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Derek And The Dominos / In Concert ('73)

In Concert

デレク&ザ・ドミノス 『イン・コンサート』

リリースは 1973年ですが、録音は 1970年ですので ちょっと先回り。

手元の資料によると『レイラ』のセッションが終わったのが 1970年9月 … このライヴが行われたのが 10月23-24日の Fillmore East … 『レイラ』発売が 12月 … という時系列になっています。

セッションを重ねた後ということもあり、メンバーの呼吸もぴったり合った充実の演奏ぶり。個人的にはオールマン・ブラザース・バンドの『At Fillmore East』と比べても遜色ない内容だと思っているのですが、デュアンのいないドミノスのこの盤は、今ひとつ話題になる機会が少ないような気がします。

これは、クラプトンが姿をくらましていた時期に発売されたから... ということも要因の一つなのでしょうか。もう少しバンド活動が続いていて、その間にリリースされていれば世間の評価はどうなったのか。やはりタイミングって重要なんですね。


さて。1994年に未発表テイクを収録した『ライヴ・アット・ザ・フィルモア』がリリースされていますので、双方の違いを聴き比べてみましょう。

Derek & The Dominos / Live At The Fillmore ('94)
Live At The Fillmore

『イン・コンサート』(以下 In)と『ライヴ・アット・ザ・フィルモア』(以下 At)のテイク違いは下記の 3曲。

(1) 恋は悲しきもの
『At』の方は、ジミヘン「Voodoo Chile」と雰囲気の似たイントロから歌に入るまでの導入部が長めで、会場にいた人達は「何の曲が始まるんだろう」という期待感が徐々に高まったはず。今でもクラプトンがコンサートで良く使う手法ですね。ソロも『At』のほうが良くドライヴして切れています。

また、リマスター効果でカール・レイドルのベースが聴き取りやすくなっており、猛烈な指使いのベース音だけを拾い聴きするのも楽しみの一つ。

ちょっと残念なのが『In』では しゅわしゅわ鳴っていたボビー・ホイットロックのオルガンが『At』では控えめなこと。

(2) Tell The Truth
『In』では印象が薄かったこの曲。『At』では見違えるほどの演奏ぶり。『Concert For Bangladesh』で初披露か … と思ったクラプトンのスライド・ギターも『At』で聴くことができます。バングラデッシュが 1971年ですから、こちらの方が先でしたね。

(3) Let It Rain
『At』ではドラム・ソロ後半、『In』には無いドラムとギターのかけ合いを聴くことができますが、全体のバランスは『In』に軍配。

クラプトンのソロのバックで聞こえるボビーのオルガンが熱い。ジム・ゴードンの 6分近いドラム・ソロ終了後のテンポが一気に跳ねあがり、クラプトンはリズムを強調したストローク中心のソロを。他のメンバーもそれをまくし立てるような演奏ぶり。それが一つの固まりになり、エンディングに向けラッシュをかける様相に恍惚感を覚えます。

ロック・ドラムのソロというと、コージー・パウエルのこれや、ジンジャー・ベイカーの「いやな奴」、ジョン・ボーナム「Moby Dick」、カーマイン・アピス「Morning Dew」なんかが強く記憶に残っていますが、この錚々たる顔ぶれに混じってジム・ゴードンですよっ。こういう記録が残されていること自体が凄いことだと思うのです。

今となっては、演奏シーンは見る気が起きるけど、ライヴ CD を聴いているとそこだけ飛ばしたくなるドラム・ソロ。そんな中で今でも僕が「聴ける」のは、ここでのジム・ゴードンと、イアン・ペイスの「The Mule」だけ。

『In』未収録で『At』に追加されたのは、誰かに語りかけるようなソロが染みる「Nobody Knows You」と、あの人に語りかけているようなソロが美しい「Little Wing」の 2曲。

その他、両アルバム共通テイクの中で印象に残るのは、切れ味鋭い「Bruce Power」と、漂うような「Key To The Highway」。このあたりの Boogie・Blues ナンバーはやはり貫禄充分。

そして、ワウを多用した「Got To Get Better A Little While」「Roll It Over」あたりのファンク路線は、ジミヘンの Band Of Gypsys にヒントを得ているような気がしてならないのです。

■ member
Eric Clapton (g,vo)
Bobby Whitock (key,vo)
Carl Radle (b)
Jim Gordon (ds)

■ 過去記事
Layla And Other Assorted Love Song ('70)

テーマ : 洋楽CDレビュー
ジャンル : 音楽

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Tell The Truth ( テル・ザ・トゥルース ) / Derek & The Dominos

「デレク&ドミノスを買うと、『テル・ザ・トゥルース』がもれなくついてくる!」というのは、ギャグではなくて本当の話。スタジオ、ライヴ、それらの各種リミックス、そしてボックスと、公式発売されたデレクのアルバムには、マジで全部に『テル・ザ・トゥルース』が収録さ

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フィルモア

・・・は、若かりし頃に良くわからないまま聴いていた覚えがあります。クラプトンのスライドが入ってたのですね。テープ(笑)引っ張り出して聴いてみたくなりました!

ママロックさん♪

書き方が悪くてご免なさいっ

クラプトンのスライドが聴けるのは、オリジナルの『In Concert』ではなく、下の写真の『Live At The Fillmore』の方です!

テープから CD に乗り換える際にはぜひ♪

いつもコメントありがとうございます!

>ジミヘン「Voodoo Chile」と雰囲気の似たイントロ
なるほどですね。ファンキーさではジミヘンに負けますが、この二人はカテゴリーがそもそも別な気がしますね。

>カーマイン・アピス「Morning Dew」
おおっ。忘れてました。この時期のライヴは必ず入ってますよね、ドラムソロ。このアルバムでは「スウィート・スウィート・サレンダー」のギター・ソロが最高ですね。

ジェイ加藤さん♪

>ファンキーさではジミヘンに負けます
そうなんですよ。ここでクラプトンが Funky といっても、「流行ってるみたいなんで、ちょっとやってみました~」みたいな、照れのある Funky なんですよね。

>スウィート・スウィート・サレンダー
曲も良いですし、カーマイン&ティムのハモもなかなか。しかし、あんだけ演奏しながら良く歌えますよね♪
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ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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