モンタレーポップやザ・バンドのボックスなど最近物入りで・・・。

michan さん♪

ザ・バンドのBOXはmelonpanさんが絶賛されてましたしね~
モンタレーも見たいですよね~
でも、僕はもう年内Give Upです…
michanさんかわりにお願いします♪
(もちろん『バングラ』もどうぞ!)

スゴイ!

1曲ごとの丁寧な解説、たいへん興味深く拝見しました。
ヘッドにタバコを挿すのはデイヴ・メイスンが元祖という説があるとか、89年のリンゴのライヴにクラレンス・クレモンズまで参加していたとか、知らないことばかりでとても楽しめました!

ちなみにクラウス・フォアマンはベーシストとしてマンフレッド・マンで活動していました。ご参考までに…^^。

遼さん♪

コメント&TBありがとうございました。

>マンフレッド・マン
ジャック・ブルースが在籍していたという話は聞いていましたがクラウスもいたのですか?知りませんでしたっ
なんかのコンピで「Do Wah Diddy Diddy」という曲を聴いたことがある程度で...
情報ありがとうございました♪
Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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