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Blood, Sweat & Tears / New Blood ('72)

New Blood

ブラッド・スウェット&ティアーズ 『ニュー・ブラッド』

BS&T は 2ndの『Blood, Swaet & Tears』('69)を聴いて感激したものの、1st は僕には馴染めず、『3』('70)と『4』('71)は何故か印象希薄で手放してしまい、それから追い続けることはありませんでした。
Blood, Sweat & Tears ('69)

ところが昨年でしたか...。中古ショップで、この CD を見かけ、ジャケットの美しさ(サイズが小さくなっても綺麗なものは綺麗)もさることながら、ボブ・ディラン、キャロル・キング(ザ・シティ)、それに加えて、当時ちょうど愛聴していたハービー・ハンコックの曲なんぞも取り上げられていることにそそられ、これは一丁、聴いたろかいな … と購入したものです。

オリジナル・メンバーは、スティーヴ・カッツ(g,vo)、ジム・フィールダー(b:ex-Buffalo Springfield)、ボビー・コロンビー(ds)、チャック・ウィンフィールド(tp,flh:2nd から参加)の4人が残っているのみで、他はアルバム・タイトル通り … New Blood … 全て新顔に入れ替わっています。

ある意味、ホーンセクション以上にバンドの看板だった、ソウルフルでブラック・フィーリング溢れるヴォーカリストのデヴィッド・クレイン・トーマスが抜け、替わりに加わったジェリー・フィッシャーの歌声は適度に黒っぽく、適度に白っぽい中庸系。ホーン・セクションは、チェイスばり … とまではいきませんが、どちらかと言えばハイ・ノートの素早いパッセージを得意としているメンバーが集まっているようです。

そんなことで、全体的な印象は、あっさり・すっきり・ゴクゴク飲み干せる系。これが、僕の性に合いました。ブラス・ロック絶滅かっ … の時代に、jazz/fusion 風のサウンドにシフトし、良いアルバムを残していたんだな … と感心したのでありました。

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Bread / Baby I'm-A Want You ('72)

Baby I'm-A Want You

ブレッド 『愛の別れ道』

このアルバムから、キーボードを担当していたロブ・ロイヤーに替わり、サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」で荘厳かつインパクトのあるピアノを聴かせてくれた... またこれまでに、ポコデイヴ・メイスンニルソンビリー・ジョエル、そしてポール・サイモンのソロ・アルバムなど、セッション・キーボーディトとして数多くのアルバムに参加してきた、ラリー・ネクテルがバンドに加入しています。

ラリーは早速、「Nobody Like You」「Dream Lady」などで、そのファンキーでゴスペル・ライクな鍵盤捌きを披露。これまでのブレッドでは聴くことのできなかったサウンド作りに貢献し、先の「Nobody Like You」1曲だけですが曲作りにも関わっています。

それでも、デヴィッド・ゲイツが歌う甘美でチャーミングな曲、ジェイムス・グリフィンがロック調の曲で聞かせる渋い歌声... 美しいハーモニー … と、異なる二人の個性が見事にブレンドされたブレッド・サウンドは、ここでも変わることなく展開されています。

しかしブレッドは、このアルバムと同年、同メンバーによる『Guitar Man』 ('72)をリリースし、そこから「Guitar Man」「Sweet Surrender」「Aubrey」のヒットを生み出したものの解散。
Bread / Guitar Man Bread / Lost Without Your Love
メンバーはソロ・アルバムの制作やセッション活動へ始動を開始しますが、1977年には同メンバーで再結成。最近 CD 化された『愛のかけら』 1枚を残し、再びそれぞれの道を歩んでいきます。

普遍的ではありますが、数多くの素敵な曲を提供してくれたブレッドへの思いは不変。僕の記憶の中に、末永く留まるバンドとなったのでありました。

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Norman Greenbaum / Petalma ('72)

Petaluma

ノーマン・グリーンバウム 『ペタルマ』

【前回】に引き続き、K くんのお話。

K くんと会うと、たいてい互いの近況報告から始まり、誰がああなった... 彼はこうなった... と、共通の友人達の話題でひとしきり盛り上がった後、音楽談義へと移る(と言っても、いつも同じ昔話の繰り返し...) … というパターンなのですが、昨年久しぶりにあったときは、いつもと調子が違いました。店に入り、席に着くなり「お前、凄いの見つけちゃったよっ。こんなのが CD 化されてたんだよ!」と、K くんは鞄の中からこの『Petaluma』を取り出し、CD ケースが壊れたんじゃないかと思ったほど力強くテーブルの上に叩きつけたのです。

何事が起こったのかと驚きながらも CD を眺めると、ケースに貼られた "features RY COODER" というステッカーには、すぐ目が行きましたが、主役であるノーマン・グリーンバウムという名前もジャケットも、僕にとっては初めて目にするものでした。

「まぁ 細かいこと言わずに(僕はまだ何も言ってないのに...)、家に着いたらゆっくり聴きなよ。俺はさんざんレコードで聴いたから、これはお前にやる。自分用として焼いたから、俺はそれで良いんだ」と K くんの有り難いお言葉。丁重にお礼を述べ、最敬礼をし頂戴してまいりました。

聴いてみれば、何とも心地良い … 良く言われるところの、干し草の上にドスンと寝そべったときのような、ポカポカ・ホンワカしたサウンドに、自然と笑みがこぼれてしまったのです。その笑みは、グリーンバウムに対してでもあり、K くんに対してでもあり...

そして、それから約1年が経ち、レココレ6月号の「70年代ロック・アルバム・ベスト100」では92位にランクイン。おやじ様の【70年代ロック・アルバム・ベスト100】では堂々の1位に輝き、shintan さんも【こちら】で紹介されている … と、あちらこちらで『Petakuma』が取り上げられることに...。改めて K くんの選眼力というか、アンテナの高さというか、そんなこんなに感心したのでありました。

ですがきっと、今でもグリーンバウムは、そんな世の中のわいがやとは無縁の片田舎で、ひっそりのんびりと暮らしていることでしょう。そして、あいつも...

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Nilsson / Son Of Schmilsson ('72)

Son Of Schmilsson

ニルソン 『シュミルソン二世』

初期の作品ではビートルズの楽曲を好んで取り上げ... ジョン・レノンからは電話を通じて直々に称賛の言葉を受け... バッドフィンガー「Without You」をカヴァーし、それが大ヒット... と、間接的にビートルズ周辺と関わりのあったニルソン。

ついにこのアルバムでは、ジョージ・ハリスンが George Harrysong 、リンゴ・スターが Richie Snare (もう一人のドラマー Barry Morgan なる謎の人物もリンゴか?それともアラン・ホワイトか?)の変名でゲスト参加し、これをきっかけにビートルズのメンバーと親交を深めるようになります。また、ビートルズ周辺人物として、ベースにクラウス・ブアマン、ジョージの『All Things Must Pass』('70)をバックアップしていたホーン・セクションの2人 … ジム・プライス(tp)、ボビー・キーズ(sax)が参加しています。

それじゃあ、ビートルズっぽいサウンドになったのか … 全くなりません。初期のアルバムで聴かせてくれた、ノスタルジックなメロディあり。前作『Nilsson Schmilsson』('71)で見せた Rock/R&B スタイルの曲ありと、飛びっきりのニルソン・ワールドで、僕たちをたっぷり楽しませてくれるのです。

この後のニルソンは、映画好きのリンゴに誘われて、リンゴ監督によるアップル映画《吸血鬼ドラキュラ二世》の主役に抜擢され、このアルバムのジャケットに写るドラキュラ姿そのままで登場。リンゴ自身も魔術師役で出演しているようです(残念ながら未見)
Music from the Apple film : Son Of Dracula (original soundtrack) ('74)

そして「失われた週末」… ニルソン、リンゴの2人に、オノ・ヨーコと訳ありで別居中だったジョン・レノンを加えたメンバーで飲み歩き、どんちゃん騒ぎを繰り返す日々。ジョンもニルソンも荒んだ生活を送り、それが音楽活動にも影響を及ぼす結果となるのです。

その辺の話は、またの機会にして...

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Judy Collins / Colors Of The Day - The Best Of Judy Collins ('72)

Colors Of The Day

『ベスト・オブ・ジュディ・コリンズ~青春の光と影』

もう1枚、ベスト盤を。クロスビー・スティルス&ナッシュに「Judy Blue Eyes」と歌われた、その人 … ジュディ・コリンズです。

昨年でしたか、ジュディのオリジナル盤『Wildflowers』('67)を購入しまして、表ジャケでは、ジュディの前に咲き乱れる花の方にピントがあっているので、うっすらとしか見えませんが、裏ジャケのアップ写真には、ジュディの青く透き通った、つぶらな瞳がはっきりと写っており、それを見つめていると吸い込まれてしまいそうになります。スティルスは、この瞳にやられてしまったのですね... きっと...(未聴ですが、ジュディ 1968年のアルバム『Who Knows Where The Time Goes』には、スティルスがゲスト参加しているようです)
Crosby, Stills & Nash / same ('69) Judy Collins / Wildflowers ('67)

また、美しく澄み渡っているのは瞳だけではなく、その歌声も。"歌姫" という表現からイメージする女性シンガーは、皆さんそれぞれだとおもいます。僕にとって、'60年代の "歌姫" と言えば、まずはこの人 … ジュディ・コリンズに決定なのです。スティルスもきっと...(と、勝手に想像)

さて、このアルバム。1966~70年に発表されたアルバムからセレクトされたベスト盤 … とはいえ、ただ単に『Best Of …』『Greatest Hits』とはせずに、ジュディ作「Albatross」の歌詞の一節である『Colors Of The Day』をアルバム・タイトルとしたことから、代表曲を集めてみました的なベスト物ではなく、ここに収められている曲に対するジュディの思い入れや愛情が伝わってきます。そんなジュディの細かい思いやりに、単純ではありますが嬉しくなり、1曲 1曲... 丁寧に聴いてあげたい気持ちになってくるのです。

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The 5th Dimention / Greatest Hits on Earth ('72)

Greatest Hits on Earth

フィフス・ディメンション 『グレイテスト・ヒッツ』

フィフス・ディメンションをリアルタイムで聴いた方達の中には、彼らが歌っている曲から、ローラ・ニーロや、ジミー・ウェッブを知った … という音楽ファンが多いと伺っております。

僕が洋楽に興味を持ち始めた 1972年後半~1973年の初め頃、フィフス・ディメンションの曲は、ラジオ等でも依然として on air され続けていたと記憶しています。ですが当時の僕には、作曲者がどうの、セッション・ミュージシャンがこうの … といった知識欲は全く無く、聴いていて心地良い彼らの音楽を単純に楽しんでいました。

その後、多少のうんちくを垂れるようになってから、ローラ・ニーロはブラッド・スウェット&ティアーズ「And When I Die」から、ジミー・ウェッブはアート・ガーファンクル「All I Know」から教えていただいたわけですが、ローラとジミーのことを調べ始めると、なんだっ フィフス・ディメンションはローラとジミーの曲を歌っていたのか … と、リアル世代の方達とは別の手順で、相互関係を知ることになったのでした。
Blood, Sweat & Tears / same ('69) Art Garfunkel / Angel Clare ('73)

フィフス・ディメンションの男女混声による高度なコーラス・ワークは、ロジャニコや、ママス&パパスと並び賞賛されるに値するものと信じて疑いません。
Roger Nichols & The Small Circle of Friends ('67) The Mama's and The Papa's / If You Can Believe Your Eyes and Ears ('66)

...と言いながら、オリジナル盤は聴いたことが無く、この『グレイテスト・ヒッツ』しか持っていない僕ですが、その充実した内容は僕を十二分に満足させてくれました。

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The Rascals / Peaceful World ('71)

Peaceful World

ラスカルズ 『ピースフル・ワールド』

今作より、ヤング・ラスカルズ時代からのメンバーだった、エディ・ブリガッティ(vo,per)、ジーン・コーニッシュ(g,vo)が脱退。残った2人:フェリックス・キャバリエ(key,vo)とディノ・ダネリ(ds)は、例えるとすればスティーリー・ダン状態でも申しましょうか … セッション・ミュージシャンを招き入れ、レコーディングを開始することとなりました。

ゲストとして参加したメンバーの中では、後に、フル・ムーン、ラーセン=フェイトン・バンドと名を挙げることになる、バジー・フェイトンが早くも才能を発揮。ギターはもちろんのこと、曲によってはベースも弾く。楽曲を2曲提供し、そこではリード・ヴォーカルも取るなど、その活躍ぶりからは、バジーが準メンバー級の扱いを受けていたことがわかります。
Full Moon / same ('72) Larsen-Feiten Band / same ('80)

アナログでは2枚組という力作となった、このアルバム。ジャズ・ミュージシャンが多数参加しているせいか、インスト・パートを長めに取っている曲も見られ、タイトル・ソングの「Peaceful World」に至っては 20分を越えるインストの超大作。

そのあたりが逆に、他のラスカルズ・アルバムと比べると難解な印象を受けてしまう要因なのですが、フェリックスなりに "美しい国" を表現しようとしたとき、自身の歌声だけでそれを表すことに限界を感じ、そうした手段を選ばずにはいられなかったのだろうと想像しています。(その難解さは、サンタナの『Caravanserai』('72)の精神性に共通する部分も...)
Santana / Caravanserai

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Profile

ocean

Author:ocean
◆ 2009年10月
Sony DSC-HX1 写真を撮り始める
◆ 2010年4月
PENTAX K20D でデジタル一眼デビュー
◆ 2014年6月
PENTAX K-5IIs へ機種変更
◆ 2014年10月
OLYMPUS OM-D E-M10 追加入手

その他、中学生の頃に井上陽水、The Beatles、Eric Clapton で音楽の素晴らしさに目覚めて以来、ず~っと聴き続けています♪

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